中途半端な束縛が心地良い。

 


 <くずきり。



 

「鳴海さん?」

 昼休み。

 案の定、彼は屋上で昼寝をしていた。

 PM 12:30。

 昼の陽射しが暖かい。

「なーるーみーさーんっ!」

 もう少し大きな声で呼ぶと、彼は薄目を開けてこちらを見やる。

「……あんたか」

「人がせっかく探しにきてあげたのに、あんたかとはなんです?」

 いつも通り、日常的な会話。

 此処には、2人以外誰もいない。

「誰も探してくれなんて頼んでないぞ」

「うう〜、鳴海さんてば、いちいち言うことが細かいです! そんな態度だと、女の子に嫌われますよ!?」

「構わないな。それに、あんたの方こそ言うことがいちいちうるさい」

 ひよのは一度、むぅと唸ると、口を開いた。

「それ以上言うと、あのこと」

ばらしますよ♪か?」

「む、ご名答です」

 久々だな、この台詞。

 言って、歩はもう一度目を閉じ、再び開いた。

「ずっと、こうしてたいな。平和だし」

「……そうですねぇ」

 微かに微笑んで返した。

 それって微妙に告白ですかね

 そんな意味を込めた微笑み。

「……一緒にいて欲しいって意味ですか?」

「微妙にカン違いだな。正確には、一緒にいろだ。解ったか?」

「はぁ、命令形ですか。偉そうですね」

 本当は、そんなことする勇気なんてないくせに。

 そう、笑った。

 

 中途半端な束縛は、まるでくずきりのようだった。

 
++++++++あとがく。++++++++
タイトルからして意味不明且つ訳がわからない。
あぁ、意味不明と訳がわからないは同義語かぁ。(何)
しかも日記からだからすごく短い。
どうしようー。鳴ひよ好きなのになぁ。
あゆ君がなんだか偉そうだな、うん。

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