夏の
 ひとしずく
D.O
発売日/価格 2004/10/15 \9240(税込)
(ネット接続版\7140)
戦力グラフ(5点満点)
対応OS Win98/2000/Me/Xp
HDD 約960MB
メディア CD-ROM2枚組
攻略可能キャラ  5人/フルボイス
総合戦力 /5点満点


あらすじ:

 日本アルプスを仰ぐ雄大な自然に囲まれた高原、端科。
 そこで主人公の篠原拓人は気の置けない友人たちと
 素朴ながらも楽しい学園生活を送っていた。
 そして夏のはじめ、ペンションを営む拓人の実家に
 この時期だけ端科に避暑を兼ねた療養に来る少女「結城代歩」。
 代歩も仲間たちと打ち解け、賑やかさを増した拓人の生活。
 そして夏風が爽やかに吹き抜ける高原で、
 ゆっくりと恋が育まれていく―――


CG:3.0点
 原画はみたらし候成さん。
 CG枚数は68枚。(差分のぞく)
 一枚絵の出来は問題ないかと思うのですし
 立ちキャラもちょこちょこ表情が変化して見てて楽しいのですが
 立ちキャラの絵がやたらと幼く見えます。
 …キャラや絵によっては別人に見えることも。
 男キャラと並んで表示されると更に違和感が強調されるため
 この辺のギャップは少々気になりました。
 余談ですが背景が一箇所「雪桜」の使いまわしっぽいので
 気になる人は探してみてもいいかも。


H:3.0点
 回想に登録される総数は14回。CGは大体2〜4枚。
 キャラによって1〜5回とかなり差がつきます。
 ただ、フェラチオだけ、愛撫だけというのも登録されますので
 最後までいく回数は上記よりも少々減ります。
 純愛系としてはそこそこの回数なのでしょうが
 やや尺が短く物足りなさが残るといった印象。


シナリオ:3.0点
 非常にオーソドックスな夏の田舎の学園モノなわけですが
 男性、女性ともキャラが立っていてゆったりとした雰囲気の中で
 軽妙なテンポの会話が楽しめます。
 ただ、あまりにもゆったりとしすぎていてほとんど大きな山場もなく
 エンディングまで行ってしまうのは少し物足りなさを感じます。
 共通ルートが比較的長い割りにヒロインによっては
 かなりあっさりと終わってしまうのでせめてもう少し
 お話に起伏があれば良かったのではないかと思われます。
 このゲームではヒロインを一人クリアするごとに
 「くらき」(D.Oの「すめらぎの巫女たち」のキャラのようです)との
 ちょっとした話がおまけで追加されるのですが
 正直それよりエピローグでも入れてもらったほうが嬉しかったです。


システム:3.5点
 おまけはCG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞と上記のちょっとした話。
 セーブ数は50とクイックセーブが10個。
 通常セーブは数も充分ですし画面とテキストの一部が表示されるので
 使い勝手もいいのですがクイックセーブに関しては
 キーボードでしかセーブできないのが辛いところです。
 テキストウィンドウ右端に空きがあるのですから
 そこにクイックセーブ&ロードのアイコンを置いてあれば便利だったのですが。
 あとは画面効果のON/OFF、既読スキップ、オートモード(速度調節可)、
 キャラ毎の音声再生など機能としては大体揃っています。


音楽:3点
 曲数はOP、EDのボーカル曲2曲を含めて全13曲。
 全体的に明るめのほんわかした曲が多く、
 曲自体には特筆すべき点はないものの
 ゲームの雰囲気には合っていると思います。
 …高原の話なのに曲名が「海」っていうのはなんなんだと思ったり思わなかったり。


総合:3.0点
 グラフもほぼ五角形になってしまってるのも見ても解りますが
 まさに小粒にまとまった佳作といったところ。
 特に優れている点も問題のある点も見受けられないのですが
 まったりとした雰囲気を楽しみたいなら買っても損はないでしょう。





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