刑事裁判

第1回公判                       2005年 3月22日


3月22日午後1時15分、千葉地方裁判所松戸支部402号法廷にて、大宮敏幸ishiroguヤフオク詐欺事件の第1回公判が開廷されました。
大宮被告は警察での自供を完全に翻し、容疑を全面否認。 当会においても傍聴参加、検察官との打ち合わせも行ってまいりました。


法廷イメージ図

裁判所1階には大宮敏幸被告裁判の傍聴希望者への傍聴券交付の案内が。
当初の傍聴希望者は6名程度(すべて男性で大方は法科の学生等と思われる)でしたのでこの抽選は行われなかったようです。
公判開始時間の1時15分に到着した時には、すでに検察官の冒頭陳述は始まっていました。

容疑は新聞報道のSさんに対するDVDレコーダーにからむヤフオク詐欺。


後ろ姿の大宮被告は茶髪でフリースのような上着にシャカパン?といったラフなスタイル。どちらかというと小柄な方でしょうか。
後ろ姿と声からは実年齢よりも若い感じがする。この男がこれだけの被害をだした張本人か…。

メモを元にしているので抜けている点や細かい相違点があるかもしれませんが、裁判は以下のような流れで進みました。


検察官  …のような方法でSさんよりDVDレコーダーの代金40,300円を詐取した。罪名.詐欺、刑法.条.項。
裁判官 貴方には黙秘権があります。今検察官の話に違っているところはありますか。
被告人 私はヤフーオークションに参加する際に、欺くため騙すために参加したのではありません。
石井政利という名前で参加したのではなく、ID名ishiroguで参加しました。商品を入手する目的で従業員6名で事務所・倉庫を所有して発送していました。
裁判官 …もっと丁寧に話してください。まず… (と言ってishiroguのIDについてのやりとりがしばらくあった後) 
起訴状の資料を読みながら…16年10月1日に…というのはいいですか。
被告人 はい
裁判官 入手出来る物だったの…。
被告人 手元にはなく、注文を入れた。手に入る物で入手可能、能力はありました。
裁判官 ホームページで…送信は間違いない…。DVDレコーダー40,300円 Sさんから石井政利名義へ振込というのもいいですね。
被告人 まちがいありません。…
品物が送れなくなりました。10月3日ぐらいから返金の要求が多くなり、返金と入金の差額が大きくなって、自転車操業的になってしまいました。ヤマト・佐川の注文も一括で入金しないと納品しないというようなことになり…。
弁護人 犯意を否認します。欺くつもりはなかった。IDは石井ではなくishiroguということ。注文があった後に入手して配達ということで、販売の意志があった。虚偽の情報ではなかった。
裁判官 54,000円で仕入れて、40,300円で売る。足が出ちゃうのはどういうこと。後で聞いてもいいや。よくわかんないな。
検察官 供述調書起訴状に基づいて朗読。
…内縁の妻越川恵子と同居。前科罰金刑。越川名義で被害発生。16年1月3月presss999…自己名義でヤフーオークションに参加。タクシー運転手石井政利に名義を借り、引き下ろし役をさせた。9月鎌ヶ谷市のログハウスでishirogu石井政利名義で、商品が無いのに、手元にあるように見せかけて出品。 ある程度の期間送付する部分もあるが、安価で集金・高価で仕入れるため最終的には全員に送付不可能な形態だった。16年2月から10月初めに…自前のオークションシステムを立ち上げようとして、一ヶ月遅れで稼働したが、制作者に不払いの為停止。口座解約。被害者の雇った探偵ともトラブルを起こしている。典型的オークション詐欺である。
弁護人 被告人が認めたのは誤解によるものですので、正面から争うものです。
裁判官 被告人前に出なさい。
起訴状資料朗読による確認。美容室写真・報告書等の確認。名義を変えるごとに住居を変える。パソコン6台押収。
借金の状況(内容は不明)キャッティーの従業員等の確認。
越川恵子供述について 私の知らない間に…自分の名前は出せない。ヤクザが来るかもしれないと言って引っ越。車を買うなど勝手に決めてきて、名義は私。タクシー運転手の石井政利さんとはよく一緒に行動していた。
鎌ヶ谷署に呼ばれました。被害が多いので逮捕されるかもしれない。
石井政利の供述について 毎月5万円もらっていた。落札価格が低いのに気づいた。今月でやめようということで、20万円ぐらいおろして渡した。被害者からの問い合わに対してはこっちに電話すればいいからと言われた。 5万円に魅力を感じた。犯罪に手を貸してしまった。
…取り込み詐欺を自覚していた。近いうちに逮捕を覚悟していた。
…を証拠として取り調べをいたします。
裁判官 被告人前に出なさい。
次回は5月17日。10時40分。検察官、そのときに追起訴がありますね。
検察官 はい
裁判官 本日はこれで終わります。

概略以上のような内容で、第1回公判が終了しました。終了間際、2時頃に傍聴人男女3名が入室。

被告人は刑務官に挟まれて座っていましたが、閉廷後手錠をかけられ腰ひもでくくられて連れて行かれる姿に刑事事件を実感しました。
(実際には警察官の方でした。後日この方から被害答申書を提出してもらえないかという電話がありました。
当方は被害届が受理されているので必要がなかったようです。おそらく全面否認を受けて、検察から要請があったのでしょう。)

部屋の外で検察官の方と話をしました。大宮被告の全面否認には私も戸惑いましたが、検事さんも驚いていました。
事前の供述では認めていたらしいのです。なぜ今になって犯意を否認するかは分かりませんが、
弁護士の連絡先も教えてもらったので、問い合わせてみたいと思います。
余罪については100件程度を次回追起訴するということです。
被害者感情もあるでしょう。被害者の会として証人に立つことも出来ます。
また、書類で提出することも出来るといった話をされました。
presss999の件では札幌で起訴されることになるかもしれないということでした。

今回の傍聴人でishiroguの被害者はおそらく私一人だったと思います。presss999の被害者のFさんと話が出来ました。
Fさんの話によると、すでに1時頃には被告人は着席していたそうで、
結局、私もFさんも後ろ姿のみで大宮被告の顔を見ることは出来ませんでした。
私は話していないのですが、読売新聞の記者の方が傍聴されていたそうです。

余罪約100件の追起訴を含む次回公判は5月17日。
 

第2回公判                       2005年 5月17日

 5月17日午前10時40分、刑事裁判第2回公判が開廷され、余罪約20件についての追起訴が行われました。
 前回の全面否認から一転、大宮被告は起訴事実を認めました。これは私の想像ですが、弁護士と相談の結果、全面否認は事実関係からも通りそうもない、少しでも裁判官の心証をよくしておこうという判断から起訴事実を認めることにしたのではないでしょうか。
 しかしながら被害者に対しての謝罪はありませんし、弁護士を通した被害者の会からの面会要求にも回答がありません。
 今回は開廷後20分も経たないうちに閉廷となりました。
 次回公判では、今回検察側の資料づくりが間に合わなかった分の余罪(合計100件程度)の追起訴が行われる模様です。
 

第3回公判                       2005年 6月21日

 6月21日午前10時、刑事裁判第3回公判が開廷され、余罪数十件についての追起訴が行われました。
 前回までと同様に、裁判官から被告人に黙秘権があるといった注意事項が述べられた後、検察官の起訴状朗読。
 正直言って早口で声が小さいので良く聞き取れませんでしたが、内容はほぼ前回と同じようです。その後同様の被害者の氏名のみが読みあげられました。
 今回も20分以内で終わりました。被害者の会からは私と代表のNさんが傍聴しました
 気になったのは、被告人の「事業計画等の頓挫といった形で行ったということを……認めます。」という発言と「(検事の)まともな感覚の意見をいただき……検事調べがあるのか無いのか……。」という捜査や追起訴の回数に関して注文を付けるような発言です。
 前者の解釈は、事業性を装った詐欺を認めているという意味なのでしょうか。私には事業計画が頓挫しただけで犯意は無かったという意味に聞こえました。つまり犯意はなかったが、それが詐欺に当たるという検察官等の意見を理解したので前回認めたのだと。言葉が曖昧だったので、検察官も裁判官も本人の真意は理解できなかったのではないでしょうか。 この期に及んでも言い逃れしようということでしょうか。少なくとも混乱させる発言とは言えます。 後者については、なんともコメントのしようがないのですが、裁判官はこう諭しました。「捜査のやり方うんぬんを言われても困る。(追起訴が)5回くらいあっても不思議ではない。早く検事調べをして欲しいということは伝えます。」 未だにこの様な発言をするとは、罪の意識がないのだろうか、自分の立場というものが分かっているのだろうかと思ってしまいます。裁判の後、弁護士さんとも話しましまたが、被害者には謝罪したいと言っているというのですが……。再度、被害者の会代表での面会要求を伝えていただくことにしました。
 追起訴はまだ2回ほどありそうです。求刑はその後になります。判決は早くても9月以降でしょうか。
 今回初めて被告人の顔を見ることが出来ました。


第4回公判                       2005年 8月 9日


 8月9日午前10時、刑事裁判第4回公判が開廷されました。被害者の会のYさんとともに裁判を傍聴しました。
Yさんのご報告とあわせて少し考えてみたいと思います。

> 1.傍聴記録(大宮の主張)
>
> (1)起訴状で「ishiroguというIDでヤフーオークションに出品し、石井政利名義の口座に振り込ませ」とあるが、自分は石井政利という名前でヤフーオークションに参加していた訳ではない。
>
 大宮被告は最初の公判からishiroguというIDであることにこだわっていますが、
 IDについて執拗にこだわる理由は何なのでしょうか。


> (2)自分は事業が上手く行かなくなったので納品が出来なくなったが、それまでは多数の納品実績もあり騙す意図は無かった。検事さんに「それも詐欺にあたる」という説明を受け、今は検事さんの起訴事実を認めている。
>
 第2回の公判で詐欺を認めたことに対して、
 今回も何とか言い逃れようとしていますね。


> (3)7月22日の起訴でヤフーからの資料に1億5千万円の落札履歴が報告されたが石井政利の口座には2千万しか残っておらず納品を行っていた。(良く聞き取れませんでした。また主張内容も?ですが、傍聴人席から質問出来ないのでこの部分は自信無しです)
>
 1億5千万という数字は初めて聞きましたが、
 これだけの落札実績と入金があったということは、
 別IDによるサクラ参加はなかった(少なかった)ということでしょうか。


> (4)7月22日の追起訴にあるXXは18歳という事でオークション参加資格を満たしていない。私が今持っている「ヤフーオークション参加規程」を裁判長に見ていただきたいのですが、ヤフーオークション参加にはカードが必要で20歳以下の参加は認められていません。
> この件については検事から補足説明がありました。
> <検事>
> XXは母親の了解の下にishiroguがヤフーオークションに出品したi−podに入札し、また母親の了承を得て代金の振込を行ったという調書を得ております。被告の主張する無能力者行為にはあたりません。
> <裁判長>
> 被告人から手紙(上申書?)を貰ってますが、裁判所はあくまでも起訴事実についてのみ審理します。それ以外の事についての判断は出来ません。また、仮にオークション参加資格に問題があったとしても、あなたの詐欺という事実が変わる訳では無いですよ。
>
 いろいろ屁理屈や言い訳じみた主張をし、瑣末な事実にこだわるのは、
 検察側の事実誤認やオークション利用者側の問題から、
 外国の裁判のような無罪獲得(検察側の証拠の違法性の追及)をイメージしているのでしょうか。
 無罪とまでは行かなくとも、自分の罪を何とか軽くしようと
 いろいろ画策しているのでしょう。
 いちいち確認をしなくてはならない裁判所にとってはまったく迷惑な話ですが、
 疑わしきは被告人の利益にという、司法の基本姿勢があるため、どうでもよいような被告人の主張にも丁寧に対処しています。


> (5)私はヤフーオークションでヤフーIDで取引をしているので、被害者の名前で起訴事実を確認されても認否出来ません。私に判る様、起訴状にヤフーIDの併記をお願いします。
> これには検事、裁判長も辟易とした様子でした。
> <裁判長>
> 今更起訴状を書き直す訳にも行かないので、次回公判までに君にも判る様に起訴状にヤフーIDの付箋を付けて貰うようにするからそれで良いでしょ?
>
 大宮被告は何故、IDにこだわるのでしょうか。
 我々との取引では、実名でのメールのやりとりと入金がされているのですから、
 IDでないとピンとこないという主張(100件を超える起訴された落札を、IDなら分かるというのでしょうか)にはあまり意味がないように思いました。
 自宅にてYさんのメールの情報と合わせて考えてみましたが、
 拘置中の大宮がどうしてヤフーの規約等を手に入れることが出来たのでしょうか。
 (弁護士に要請して入手したと考えるのが妥当ですが、そうでないとすると要注意です。)
 また、IDに固執するのは、IDなら確認が出来る状況にあるということなのでしょうか。
 (外部の何者かによって、情報提供がないとも言いきれません。 越川・石井その他の人物が関与?)


> 2.弁護士さんとの情報交換
> メーリングリストで大宮から被害者の会へ手紙を出すよう弁護士さんを通じて申し入れていた様でしたので、この件について確認すると、「大宮は被害者とは会いたくない」と言ったそうです。大宮の弁護士(国選)さんも、やる気が無いというより、大宮に嫌気がさしている様子でした。
> 裁判で意味不明だった1億5千万円について確認すると、検事がヤフーから取り寄せた資料でishiroguのIDで1億5千万円の取引実績があったようで、また石井政利名義の口座へは1億9千万円の振込履歴があったようです。ここ4千万円の差額についてはオークション外取引や別IDでの取引、次点落札詐欺等の可能性も考えられますが、弁護士さんもわからない様子でした。
>
 4千万円の差は、検察側の証拠の不当性を主張しようとしているのでしょう。
 逆に、オークション外での取引や詐欺行為があった可能性を生み、
 自分の首を絞めるような主張のような気もします。
 検察側も細かい点で、不備があるようです。
 そのこと自体は裁判の結果には影響することではないのでしょうが……。


> 3.次回公判
> 裁判長から検事に「次回公判で最後の追起訴にして下さい」という依頼がありましたので次回公判で追起訴は最後の様です。
> 第5回公判は10月18日10時からです。

 4回の公判を傍聴して、大宮被告の反省のない態度と主張にはあきれてしまいます。
 口だけは達者で自分の主張は正しいと思っているのでしょう。
 客観的にどう判断されるかまでは頭がはたらいていないと思います。
 自分の都合ばかりを主張して、
 被害者に対する罪の意識というものがないのですから、
 この点は検察官にもしっかり追及してもらいたいものです。
 大宮被告自身、プレスの件をはじめ、
 事件化を免れてきた自信があって、
 取調や弁護士にさえ告げずに、隠している事実や嘘もあるのでしょう。
 そうした点の矛盾を主張することで、
 証拠の不備を追及しようとしているのです。
 そうした意味ではしたたかな相手です。 

 弁護士さんには「怒りさえ覚えます。」と伝えておきました。
 裁判でも被害者の参加を推進しているようです。
 我々との面会を拒絶するということは、
 謝罪や補償の意志はないということです。
 (我々に謝罪し補償についても話し合う方が、罪を軽くするはずなんですけどね。)
 我々も検察側の証人として、実際に被害感情の意見表明をしても良いのかもしれません。
 裁判長の優しい言葉では、罪を意識することは出来ないようです。


第5回公判                       2005年10月18日


 10月18日午前10時、刑事裁判第5回公判が開廷されました。今回は、被害者の会のNさんとYさんが傍聴参加されました。
 大宮被告側は、国選の弁護人を解任して、私選の弁護人を選任しました。一転「無罪」の主張に転じましたが、常識的には考えにくい主張です。
 次回以降、証人が要請されました。
 詳しい事実関係と経緯については裁判にも影響するおそれがありますので、この場では控えさせていただきます。


第6回公判                       2005年11月 8日


 11月08日午後3時20分、刑事裁判第6回公判が開廷されました。
 今回は被害者Iさんに対する証人尋問です。検察官の主尋問の後、弁護人の反対尋問が行われました。


第7回公判                       2005年11月29日


 11月29日午後4時00分、501号法廷にて刑事裁判第7回公判が開廷されました。
 今回は被害者Mさんに対する証人尋問です。前回同様の流れで行われました。
 今回は法廷をいつもよりも大きな部屋に移動しました。理由は、いつもの法廷はこのページの最初の図のような配置ですので、弁護人席の前に被告人を同席させたいという弁護側の要請からのようです。 おかげで、前回までは被告人の入廷時のみしか見ることが出来なかった顔を、証人の証言の間、見ることが出来ました。もちろん被告人にも被害者3人(証人1名を含む)が傍聴していることも分かったはずです。
 次回は被告人質問(検察官・弁護人の質問)が行われる模様です。年末だというのに裁判所も検察官もご苦労様です。


第8回公判                       2005年12月27日


 12月27日午後4時00分、402号法廷にて刑事裁判第8回公判が開廷されました。
 今回は被告人質問です。
 次回も引き続き被告人質問が行われる模様です。


第9回公判                       2006年 2月 7日


 2月7日午後4時00分、402号法廷にて刑事裁判第9回公判が開廷されました。
 今回も被告人質問です。
 警察や検察の取調について、色々主張していましたが、いずれも無罪の根拠になるものではなかったようです。


第10回公判                       2006年 4月18日


 4月18日午後4時00分、402号法廷にて刑事裁判第10回公判が開廷されました。
 人事異動により今回の公判より、新たな検察官が担当することになりました。
 裁判に影響することを避けて、ホームページの更新を自主規制していましたが、彼らの見当違いの主張を戒める意味でも公開します。
 弁護側から証拠として書類が提出されましたが、いずれもことごとく無罪立証にはほど遠いものばかりでした。
 被告人は「私が逮捕されてからヤフーが補償規定を変えた」という主張をしていましたが、裁判官から「ヤフーが弁償しないことに力点を置くと、詐欺を認めたということになりますよ」と言われると何も言い返せなくなりました。
 このホームページの内容も印刷して証拠書類として提出していましたが、どういう意図なのでしょうか。このページが公開されたために事業が行き詰まったというなら、まったくお門違いです。このページが公開されたのは被告人の逮捕後です。
 ヤフーがID停止をしたのが原因だと主張していますが、裁判官からはこれを根拠に無罪にはならないと諭されました。しかもこのID停止の件は、ヤフーから我々への回答では本人によるものです。仮に被告人自らが関与していなくても仲間が停止したということでしょう。
 また、佐川急便の配送で注文品と違う物が配達されたのが行き詰まった原因だというような主張をしていましたが、発注先に文句を言うならともかく、配送業者に文句を言っても始まらないと思います。しかも発注先については石井さんに任せていたので自分は知らないと言うのですからお話しになりません。
 裁判官の心証はきわめて悪いという印象です。最後に裁判官は「もう一度チャンスです」と言って次回に被告人の意見を聞く機会を与えてくれました。検察官の言葉を借りるまでもなく、被害者に謝罪し補償についても話し合っておく方がどれほど被告人にも有利なのか理解できているのでしょうか。


第11回公判                       2006年 5月 9日


 5月9日午後3時20分、402号法廷にて刑事裁判第11回公判が開廷されました。
 今回も被告人質問です。詳細についてはグループウェブにて。


第12回公判                       2006年 6月27日


 6月27日午前11時20分、402号法廷にて刑事裁判第12回公判が開廷されました。
 実は今回、被告人側の証人として石井政利の証人尋問が予定されていました。ところが、被告人は再度弁護人を解任し、 新たな私選弁護人を選任しました。おそらく証人の件や弁護方針でトラブルとなり、弁護人を解任したのでしょう。 新たな弁護人は石井政利の証人申請を取り下げました。 石井が証人となれば、被告人のウソが明らかになりますから、当然のことといえば当然です。法廷で石井と会えなかったのは残念ですが、 新たな弁護人には被害者の会との折衝をしていただきましょう。
 今後の裁判予定も見通しが立ってきました。長かった裁判にもそろそろ終止符が打たれることになります。被害者の会の意見陳述の日程も決まりました。我々の意見陳述前に、被告人への面会を再度申し入れます。詳細はグループウェブにて。


第13回公判                       2006年 7月11日


 7月11日午後2時00分、402号法廷にて刑事裁判第13回公判が開廷されました。
 新弁護人による被告人質問が行われました。当然のことながら無罪立証となる新たな証拠が示されることもなく、終了しました。 これまで何度も裁判長から弁明の機会を与えられたにもかかわらず、このような結果になり、心証はきわめて悪いと言わざるを得ません。
 弁護人を次々と代え、弁護費用をかけた割には逆効果だったみたいです。(そうしたお金があるなら、少しでも我々への弁済にあてるべきなのです。) どうも被告人はオークションに対する事務等を仲間に任せていて、メールのやりとりなどに携わっていなかったというようなことを言いたかったようです。 被告人の主張を聞いていると、自分だけが起訴され不満だと言っているようです。 前任の検事さんの取調や最初の国選弁護人のやり方をとやかく言うのは、実に見苦しいし自分勝手な解釈です。取調の調書にしても自分で確認して署名もしているわけですし、 そうした主張は、すでに裁判でも審理されて本人も納得していることなのです。この人は都合の悪いことを、他人に責任転嫁するという習癖があるのかもしれません。 その場では都合のいいことを言っているけれど、つじつまが合わなくなってくる。そしてこんどは都合の悪いことは自分の意志ではないと言い出すのです。裁判の中でもそうしたところが随所に現れています。それが客観的にどう判断されるかまでは理解できていないようです。
 presss999などの前IDでは事業が成り立っていたと言う主張がありました。よくもまあそういうことが言えるなあと思います。なんならpresss999の被害者の方から我々に届いた被害の実体も証拠として提供しましょうか。 最終的な金額を詐取したことは同様の手口です。presss999以前の件が不起訴となったことで調子に乗っては困ります。ishiroguの件が立件されたのも、こうした事実の積み重ねがあるからなのです。
 検察側にも被害者の会で調べた事実関係・証拠等も提出しています。(まだ裁判では触れられていない重要な事実も含みます。) 主謀者は被告人だとしても、被告人一人の犯罪ではないはずです。検察側にも、しっかりした事実追及をしていただきたいと思っています。 裁判長も当初に比べてネットオークションやインターネットについて随分勉強されたようです。このHPの内容がお役に立てたのであれば幸いです。
 このままいけば厳罰が下されるでしょう。(詐欺罪の最高刑は懲役10年です。)新弁護人にも伝えたとおり、被害者の会代表と面会し、今後のことを話し合って情状を少しでも良くしようとするのが、 被告人にとっての最善の道だと思います。
 我々との話し合いは、減刑がのぞめる唯一の方法です。これまでの被告人側の態度はまったく反省のないものでした。謝罪と補償についての話し合いは、被害者の会の意見陳述に重大な影響を与えることになります。 新弁護人にはお話ししましたが、被告人の協力者もそこのところを良く伝えておいてください。
 詳細はグループウェブにて。


第14回公判                       2006年 8月15日


 8月15日午後3時20分、402号法廷にて刑事裁判第14回公判が開廷されました。
 検察官による被告人質問が行われました。


第15回公判                       2006年 9月 5日


 9月5日午後4時00分、402号法廷にて刑事裁判第15回公判が開廷されました。
 被害者の会代表者2名による意見陳述が実施されました。Aさんにつづいて私も意見陳述をさせていただきました。 意見陳述書を提出し、この内容の一部を陳述しました。 被告人は私の陳述中、しきりに首を振るなどしていたそうです。裁判長から被告人に対して、陳述の内容を聞いてどう思うかを尋ねられました。 うつむき加減で答えていましたが、残念ながら被害者に対する明確な謝罪の言葉は聴けませんでした。


第16回公判                       2006年 9月26日


 9月26日午後3時20分、402号法廷にて刑事裁判第16回公判が開廷されました。 今回で裁判は結審し、次回いよいよ判決となります。検察側の求刑は懲役5年。詐欺罪の最高刑10年からすると軽い気がしますが、 検察側としては頑張ってくれたようです。
 

次回は判決2006年10月24日午後2時50分 402法廷

千葉地方裁判所松戸支部 271-0076 千葉県松戸市岩瀬無番地 047(368)5141 JR松戸駅より徒歩7分 地図


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