さやか「これは…ロボット!?
…コクピットの中に誰かいるわ」
ボス「おい、しっかりしろよ!」
???(アクセル)「…うう…レモ…ン…」
さやか「なに…? 人の名前…?」
???(アクセル)「くっ…」
ボス「目を覚ましたぜ」
???(アクセル)「…ん…ここは…?」
さやか「科学要塞研究所すぐ裏の海岸よ。あなたは誰?
どうしてここに?」
???(アクセル)「俺が…誰かって? …俺は…誰だ…?
どうしてこんなところに…?」
ボス「おい、ふざけるんじゃねえぞ!」
???(アクセル)「…ふざけるなら、もっと気のきいたことを言っているよ」
さやか「もしかして…あなた」
???(アクセル)「くそ…思い出せない…記憶喪失というやつらしい…」
ボス「ホントかよ!?」
さやか「あ、私はさやか。弓さやかよ。こっちがボス。
…あなたの名前は? 何も思い出せないの?」
???(アクセル)「…君のような美人がキスしてくれたら思い出せるかもな」
さやか「え…?」
???(アクセル)「こっちは冗談さ。…自分が誰なのかわからないのは
本当だけどね」
さやか「もう、笑えないわよ」
ボス「こいつ、放っておいてもいいんじゃねえのか?」
さやか「そうもいかないわよ。このロボットのこともあるし。
…もしかしたら、最近お父様の言っていた軍の新兵器かもしれないわ」
ボス「なあ、あんた本当になんもわからないのかよ?」
???(アクセル)「ちょっと、待ってくれ…そうだ…アクセル…」
さやか「それが…あなたの名前?」
アクセル「そうらしい…よくわからん。それ以外はさっぱりだ」
ボス「名前だけかよ。おし、とりあえず研究所に…って、
おい! さやか!」
さやか「えっ!?」
(中略)
アクセル「燃料チェック…けっこう消費してんな。…機体の損傷は軽微…
全然動けそうだな」
さやか「あなた!?」
アクセル「戦うしかないだろう。…ただで済む雰囲気でもなさそうだ。
あんたたちは逃げろ!」
ボス「冗談! 敵に背中を見せるなんて、あたしとボロットの名に
傷がつくだわさ!」
アクセル「でも数が数だろ。…おれはなんかやれそうな気がするんだよ、これが」
さやか「大丈夫よ、今救援信号を出したわ。…やれそう、じゃなくて
やれる味方が来てくれるわ!」
アクセル「…?」
(中略)
アクセル(操作方法は…わかる。何から何まで忘れたわけじゃ
ないらしい…やってみるか)
| (感想) スーパールートは、マジンガーチームとのファーストコンタクトから始まります。 あまりにも有名な(…かもしれない)「…君のような美人がキスしてくれたら〜」というくだり。 そして、OGシリーズのアクセルしか知らない方には新鮮かもしれないその軽口。 暫くこんな感じで進みますよー。 |