スーパールート第1話 堕ちてきた男

さやか「これは…ロボット!?
…コクピットの中に誰かいるわ」

ボス「おい、しっかりしろよ!」

???(アクセル)「…うう…レモ…ン…」

さやか「なに…? 人の名前…?」

???(アクセル)「くっ…」

ボス「目を覚ましたぜ」

???(アクセル)「…ん…ここは…?」

さやか「科学要塞研究所すぐ裏の海岸よ。あなたは誰?
どうしてここに?」

???(アクセル)「俺が…誰かって? …俺は…誰だ…?
どうしてこんなところに…?」

ボス「おい、ふざけるんじゃねえぞ!」

???(アクセル)「…ふざけるなら、もっと気のきいたことを言っているよ」

さやか「もしかして…あなた」

???(アクセル)「くそ…思い出せない…記憶喪失というやつらしい…」

ボス「ホントかよ!?」

さやか「あ、私はさやか。弓さやかよ。こっちがボス。
…あなたの名前は? 何も思い出せないの?」

???(アクセル)「…君のような美人がキスしてくれたら思い出せるかもな」

さやか「え…?」

???(アクセル)「こっちは冗談さ。…自分が誰なのかわからないのは
本当だけどね」

さやか「もう、笑えないわよ」

ボス「こいつ、放っておいてもいいんじゃねえのか?」

さやか「そうもいかないわよ。このロボットのこともあるし。
…もしかしたら、最近お父様の言っていた軍の新兵器かもしれないわ」

ボス「なあ、あんた本当になんもわからないのかよ?」

???(アクセル)「ちょっと、待ってくれ…そうだ…アクセル…」

さやか「それが…あなたの名前?」

アクセル「そうらしい…よくわからん。それ以外はさっぱりだ」

ボス「名前だけかよ。おし、とりあえず研究所に…って、
おい! さやか!」

さやか「えっ!?」

(中略)

アクセル「燃料チェック…けっこう消費してんな。…機体の損傷は軽微…
全然動けそうだな」

さやか「あなた!?」

アクセル「戦うしかないだろう。…ただで済む雰囲気でもなさそうだ。
あんたたちは逃げろ!」

ボス「冗談! 敵に背中を見せるなんて、あたしとボロットの名に
傷がつくだわさ!」

アクセル「でも数が数だろ。…おれはなんかやれそうな気がするんだよ、これが」

さやか「大丈夫よ、今救援信号を出したわ。…やれそう、じゃなくて
やれる味方が来てくれるわ!」

アクセル「…?」

(中略)

アクセル(操作方法は…わかる。何から何まで忘れたわけじゃ
ないらしい…やってみるか)


(感想)
スーパールートは、マジンガーチームとのファーストコンタクトから始まります。
あまりにも有名な(…かもしれない)「…君のような美人がキスしてくれたら〜」というくだり。
そして、OGシリーズのアクセルしか知らない方には新鮮かもしれないその軽口。
暫くこんな感じで進みますよー。

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