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        音の網

ここ『音の網』はパワーポップ、ギターポップ、ブリットポップを中心に
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The Beat
Paul Collins' Beat
The Beat
The Kids Are The Same
アメリカンパワーポップ代表バンド、ザ・ビートの1979年1st。以前プリムソウルズを挙げたことがありましたが、ナーヴスから派生したもう1つがこのポール・コリンズ率いるビート。パワーポップの基本のきの字です。#1「Rock N Roll Girl」。やはり元祖パワーポップバンドの1st-1曲目はバッチリだ!60sビートバンドのような分かりやすいメロディなんだけど前のめりに駆け出すリズムがワクワク度を上げてる。まさにアンセムチューン!続く#2「I Don't Fit In」はビートルズの影がみえるフレンドリーなポップ#を聞かせてくれる。スティーヴン・ハフとの共作#3「Different Kind Of Girl」も同じくビートルズを源流に持つ(バンド名ビートはビートルズから)ような甘いミドル#。このあたりが生粋のパンク・バンドではありえないところだ。#4「Don't Wait Up For Me」はマジ大好きな曲だ!パワーポップど真ん中。加速気味ににサビに入る辺りはグーッと気持ちが高ぶってしまう。こんな気持ちチープトリック好きなら特に分かってくれるはず。声も最高。名パワーポップバンドはvoもバッチリだ。#5「You Won't Be Happy」はナーヴスを感じさせるパワーポップで哀愁もありワン・フレーズが徐々に盛り上がっていく2分20秒。さらに続けざまに抜群なのは多くのカヴァーを産みだしているクラシックチューン#6「Walking Out On Love」(ナーヴスでも演ってた)。1分45秒で突っ走る!聴いてるだけでこっちにもそのエネルギーが注入されてくる。#7「Work-A-Day-World」もオススメの1曲。このポップなフック聴いたらヤラレます。頭でグルグルとメロディが繰り返される・・。#8「U.S.A.」(ピーターケイスとの共作ブレイカウェイズ期の曲?)、#9「Let Me Into Your Life」とラモーンズ・パンクが続いて気分はサマーポップでアゲアゲです。#10「Working Too Hard」もナーヴス時代のモノ。この曲辺りが同僚ロックンロール一筋プリムソウルズよりもバライティに富んだところかな。#11「You And I」ではピアノをフューチャーしたロック・バラード。思いっきり正統派なので万人に応えるミディアムバラード。間口広いぜアニキ!ラストの#12「Look But Don't Touch」はパブ・ロック気味のパワーポップ#。コレで締め。全曲いつまでもメロディが耳に残る。ロックファンはコレ持ってなきゃダメでしょう。コレを聴かずしてパワーポップは語れない。 ポール・コリンズ・ビートの1982年2nd。1stも名盤ですがこの2ndにも必聴#潜んでます。早速#1「That's What Life Is All About」から個人的には殿堂入りのパワーポップ#。1st1曲目が100mならこの曲は200mくらい走りますかね。バディ・ホリーのようなリズムに胸が躍りながらいつも声高らかに「ベイベー!」と叫んでしまいます。#2「Dreaming」はポール・コリンズのもう1つの側面である甘いメロディが聴けるミドル・ロック#◎◎。この曲はこの時代ならビルボードでヒットできなかったの?#3「On The Highway」はブルーズ的な要素も加え新境地か?サビへの持って行き方はさすが。#4「Will You Listen」は得意の軽快ポップンロール。チープトリックの曲とも呼応する。若干80sの軽さが覗くけどね。#5「Crying Won't Help」。ちょっと産業ポップみたくなってきた・・パワーポップとはかけ離れたサウンドになりつつあって1stの勢い任せな部分が減退....でも曲自体は全く悪くない。と思ったらタイトルトラック#6「The Kids Are The Same」が流れ出して完全に勢いが復活!「キター」って叫んじゃう。この曲のためにこのアルバムを買ったって良いですね。コレぞザ・ビート!必聴の名曲!。#7「Trapped」は平凡なポップ#ぽくスタートするのだけど途中でボトムが効いて一気にロック#へと変身する。#8「It's Just A Matter Of Time」はニューウェーブで初期のポリスみたいでクセになる。お気に入り。次の#9「Met Her Yesterday」のメディアムなモダンロックもパワーポップとはちょっと違うけどめちゃ良い曲。#10「I Will Say No」。ラスト#は軽快に。ほぼユニゾンで攻めてくるサビの盛り上がりは最高です。以上10曲。「That's What Life Is All About」「The Kids Are The Same」という2曲のパワーポップの名曲が入っているのですが他の曲はパワーポップの枠に入るにはちょっと違う気もするしこの2ndはむしろニューウェーヴ的な位置づけが妥当かもしれません。曲自体は間違いなくイイので尖った生のライブではこれらの曲の違った側面が覗けそうです。今は1stとの2in1CDが出ているので是非!

One Way Ticket
The Nerves
まさに伝説の中の伝説と呼べるパワーポップバンドはこのナーヴスのことでしょう。なかなかCD化されなくて(廃盤かな?)ヤキモキしていたのがこの度アンソロジー的にCD化されました(2008年)。ライブやデモを含め全20曲。彼等の公式リリースはシングル1枚のみ。まずその4曲を当時の曲順通りで。まずは#3「Hanging On The Telephone」(ジャック・リー作)。ブロンディもカヴァーした屈指のパワーポップの名曲。一発で大好きになり何度聴いても飽きない希少なパワーポップクラシックだ。#4「When You Find Out」(ピーター・ケイス作)も最高。一時期アホみたいに聴きまくってた。初めてこの曲をを聴いたときにナーヴスは「Hanging On The Telephone」のワン・ヒット・ワンダー(勝手な僕個人イメージでしたが..)じゃないのだと確信した。メロディ・ラインが素晴らしいよね!#6「Gimme Some Time」。ジャック・リーの書く曲は切なさが詰まってる。なんだか初期〜中期にかけてのビートルジョンの曲のような雰囲気が感じられる。#5「Working Too Hard」は後にブレイカーズやザ・ビート1stでも演ってるポール・コリンズの曲。60s的メロディとリフレインが頭に残る。勢いだけじゃないバンドと証明するような曲だ。以上シングル収録4曲。最高過ぎる。他の曲を紹介すると、パンク・ロック#1「One Way Ticket」(ピーター・ケース作)、これもブレイカーズで演ってるけどナーブスのほうが性急で完成系なんでしょう。ギターロック#2Paper Dolls」(ジャック・リー作)、オーストラリアのパワーポップバンド、Pyramidiacsのカヴァーを先に聴いてた。ジャック・リーの曲はパンキッシュよりメロディアスが勝つよね。疾走感抜群でこれもパワーポップクラシックのひとつ#7「Walking Out On Love」(ポール・コリンズ作)。僕の知る限りではナーヴスの曲で1番カヴァーされていると思う。それにしても容赦ないエナジー溢れる曲を3人が3人とも連発しているところがスゴい。#8「Thing Of The Past」も大好きな曲。プリムソウルズのライブみたいだがスゴく良い!ちなみにブレイカーズ『Walking Out On Love: The Lost Sessions』ではアコースティクなライブが聴けます。ジャック・リーのソロ期のライブよりドライヴィング・ロックチューン#9「It's Hot Outside」。さっきのプリムソウルズのライブ同様に最高だが、何が良いって曲がイイ、声がイイ。さらにデモ音源が4曲。メロディの良さとコーラスの素晴らしさがひかる#10「Many Roads To Follow」はデモ音源なのが惜しいところだがポールコリンズ『King Of Power Pop』で日の目をみる。#18「Stand Back And Take A Good Look」はジャックのソロでもイカしたサウンドで聴けるけどこのデモも捨てがたく良い。#19「Are You Famous?」もナーブスらしいミドルロック。そして1分40秒弱の#20「Letter To G. 」が最高にポップでクール。僕バンドしてたらこの曲カヴァーしてマウントとるな(笑)。他ジャック・リーのライブ音源#11-17を中心に収録(音悪過ぎ・笑)ですが悪い曲など一つも無いね。ザ・ナーヴス:偉大なパワポアーティストが3人いた3ピースバンド。


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