温泉わんだらあ 源泉の宿・宿泊記

銀山温泉／能登屋旅館／（★★★☆☆）

情緒ある温泉街を演出する登録有形文化財の宿

●料金	1泊2食　1万2,750円〜1万8,000円
●所在地	山形県尾花沢市大字銀山新畑446
●電話	TEL. 0237-28-2327
●交通	山形新幹線大石田駅より送迎用マイクロバス有り
●食事	夕食は部屋出し 朝食は大広間
●風呂	男女別内湯各１（交代制で片方には露天付き）、元湯洞窟風呂（貸切風呂）１
●施設	総客室数　和室17室(BT1室、T16室)
●イン／アウト	イン14：00　／　アウト10：30
●宿泊日	2005.12.23-24
●URL	http://www.ginzanonsen.jp/notoya/

■温泉	能登屋旅館の湯船の構成は次のとおり。 �@ 男女別内湯（別館１階）：別館1階へは本館4階からつながっています。男女交代制で大檜風呂（露天付き）と石造りタイル風呂があります。檜風呂の方には露天がついているのですが、冬季は積雪があるためということで閉鎖されています。檜風呂の湯船は３ｍ×６ｍ程度。もう一方のタイル風呂の方は2つ湯船があって、大理石風の縁取りの石造りタイル風呂（４ｍ×２ｍ）に木製の縁取りの風呂（２ｍ×２ｍ）がありました。 �A 元湯洞窟風呂（本館1階）：貸切専用風呂で空いていればいつでも入れます（予約制ではない）。少し狭めの脱衣場から階段を下に降りていくと石造りの湯船があります。湯の華もたくさん混じっていて薄っすら白みを帯びたお湯でした。元湯というだけあって、一番温泉成分が濃い感じ。でも温度が熱いので、蛇口から水を入れて適温に落としているみたいでした。
■部屋	本館3階山側の「せきれい」という部屋に泊まりました。畳10畳に広縁2畳ほど、トイレ・洗面付きで、休前日　13,800円でした。部屋入口部のスリッパを脱ぐスペースにはゆとりがあり、部屋は古いながらも小奇麗で広々として、特に不満に思うことはありませんでした。ただトイレがビジネスホテルにあるようなユニットタイプのトイレだったことには抵抗がありました。山側で安い部屋だったため、広縁からの景色は旅館の裏側の山がせまっていて視界はよくありませんでした。
■料理	料理はガイドブックで「大女将と女将の手造りの田舎料理」と書かれていたので、素朴で暖かみのある料理を想像していましたが、その期待は見事に裏切られ、正直あまり美味しくありませんでした。工夫された料理もありましたが、味はどれも今ひとつで、予約時のお詫び（川側の部屋で電話予約したのに、実際は山側の部屋しか空いてなかった）にと女将からサービスされた伊勢エビの料理も身が固くあまり美味しくありませんでした。ただ、鯉料理か牛ステーキを各1,050円で別注でき、牛ステーキの方を注文していたのですが、それはとっても良い肉で美味しかったです。 朝食は別館の広間で食べました。特にこれといった特徴のない一般的な旅館の朝食といった感じでした。
■接客	接客は温かみを感じるというよりは、旅館的に言うべきこと、やるべきことをやっているといった形式的な印象を少し受けました。宿泊日前日の予約で、当初は川側の部屋が空いているということで予約を入れていましたが、旅館のミスで実は山側の部屋しか空いていなかったということで、女将がお詫びにと夕食時の料理を1品サービスしてくれました。
■その他	温泉街を歩けるようにと宿で長靴と防寒着を貸してくれるのが良かったです。夜は温泉街の街灯にも明かりが灯り、温泉街全体が昼間とはまた違った実にいい雰囲気を醸し出します。まるで大正時代にタイムスリップしたみたいでした。

●総じて、この宿の評価は？

温泉街の景観としては、登録有形文化財に指定されている能登屋旅館の本館がいちばん立派で、素晴らしいのですが、実際に館内に泊まってみると部屋のトイレはユニットだったり、木造建築の途中からは鉄筋の別館になっていたりと風情に欠ける部分をいくつか目の当たりにしました。また、風呂はどれも景観が全くなく（冬季積雪時は露天は閉鎖）、料理も今ひとつ。温泉街の夜景はとても良かったし、訪れたことを後悔はしないけど、価格から考えても、能登屋旅館にはもう泊まることはないでしょう。評価は3つ星。。（お気に入り度＝★★★☆☆）

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