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昨日、平成が終わりました。そんな最中に、あなたの訃報を聞いたのです。
僕が高校生の時でした。初めてロックと言うものを知り、見聞を広げていた頃です。昭和の終わり頃です。
忘れもしません、盛岡市の洋服屋にいて服を探していた時、BGMとして流れていたラジオからは「誰もが知っている曲のカバー特集」をやっていました。シナロケの「この道」とかやっていました。そこで初めてあなたの歌を聴いたのです。ザ・スターリン「仰げば尊し」。
今、何十年も前のことを、こうしてはっきり覚えているのは、その時の衝撃以上のものが、その先の人生で起きなかったことを意味しているからです。
僕はパンクと言うものに辟易していました。何故なら、音楽的に何の興味も満たしてくれなかったからです。ですが、あなたは、パンクとは音楽の手法ではない。表現手法であったり、思想であるのだ。確信的なものなのだ、衝撃を与えるものなのだとその時教えてくれたのです。
その後もあなたから学んだことは多くあります。自分の表現の中で、詩を伝えると言う意味において、最初に遠藤ミチロウが基準になっていることを白状します。「虫」と言う曲と「溺愛」と言う曲が僕は大好きで、それこそ何百回、何千回と聴いている曲です。僕は、この二曲の歌詞を超えるものは、絶対作れないと思い、自ら歌詞を書くことは辞めました。
スターリンの活動を辞め、一人でアコースティックのライブをし始めた時、思 い立ってユーノ君と2人で福島に観に行ったのも良い思い出です。あの時にも、改めてパンクとは何かと言うことを教えてもらいました。たったアコギ1本で も、パンクは成立するという事実を目の前で証明させられました。
僕は今でもobsはパンクだと思っています。何故なら、僕の表現手法の祖は、あなただからです。
学校の入学の際に、家庭状況とか書く紙があるじゃないですか。尊敬する人の欄に「遠藤ミチロウ(歌手)」と書いて出しました。
初めて他人に言いますが、僕が人生で初めて、尊敬した人は、あなたでした。
令和元年。
吐き気がするほど、ロマンチックだぜ。
もういい歳になってきたので、健康と言うものはただ漫然と過ごしているだけでは保てないのだということは日々実感と共に考えさせられる毎日です。
胃がん検診に行きました。大嫌いです。
なんかね、あの白いヤツ、バリ何とか、飲むじゃないですか。「ゲップしないでください」って言われるんですけどね。
まず無理。
スゲー我慢して、物凄い顔で(顔の力で)我慢するけど、あのぐるぐる回る序盤で「ゲプー」って出てしまうのですよ。
するとね、即座に入口のお姉さんがおかわりを持ってくるのです。
屈辱。
人生で、最も泣きそうになる日(実際に泣いている)。
そういう訳で、いったい皆、どうやって耐えているのか聞いたんだけど、割と我慢出来ているらしいのよね。なんだかね。
でも、逆に「その日は1時間おきにトイレ」とか、「何日もバリさん出てこなくて地獄」とか、「2、3日食欲ない」とか聞いて、ああ皆大変だな、と知った。
俺、2時間後には、「こってりG系ラーメン特盛400g野菜マシ辛みそトッピング」食べてたくらいなので、全く事後には不自由しないです。
健康も、体質も、人それぞれ。
ゲップもつらいけど、前の日断酒するのもつらい。
実は、350ml缶ビール、1本だ(自主規制)
今年ももう少しで終わろうとしておりますが、そんな年の瀬に、大変つらい日々を過ごしているのです。
ストレスと言う奴が、全くこびりついて離れず、これはどうしたものかと。
まあ、でも社会人として過ごしていれば、ストレスなんて誰でもありますよね。例えば
・仕事凄く頑張っているのに、全然評価してもらえない、とか。
・今年こそ、と思って頑張った会社の資格試験に、いつものように落ちたり、とか。
・車のバッテリー、2年前に凄く高いいいやつに交換したのに、この間の車検で、「そろそろ交換ですね」って言われて超ショックだったり、とか。
・そもそも、こんなに高いヤツじゃなくていいんですよ、普通のバッテリーで、とか言われちゃったりしたり、とか。
・インフルエンザの予防接種したのに、インフルエンザにかかったり、とか。
・買ったばかりの手袋の片方だけどっかに落っことしちゃったり、とか。
・ダイエット、しているつもりなのに、むしろ太ったり、とか。
・ラーメンの大盛り頼んだのに、出てきたの「あれ?これ普通盛じゃね?」って思ったけど、聞けなくてそのまま黙って食べたり、とか。
・駐車場の出口で、料金払おうとしたら100円落としちゃって、どんなに探しても見つからなかった、とか。
・コンビニで会計してから、「ああ、20円割引券、持ってたのに出し忘れたー!」、とか。
・ツタヤさんでマンガ借りたら、「あれ?これこの間、見たやつ」、とか。
・このページの下の方に、「巨乳か貧乳か」とかちょっとオッパイの話を盛り込んじゃったのは、直前に星野源さんのエッセーを読んだからであって、自分がやるべきではなかったと思っていること、とか。
なんだよ、世の中ストレスだらけだよ!少しは俺も報われてーよ!って、これ、たとえ話ですけどね、た・と・え・話。
この間、東京でライブをした時、obsのことをとても気に入ってくれた人がいて、今度またライブしてほしいって誘われたのね。
そりゃ嬉しいから、出る気満々だったのに、なかなかメンバーの調整がつかなくって、出られないかも、ってなった時、もの凄くストレスだった。本当に報われねぇ、って思った。
けど、結局、出られそうなことになったから、それだけは報われた感じ。ライブ大好き。
ま、そういうわけで、東京でライブをしてきましたよ。とか言ってもう2か月も前だけど。
カツアゲにもオヤジ狩りにも遭わなくて、無事でした。対バンの人たちも皆、とても良くしてくれた。とてもとても楽しかったので、また行きたい。
何が楽しかったか、と言うと。
・レンタカーで皆で乗っていったのだけど、スタッフとして鈴木直樹とアシュラマンも連れて行った。
・サンチェが一人づつ自宅によって乗っていったのだけど、その様はまるで社員旅行みたいだった。全員おっさんだったから(ミワゾーは東京で合流)。
・道中が楽しすぎた。社内旅行と言うより遠足だった。
・リハが終わって、ユーノ君とアシュラマンと渋谷のレコード店をまわったこと。渋谷まできて他にすることないのか、とも思ったけど。
・渋谷センター街のど真ん中で、おじさんおばさんの集団に、「写真を撮ってほしい」とユーノ君が捕まったこと。なぜ、あれだけ人がいる中でユーノ君だったのか。最も無害そうに見えたのか。
・名古屋の高山君が観に来てくれて嬉しかった。「今までで最も近いところでやってるからさ」。
・職場の上司が観に来てくれて嬉しかった。東京まで、ライブのためだけに?と驚いたら「渋谷のレコード屋さんにレコード売りに来た」と言ってたので笑った。しかも結構高く売れていて笑った。
・道中のBGMに、各自CD2枚持ってくるように、と言っていたら、BiSHとトリプルファイヤーが被って笑った。
・でも、何と言ってもオオツキさんが持ってきた、「松田優作全集」が最高だった。
もちろんイベントも楽しかったです。それはREPORTのページで。
今度のライブは、東京でやることになりました。
僕らの世代は、ちょっと有名になると、まず東京に行くことが当たり前のことでした。「東京に行く」と言うのは、「住まいも、仕事も東京に移す」と言うことを前提としたもので、一緒にライブとかをしていたバンドやメンバーが、次々に東京に上京していったものでした。
僕らはそこまで思い切ったことが出来なかったのと、それほど東京に魅力を感 じていなかったこともあって、Idiot o'clock(と言う素晴らしいバンド)の高山氏が「観たければ関西まで来れば良いのだ」と自らのバンドを評していたのを知り、全くその通り、全てのバ ンドが東京を目指すなどナンセンスも甚だしい、obsを観たければ仙台まで来い、と息巻いたりもしていたのでした。若いとき。
わざわざ東京に住まなくたって、東京でライブをする手段は当然たくさんある訳で、そこまで意固地になる必要は全く無いのでしたが、何かね、一時期は「東京でライブをしようと画策すると、誰かメンバーが辞める」と言う時代もあったりしてね、諸々タイミングを逃してここに至ると言う次第です。
いよいよ、行きますよ東京。怖いな。対バンの人とか優しくしてくれるかな。カツアゲに遭ったりしないといいな。もう若くないからな。...よく考えたら、もはやカツアゲじゃなくてオヤジ狩りだな。
ますます怖くなってきたな。まあ、頑張ってみる。
5歳の時だったと思うけど、「もりのえほん」と言う絵本をもらった。安野光雅・著。とても不思議な絵本だった。
どのページを開いても、文字は一つもなく、人物も描いてない。ただ、森の中の木々が描かれているだけ。
これはなんだ?と思ったけど、何回か開くうちに、やがてその中に動物の絵が隠されているのに気が付いた。本当に精巧に描かれていて、何の説明書きも無いから、気づくまでにしばらくかかった。
毎回、読む度に新たな動物を発見することが多くて、まったく飽きなかった。大人になって自立する時、唯一実家から持ってきた。大人になってからは、さすがに新たな発見はしなかったけど、でも、答えが書いてないので、全部見つけられているのかどうかは分からなかったんだ。
ふと、図書館に行ったとき、何気なく見てみたら、あったのよ「もりのえほん」。家にあるのと違って、ハードカバーだったのね。そしてふと最終ページ見てみたら、それには答えが載っていたのよ。
おお! そこには無造作にページ数と、そこにある動物が書いてあって、「サイ」だの「ゾウ」だのの他に、「ソリハシシギ」とか「キバタン」とか、何じゃそりゃ的な動物の名前もあったけど。
けどね。
けど。
「九州地図」。
...。
愕然としたね。動物以外も描かれてたんだ...。って、「九州地図」ってなんやねん!わかるかそんなもん!
が、約一年前までの話。頑張ったよ俺。
スゲー頑張って九州地図探した。
インターネットとか頼っちゃダメだ、と思って、スゲー頑張ったよ、俺。
体調悪い時に読むと、今まで見つけられていたはずの動物まで見つけられなくなって、逆に具合悪くなるっていうね。スゲー本だね、これ。
でね、昨日、「なんか今日、体調いいなー」て読んでて、ふと、見つけたよ。見つけたよ!見つけたよ、九州地図! ほんとにね、びっ くりするくらいあっさり見つけたわ。もうね、今日からそのページ開く度に九州地図から見つけちゃう!本当に気分良い!スゲーよ九州地図!でも、こんな話、 誰とも共有できないぜ!
次は、その九州地図の前のページにあるという「人の顔」と言う奴を探すことになりました。もうなんだかね、本当にね、この本スゲーっすよ。なんかね、みんなも買って、一緒に「人の顔」探そうよ。
人生って、選択の連続だと思うのね。
僕らは様々な場面で、選択をしながら生きていると思うのです。
右か、左か。
前か、後ろか。
進学か、就職か。
友情か、恋愛か。
善か、悪か。
やるか、やらないか。攻めるのか、守るのか。
続けるのか、辞めるのか。 いばらの道か、楽な道か。
先に食べるのか、後に残すのか。
この子にするの、あの子にするの。 仕事なの、私なの。 私なの、私じゃないの、私以外私じゃないの。 巨乳なの、貧乳なの。
ご飯を食べようとお店に入ったって、選択しなくてはならない。
こってりか、あっさりか。
味玉、入れるの?入れないの?
大盛り、頼んじゃう?我慢する?
マシか、マシマシか。
最近なんですけど、僕はだいたいの選択肢において、「楽しいか、楽しくないか」「好きか、嫌いか」「うけるか、うけないか」というような基準で選択する傾向があるということが分かってきました。
目の前にマンガ本あったら、例え大事な試験の前でも読んでたし、今でも睡眠時間とか考えるより、観たかったテレビ番組見るほう優先しちゃう。だから全然成績良くならなかったし、後から「失敗したー」っていうこと多かったんだろうな。ダイエットなんて、とても無理だな。
でも、それもいい。
お蔭で、楽しい思い、他の人よりしてる気がする。
あと、今日のお昼、ラーメン食べて、お腹一杯になったのはいいけど、またネクタイに汁がはねて、油染みになって、ちょっとブルーになって、またクリーニングする羽目になるっていう事まで選択したつもりはなくて、それは洗濯だ。
あっ。
2016-1-22 (fri) 「復活するものについて」
宇多田ヒカルさんが、人間活動から復活する。素晴らしいな。
SCHAFTが復活した。物凄い嬉しい。既に、今年一番のニュースです。
山形のSHIFTが復活するらしい。嬉しい。絶対また一緒にやりたい。
あと、obsは解散も活動休止もしていないので、別に復活しません。今まで通りです。
obsの場合は、ただの冬眠。