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2006.10.22  KIKA 05    in sendai club junkbox

(stage) obs / MERZBOW / silver spoon eyeball / -W- / vomit / iii

(ART) 高山岳志/高山恒 (DJ) kaji(goche') / DJマクダニエルさん 

(set list)   1.tutugu 2.BD flower 3.Buch 4.far 5.yba 6.Hephaistos 

 

   

 約半年振りのobsライブは、昨年の「幾何・四」に引き続く「幾何05」。downy,是巨人に続く今回のゲストは、何と日本が誇るアンダーグラウンドの至宝、ノイズの帝王こと「MERZBOW」!

 メルツバウの長い活動の中で、仙台でのライブは初めて、とのこと。

 噂に違わぬもの凄いノイズの嵐!初めて音圧によって物が動くのを見た!耳を塞いで、逃げる人を見た!

 凄かった。圧倒的に凄かった。誰に感想を求めても「凄かった」しか言わないくらい凄かった。且つ、本当に美しかった。暴力的なまでに美しかった。ここまで純粋に気高く、聴き手の思考を真っ白にする音楽を知りません。本当に。さすがは。メルツバウ。でした。

 obsはメルツバウの次の出順でしたが、メンバーの姿も客席にはあり。ウーさんは一旦準備して、また客席に戻ってきたし。特にオオツキさんが、メルツバウが始まった途端、満面の笑みで客席の前の方へずんずん進んで行ったのが印象的でした。

 「幾何」特有のアート空間(今回は、盟友高山岳志氏の最新アートと、高山氏の弟、恒氏のアート作品が展示)の中、今までにもより増した変なバンドが次々に出てくるイベント。出演バンド全体の力量は、過去最高であったとのお褒めの言葉がありました。

 この日のobsは、シンセサイザーの音を控えめ。その代わりギターの音が全面に出てくる肉体的な音色。更にはいつもと違って躍動感あふれ、いつもとは違った新鮮な印象を受けました。

 空間系の音が少なくなり、明晰に。妥協を許さないobsの音がいつもより鋭くなってきた感じが。これも幾何効果なのかも?

 この日、新曲「far」を披露。躍動感溢れるセットリストの中で、極めて静かなピアノの音が耳に残る印象的な曲でした。