My Rose Garden 3

Clinic・我家で咲いているバラ・紫陽花・クレマチスなどを順に紹介しています。
興味がございましたら、覗いてみて下さい

30;Fond memories (良き思い出) クレマチス

 A B

C D

クレマチスの中でも僕がもっとも気に入っている花の1つ。Fond memories 良き思い出と称する花、
この花は裏が薄赤紫で、その裏の色が表から見ると縁取り(覆輪)になり、表の絹のような光沢と
あいまって一種独特の美しさを持ちます(A,B)。その上大輪で、花付きもいいし、数あってもうるさくない。

比較的最近の品種らしい。 とっくに紹介しても良かったのですが、今日紹介したいのは、いつもの
美しさもさることながら、先日ふだん一重のこの花が二重(C,D) になって咲いたことです。華やかですね。
びっくりしました。でもやっぱりいつもの一重の方が好きかも・・・ H28.12.10

29;アラモード(アジサイ)

 
左)アラモード                   右)コンペイトウ

森町の「加茂菖蒲園」はアジサイの品種改良では世界のトップクラス。加茂産で最も有名なものに
ダンスパーティーがあるが、その他素敵なアジサイが目白押しで、そのひとつが左の「アラモード」
プリン・アラモードのそれです。極めつけのくっきり美人ですね。アジサイ界でこんな
べっぴんさんは今まで登場したことが無かったのでは・・・右のコンペイトウ これも人気品種
だが・・よりひとつひとつの花が大きく、反り返りも強く、白い部分がくっきりして青との
コントラストが美人の鼻筋のようです。繁殖がコンペイトウ共々悪そうな感じがするのが、先に
全国区版になったダンスパーティより劣るところですが。どうですか、ダンスパーティより
いっそう格調高くて、強いて言えばアジサイの庶民感を失ってしまっているのが逆に欠点かも
しれません。これが大きく育ったら、さも素敵でしょう。
加茂菖蒲園で押しているのは、青組が、前回の「天を仰いで」とこの「アラモード」、まだお示し
していない 紅組の「乙女心」と「コサージュ」、そして白組の「泉鳥」です。順番にお示し
していきましょう。  H27.7.7

28;天を仰いで(アジサイ)

 
天を仰いで                       紫紅梅(しこうばい)

色々のアジサイをクリニックの周りに植えてあるので、時間があれば見学して下さい。
その中でも、一見派手でも無く(実は派手)、大きくもないのですが、ぼくの可愛がっている
アジサイがこれ「天を仰いで」。この名前は、多分周りの額の部分が天上に掌をかざした
ごとくに見えるからではないでしょうか? このスタイルとこの独特の青紫カラーが
とても魅力的で、早く大きな株にならないかなあ 大きくなったら目立つだろうに
と思って 比較的皆様の目に付きやすい一等地に 同じく楽しみにしている「パール」と
一緒に並んで植えました。 この「天を仰いで」は和アジサイの「紫紅梅」に似ています。
もしかすると、この辺りのアジサイがベースかもしれませんね。色合い、そっくりでしょ。
この「天を仰げば」も、「パール」もそれから、「乙女心」も、「紫式部」も、「火渡り」も、
「コサージュ」も、「初恋」も、そして有名な「ダンスパーティー」も 、みんな掛川にある
「加茂菖蒲園」の作品です。加茂菖蒲園はいまアジサイの品種開発では日本一(つまりは世界一)
ではないかと思われるほど、いろりろなものを作って楽しませてくれます。
「メロディー」もそうなんですが、時に祖先帰りして、普通のアジサイに戻ってしまう
事があるようですね。まだもう少し続く、鬱陶しい梅雨をアジサイを見て楽しみましょう。
色々なアジサイが育って大きな株になるといいな。  一度加茂菖蒲園に足を運んでも
悪くないですよ できれば雨の日の方が風情があります   H27.6.13

 

27;ディズニーランド・ローズ(薔薇)

  

華やかというか、賑やかというか カリフォルニアディズニーランドのオフィシャルローズとして
現地に咲き乱れている(らしい)いかにもそれらしい薔薇、色もオレンジ〜コーラルピンクの
グラデーション 咲き方も一気に満開状態 次から次へという感じでしょうか この陰りのない
底抜けの明るさには元気を貰うしかないでしょう たくさん咲く花は1輪1輪が概して美しくない
事が多いのですが、この花 例えば一番左の写真見て下さい 本当に整っている その上に
乱舞咲き 色も鮮やかとくれば もう敵なしですね 足りないのは色気くらいでしょうか?  H27.5.14

 

26;ロイヤル・ベルヴェット(椿)

椿というのは冬の花ではありません。3月になってやっと咲くのです。11月から1月に咲いているは
椿ではなく、サザンカです。椿は名前の通り「きへんに春」と書きます。春の花なんです。でも春に咲くから
春の木の所以ではないのだと思います。椿は桜やばらと違って1月も2月も前から大きな蕾を持ったまま
いつ咲くでもなく、冬を過ごしています。そう、この蕾がいっぱいの状態でずっと寒い冬にその存在を
見せつけるからこそ、見る者も春を楽しみにしているのです。つまり「春咲く花」ではなく「春待つ花」なのです。
冬に見せる蕾の存在が、そこに春が来ているよ、もうじき来るよという、空想上の春が、期待としての春が
冬のさ中に蕾という期待の形で存在するのです。だから木そのものが春なのです。
ところでこのロイヤル・ベルベット 今年初めて咲きましたが、いやーこの大きさには驚かされました。
見て下さい、この大きさ。遠近の問題もありますが、右隣が黒椿です。直径で2.5倍、塊としては10倍近くに
なります。もやはボタンというと大げさですが、椿のサイズを逸脱しています。可愛くないともいえますが
まあ、この存在感にまず圧倒されて下さい。ちなみに葉っぱもご覧のように3倍くらい長くて大きいです。
右隣の黒椿は、花びらが黒ぶちだけでなく、葉っぱまで黒ぶちなのもおもしろい・・・ H27.3.18


25;ペルシアン・ミステリー(薔薇)A)〜C)

A) B)C) D)アロハ

2009年作だと思った。元来「ディスタントドラムス」のような和風不透明カラーが好きな自分にとっては、
この「Persian mystery」は好みである。その上、花弁の中心部にルビー色の濃い赤がインクを滲ませた
様に染まる色合いは何とも神秘的で美しい。この血を染めたような中心の赤がミステリーの名の所以かな?
その中央の赤から血管が伸びるように花弁の外側に向かって広がる赤い細い筋も、これまた印象深い。
その色合いは春 (AB)よりも秋〜冬(C)に一層濃さを増し、コントラストが見事となる。これと一見
似たような不透明な桃色の花弁を持つ「アロハ(D)」には中央の赤がないため、大人しい印象となる。
もう一つこの花の美しさを形作るのは、花の形もさることながら、枝ぶりと花の付きようである。
外側に広がるようにつける花の咲き方(A)は、とても見栄え良く、美しく見える。この寒い冬にも
関わらず、黄色のピース共々玄関でがんばって花を付けてくれるのは、本当に嬉しい。  H27.2.15

 

24;万華鏡 まんげきょう(紫陽花)

自分が知る限り、昨年〜今年の市販されている紫陽花で最も美しいのが、これ「万華鏡」。子供の頃に
色紙を好きな形に切って3角柱の鏡の中に入れ、くるくる回してみるあれです。水色も周りを
きれいに白が縁取って、確かにあの万華鏡を覗いたような雰囲気を醸し出してくれています。
個人的に好みの紫陽花はいくつもありますが、万人に受ける次世代の紫陽花として、一押しの
気品と華やかさを 持ち合わせていると思います。贈り物にもいいですね。 H26.8.3

23;デンティ・ベス(薔薇)

 

前回のゴールデン・ウイングス同様、古典的な一重のバラ(1920年代)です。外のピンクと中心の
臙脂のコントラストがシンプルですが実に品がいいバラです。もう一つおもしろいのは、このバラ
夕方になると花びらを閉じるんです(写真右)。少しだけ閉じるバラは時々見ますが、 一度開いた
花びらが これほど見事に閉じるのは見たことがありませんでした。前出、ジャクリーヌ・デュプレや
ゴールデン・ウイングス ほどあでやかではありませんが、とても可愛い花だと思います。 H26.7.31


22;ジャクリーヌ・デュ・プレ(薔薇)

   
     ジャクリーヌ・デュ・プレ(左・中央)           ゴールデン・ウイングス(右)

最近一重の薔薇が好きで好んで集めています。その中でも5月に千葉の京成バラ園に足を運んだときに見た
ジャクリ-
ヌ・デュプレの花の印象は強烈でした。見ての通 りのウメの花状態、しべの黄色もきれいですが、
中央の赤い斑と花弁の白とのコントラストが何とも印象的です。名前は20世紀後半に早世した女性名チェリスト
の名前(指揮者&ピアニストであるバレンボエムの奥様)です。ということは、この花は案外新しい花なのです。
ジャクリ-
ヌ・デュプレは香りもなかなか良く、けっこう房状に咲いてくれそうなので、今後も楽しみです。
すこし似た花に右写真のゴールデン・ウイングスがあります。ジャクリ-ヌ・デュプレが中輪の2-3重咲きなのに
比べて、Gウイングスは完全に一重咲きの5枚花弁で形成されている
大輪です。しべの個性はデュプレに劣るものの、
1輪1輪の大振りさと美しさはなかなかのものがあります。これが1920年代のオールドローズとは、にわかには
信じられないほど完成された個性と魅力を持っています。         H26.7.10

 

21;シェア・マジック  ダブル・デライト(薔薇)

  
   左 シェア・マジック          中央 シェア・マジック       右 ダブル・デライト

今年も 一番のばらの季節が過ぎようとしています。シェア・マジックは2年前に購入、今年3年目になりますが
なかなかきれいに咲いたり育ったりしてくれません。今年は去年よりは咲いてくれましたが、もっと大きくなって
たくさん咲いているところをぜひみたい花です(左・中央)。色はコーラルオレンジで、外に行くほどに濃い色に
染まります。日が経つにつれ、縁のコーラルオレンジが内側に沁みていくように染まっていきます。そのグラデーション
が美しい。花の形も崩れないし、この色は他では得られない独特のものがあります。残念なことに香りは僅かです。

写真右はダブル・デライト。ばら殿堂入りしている銘花です。こちらはもっとコントラストが強く、個性に満ちた
目立ち屋さんです。案外か弱そうに見えますが、これでけっこう頑強で育てやすいようです。そのうえ、かなり
濃厚な香りも持ち合わせており、3拍子揃っているところが殿堂入りした理由でしょう。どちらの花も、上手に咲けば、
切り花に向いた素敵な女優さんという感じですね。 ダブル・デライトは内側のクリーム色も美しい。 H26.6.28