9750

 9750は1912年にアメリカのアルコ社で24輛製造されたCーCの軸配置のマレー機関車です。東海道線の山北〜沼津間は急勾配が続き、それまでの蒸機では力不足であった為、通称「箱根越え」用の強力な機関車が必要でした。そこで当時アメリカで流行していたマレー機関車を輸入することになりました。ただ、その後、9600や9900(D50)などの強力な国産蒸機の誕生と、マレー故の整備の難しさが災いして、短命に終わってしまいました。同じマレー蒸機である9850(9856)が東京の交通博物館に静態保存されています。
 Nゲージとしてはマイクロエースからマレー蒸機として9800が発売されています。

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