エピソード3 仮面の男

                                                          3.テートの遺産

ゴブリンどもを倒した冒険者たち。この霊廟にはどのような秘密がかくされているのでしょうか。

※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。


■お宝を取り出す方法は?

ダンカン:じゃ、ブラックの使命をはたさなきゃ。メダルどこかにはめるんじゃないの?
ブラック:棺桶はどこだ?
ダンカン:中央のでっかい柱の中じゃない?
ブラック:棺桶から手が出てコインを持っていく貯金箱って昔あったな。
DM:あったね。いいね。それにしようかな。
ダンカン:メダルはそれに使うのか…。
DM:どこか、これだと思う箇所を<捜索>判定してちょうだい。

ダンカン:一番奥の壁のあたりを。
DM:ダンカンが探すまでもなく、壁に石板でふたをしているようになっている部分がある。石板に「ランブルオン=デスここに眠る」と書かれているのを発見。
ブラック:ランブルオン=デス…。近い親戚かな。

DM:ブラックはどこ?
ブラック:真ん中の柱の周辺。
ブラック:d20=(18)=18
DM:おおいいね。霊廟の真ん中の大きな石柱にメダルをはめられるような窪みがある。
ダンカン:文字はないの?
DM:窪みのそばに「テートの血族に列なる者にこれを捧げる。」と書かれているよ。

ブラック:メダルをはめてみる。
DM:メダルをはめると、カラッと音がしてメダルの中心に見えていた石柱に穴が開く。
ダンカン:これってのが出てくるわけだ。
ブラック:なんだろう?
ダンカン:仮面。
ブラック:もう持ってる。
DM:いやメダルの中心に穴が開いただけだよ。指が通るくらいの…。
ダンカン:覗き穴だ。
ブラック:指突っ込んだら抜けなくなりそうだな。覗いてみよう。
DM:覗くと真っ暗。

ダンカン:じゃ、指入れると指輪がくっつくとか。
ブラック:しょうがないな。指突っ込んでみよう。
DM:ブラックが指を、と言うか…、指を伝って傷ついた体から流れたブラックの血が穴に入った。なお、ゴブリンの返り血ではない…。

DM:すると…。石柱の一部が観音開きに開いたぞ。
ダンカン:今度こそ出るか!
ブラック:ムカデがうじゃうじゃ。
DM:そこには上等そうな服やマント、大鎌などが置いてある。


■ブラック、偉大なるテートの遺産を受け継ぐ

ダンカン:ブラック取ってきなよ。
ブラック:よく見てみる。
DM:どれも見事な品だよ。分厚く幅の広い刃のみねの方に禍々しいような美しいような彫り装飾が施されており、柄の部分も同様に装飾が施されている【マイティ・クリーヴィング・サイズ】(薙ぎ払い1回追加)。非常に装飾的な銀の飾りが付いている【クローク・オブ・カリズマ】(【魅力】+2)。となぜか分かってしまう。
ブラック:遺品か。他にはなにか無いの?
DM:他にはないよ。
ブラック:薙ぎ払い1回追加って3人に攻撃できるの?
DM:うまくいけばそうなるね。

ダンカン:ここへ来たからにはブラックが手にする運命だね。
DM:150年前のテートの遺言ということで。テートって他にもたくさんいるんでしょ?
ブラック:よし、もらった。

裏コメント:やはりマジックアイテムを手に入れるときはこのくらいの演出は最低限ほしいですね。まだ弱いかな。

ブラック:ドラゴンの手がかりになりそうなものは無いのか。
DM:ドラゴン情報はどうやらなさそうだね。
ダンカン:ダンカンは”大鎌”にえらく惹かれる。ひょっとしたら、これでドラゴンと戦ったのかと。
DM:そうかもね。ドラゴンとの遭遇はダンカンの旅の大テーマの一つだし、そんなにすぐわかってもねぇ〜。まあなぞのテート一族の秘密の一端に触れたと言うことで…。よけいナゾが深まったかな?

ダンカン:情報がなくても”テートの大鎌”を拝めただけで今回の収穫は大きいよ。そして、この仮面の男(ブラック)と旅をすればいつかはドラゴンに遭遇すると確信したね。
DM:たしかに。ブラックは過去の偉大なテートの遺産を引き継いだんだしね。いつかドラゴンにも会えるかもね。ダンカンがそう思ってくれるとうれしいね。
ブラック:テートって人間なのかなぁ?ドラゴン探しじゃなく霊廟探しが癖になりそうだ。
DM:他にもたくさん霊廟あったりしてね。そしてだんだんブラックがバケモノになっていく。

裏コメント:どうやらテート発案者のJOYも、テートのことよくわかってないみたいです。まあ謎は謎のままで…。それでいいのか?

ダンカン:あと、帰る前にホブゴブリンたちの宝を探そう。ここがアジトみたいだから。
DM:60gpと聖水1瓶GET!

ダンカン:よし!じゃ、帰ってワインを飲むか!
ブラック:そうしよう!
DM:おし!じゃあ、ザードンの小屋に戻った。


■ザードンとテートの再会

DM:ランブルオン・デスの格好をしたブラックをみると、ザードンは「おお…。テート…。」と言って涙を流す。ザードンの心は150年前の楽しい日々にひととき戻ることができたのだろう。

DM:そして君たちはザードンと、どこかから入手したダンカンの謎のワインで祝杯した。

裏コメント:PCに負けました…。ワインを認めてしまいました。


■報酬と経験点

DM:今回の報酬と経験点、および追加装備は以下のようになりました。

ダンカン:経験点300
  30GP
  【鋼鉄製ラージ・バッシング・シールド】

ブラック:経験点300
  30GP
  聖水
  【マイティ・クリーヴィング・サイズ】
  【クローク・オブ・カリズマ】

裏コメント:この後のエピソード(具体的にはエピソード2の後編)でいきなりPCに装備が追加されても気にしないことにしてます。細かく考えると面倒ですし、楽しければそれで良しということで。


■冒険を終えて

ダンカン:次はシャドウとの出会い編だな。
ブラック:ワイン入手編っていうのも。
ダンカン:それいい!
DM:ワイン入手編!笑える。つーか、どうでもいいし。

裏コメント:実はこのシナリオの原案には88のダンカンとブラックの出会いの設定というのがありまして、今回はその設定にnigaの考えたプロットをあてはめたので共作シナリオと言えなくもないのです。シンプルなシナリオですが内輪ネタ的には色々な要素を持ったシナリオなのでした。ここに88の考えたダンカンとブラックの出会いの設定を引用して終わりたいと思います。「ダンカンは本物のドラゴンを探している途中、仮面の男がドラゴンに遭ったことがあるとの情報を得てブラックと出会う。でも仮面ちがいだった。しかしこの男についていればドラゴンにも遭えそうな気がして共に旅をすることになる。」


こうしてダンカンとブラックは旅の仲間となりました。もう一人の旅の仲間であるハーフエルフに出会うのはもう少し先のことです。そして“さえずる小鳥”と名乗るノームに出会い大変な冒険に巻き込まれるのはさらに先のことになります。



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