エピソード2 ノームの捜し物

                                                1.ここにも冒険者たちがいた!

ここにも冒険者たちがいた!
旅の仲間、ドワーフのダンカン、ハーフエルフのディープ・シャドウ、人間のブラックドッグ=デス。彼らの出会いの経緯については後々語るとして…。
今回は彼ら3人の初めての冒険について語ることにいたします。


■風変わりな冒険者たち

日差しの強い日であった。風変わりと言えなくもない冒険者たちが街道を歩いている。
ドワーフのダンカン=ライナセレス、ハーフエルフのディープ・シャドウ、顔を仮面で覆った人間ブラックドッグ=デス。

先ほどすれ違った農夫に聞いたところでは、あと1時間も歩けば「コーン」という小さな町に着くということらしい。一行は最後の休憩を取っておきたいと考えていた…

ちょうど街道の傍に小さな木が一本生えており、木陰となる場所にはイスのような切り株が5つ並んでいた。
パーティーは最後の休憩をとることにした。

裏コメント:オンラインなので細かいやり取りをしてる暇もなく強引な導入です。
PCを強制的に休憩させて、ここで冒険の依頼を受けさせることにしました。
右のような簡略なマップを使用して、プレイヤー全員で共通イメージを持つことができるようにしました。


■”さえずる小鳥”

木陰の休憩所には先客がいた。一人の男が1つのイスをテーブル代わりにして優雅にお茶を楽しんでいる。
中年のノームである。あごの先からドジョウのようなひげをたらし穏やかな笑みを浮かべている。
ノームは”さえずる小鳥”と名乗り、幻術師であるという。ノームはパーティーにお茶をすすめるが…

DM:「君たちは駆け出しの冒険者と言ったところかな?しかしなかなかの腕ききのようだ。ちょうど私は困っていたところでね。君たちにうってつけの依頼があるのだが、どうかな?」と、”さえずる小鳥”。
ダンカン:お茶でも頂くか。
シャドウ:オレは飲まないぞ。
ブラック:こいつ幻術師らしいからな。お茶に毒でも入ってたらたまらん。
シャドウ:やめとけってダンカン。

裏コメント:ダンカン以外はなかなかノームを信用してくれません。今回の依頼人なんですけど…。


■その依頼内容とは

なんとか依頼内容に耳を傾けてくれた?パーティー。”さえずる小鳥”が語った内容はこんなものだった…

かつて、あるダンジョンで“さえずる小鳥”の組んだパーティーは、“悪の”パーティーと激しい宝の争奪戦を 繰り広げた。互いに死傷者を出しながらも宝は“さえずる小鳥”たちのパーティーが手に入れたのであった。 しかし、“さえずる小鳥”は“悪の”パーティーのギガンという名のノールに「呪文の書」を奪われてしまったのだ。
パーティーの仲間は負傷が激しく療養中であり、ギガンを見失うわけに行かないので、“さえずる小鳥”は一人でギガンを追跡してきた。

ギガンがそろそろこの街道を通りかかるらしい。
そこで、奪われた「呪文の書」をギガンから取り返してほしいとパーティーに依頼する。


■報酬とダンカンの<鑑定>炸裂

「呪文の書」を取り返すことに成功したら、”さえずる小鳥”は報酬として一人づつに【きらめく黒真珠】をくれる。”さえずる小鳥”曰く「150gp相当の価値がある」。

さっそくダンカンが<鑑定>技能を使用。<鑑定>結果は200gp。50gp分得したような気分になったパーティーはすっかり乗り気になり、依頼をうけたのであった。

裏コメント:ダンカンの<鑑定>はドワーフの種族ボーナスの効果も手伝い成功でした。3Eは技能ルールが充実しています。プレイにうまくはまると盛り上がりますね。


■ギガン

ギガンは血のように赤い毛のたてがみのノールで虐殺の神エリスヌルを崇めるクレリックでもある。
”さえずる小鳥”は【灰色の布切れ】をパーティーに見せる。これはギガンのマントの切れ端で、この生地のマントを羽織っているという。



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