ACT2 LAST CHILD〜月の小舟の落し物〜

                                                           1.セラフィム

二人の”悪魔憑き(ディアボロス)”のその後の物語、ある”悪魔憑き”事件の物語が始まります。


88:デモンパラサイトの第2話(ACT2)を始めます。新メンバーはまだ集まってませんが盛り上げていきましょう!ゲームの進行は例のごとく1ON1形式でいきます。
niga:この短期間では新メンバーもそうそう集まらないでしょう。生まれ変わった大馬のキャラクターもじっくり確立したいし、まだ1ON1でもいいね。今回は88ちゃんがGMでビスマルクがNPC、本来の1ON1の形式だね。

裏コメント:本当は新メンバーが加入してから始めるつもりでしたが、またこのシステムを遊びたくて待ちきれずに始めてしまいました。


■まずはセッションの事前打ち合わせ

88:というわけで、今回のテーマは「暴走」だから。
niga:いきなりだな(笑)。厳しい戦いになるのかな〜。
88:ギリギリの戦いが演出できるといいんだけどね。

niga:ところで。前回(ACT1)の俺らのセッション、デモンパラサイトの世界が全然絡んでないんだけど。「大友市」はともかく「セラフィム」くらい絡めていかないと今後のセッションに都合悪くないかい?
88:それもそうだ。上級ルールが出て「セラフィム」の存在価値が上がったようだしねえ。今回のシナリオにはデモンパラサイトの世界を盛り込んでみよう。
niga:お願いね♪

88:それでは。しばらくの間、タフガイ親父とクールな犬の物語にお付き合いください。

裏コメント:今回はいわゆる「デモンパラサイトらしさ」をテーマに遊んでみました。


■代々木公園での怪事件

GM(88):今回の導入はビスマルクからいきます。ビスマルクはいつものように代々木公園を散歩していた。ただし、いつもと違う点が2つ。1つは元気なペットシッターの彼女が気絶して倒れている事。
niga:なに?!
GM:もう1つは目の前に巨大な植物が蔓をくねらせながら立ちはだかっている事。
ビスマルク(88):それって、いきなり戦闘って事か?
niga:いきなりクライマックス(笑)?
GM:まあ、そうですね。前回の工事現場の伏線めいた部分にようやく展開があったって感じでお願いします。
ビスマルク:ついに出てきたか。とっとと片付けて奴に報告するかな。まずは【知力】判定でエネミーを確認しないとな。
GM:いや、ダイス振らなくていいですよ。ただの導入場面の演出ですから。この場面はこれで終了です。
ビスマルク:演出かいっ!
niga:短っ!


■大馬への電話

GM:大馬の会社の電話が鳴ります。庶務の百合子ちゃんが「伴係長にお電話です。…女性の方から。ふふふ」と大馬に内線を回す。
大馬(niga):おお、第1話では名前だけだった庶務の百合子ちゃんが登場か。俺はふふんと笑みをこぼして電話の受話器を受け取る。はい、伴ですが?
GM:なんなんだ、その余裕の態度は。前回のオドオドした様子が微塵も感じられないな。
大馬:ふふふ。もう生まれ変わったのさ。いや、これが本来の俺の姿かな。

GM:その態度を見ていたOLたちは「まあ伴係長に直接電話なんて、誰かしら?」「綺麗な女性みたいよ」と小声で話す訳だ。
大馬:仕事してね、君たち。
GM:なぜ電話で容姿が分かるかはともかくとして、電話の声は大馬に話始める。「人材派遣会社”オレンジ”の伴大馬さんですね?」聞き覚えの無い澄んだ声が大馬の耳に心地よく響く。「私はセラフィム安西(あんざい)と申します。伴大馬さん、あなたを我が社に派遣して頂きたくお電話をいたしました」。
大馬:何だい”セラフィム”ってのは。知らないね。仕事中なんでね、悪いが切るぜ。
GM:「”悪魔憑き(ディアボロス)”を倒せるのは”悪魔憑き(ディアボロス)”だけ。あなたにはこの言葉の意味が分かるはずだけど。あなたに会えるのを楽しみにしているわ」と安西と名乗る女性は言って電話は切れた。
大馬:”悪魔憑き”か…、ふふん。さあ仕事だ。

GM:「伴係長、またお電話です。今度はまた別の女性の方からですよ。ふふふ」と庶務の百合子ちゃん。安西の電話が切れて早々別の電話が大馬に入った。また噂の的だね(笑)。
大馬:ん?なんなんだ…。はい、お電話替わりました、伴です。
GM:「ああ、俺だ」と聞き覚えのあるシワガレ声が言う。カラドボルグの特殊能力≪音声変化(コピーボイス)≫だ。
大馬:なんだいビスマルクか。仕事中だ、切るぜ。チーン(受話器を置いて電話を切った)。
ビスマルク:こらー!切るなっ。お前に話したい事があるんだが、今から代々木公園に来れるか?
GM:もうすぐ12:00です。大馬の会社も昼休みに入ります。
ビスマルク:仕事熱心なとこは変わってないのね。まあ待て、これもある意味仕事の話だ。俺の身近で”悪魔憑き”事件が発生してな。お前の手を借りたくて電話をしたんだ。
大馬:”悪魔憑き”かい?仕方ねえな。もうすぐ昼休みだ。代々木公園だな、すぐ行く。

GM:昼休みになって大馬がオフィスを出ようとすると、庶務の百合子ちゃんが近づいてくる。「あの…。伴係長に、これ」と言ってかわいいハンカチに包まれた弁当箱を差し出す。最近、大馬は無性に腹が減る。正直、妻の弁当だけじゃ昼ご飯は足りないのだ。
大馬:ありがとさん。ありがたく受け取っとくぜ。とお弁当を頂こう。代々木公園に移動の地下鉄内でガツガツと弁当を頬張る俺。
ビスマルク:”悪魔憑き”に食事シーンは付き物だね(笑)。
大馬:そんな演出も取り入れてみました。

裏コメント:デモンパラサイトでは”悪魔憑き”であるPCは食事を摂ることでエナジーを回復するのだ。


■怪事件のその後

GM:大馬は20分程で代々木公園に着いた。行き先はACT1でラストバトルをした付近の土木工事現場です。黄色いテープがグルグル巻きに張ってあり立入禁止状態になっている。中はショベルカーが横倒しになっていて竜巻が通った跡のようだ。何人かの警察官が周りを囲み、なにやら調べている様子が確認できる。「そうなの、突然私の目の前の植物が大きくなっていきなり襲ってきたんです!」を声を荒げて警察官に状況説明している女性の姿もある。

裏コメント:この女性はビスマルクのペットシッターですね。

GM:大馬がそんな様子をなにげなく見ていると、ズボンをクイッと引っ張られる。大型犬アフガンハウンドだ。犬は大馬を木の陰へ誘おうとしている。
大馬:おう、ビスマルク。”悪魔憑き”事件てここのことかい?
ビスマルク:木陰に移り大馬に話す。そうだ。実は先日、ここの土木作業員が”悪魔化”したという事件があってな、原因を探っていたところだ。そしてこの場所の植物にも”悪魔化”の影響がある事が分かった。原因ってのがどうやらあそこに埋まっていた”石”らしい。今日、巨大植物が襲ってきたどさくさで何人かの男たちが重機を使って掘り出していた。バレーボールくらいの大きさだがかなり重い”石”みたいだな。

大馬:その男たちが”石”を持ち去ったってことかい?
ビスマルク:まあそういう事だ。あそこを見てみろ。パワーショベルに鼻を向ける。車体に”岩城工業株式会社”の文字が確認できる。あの会社のダンプカーに積んで運んでいったぞ。

GM:大馬は【知力】判定をお願いします。目標値は7です。
大馬:オッケー。(ダイスを振って)達成値11、どうだ!調子いいぞ。
GM:調子いいねぇ♪大馬は”岩城工業株式会社”の名前に覚えがある。大馬の会社”オレンジ”の派遣先でもあるからだ。そして、最近派遣した社員が左門である事を思い出した。
大馬:”岩城工業株式会社”。”悪魔憑き”と先日の左門の事件か…、何かつながりがありそうだな。
ビスマルク:なんだ、お前にも関係ある事件のようだな。それから、持ち去られた”石”の件はセラフィムからの情報だ。”石”に”悪魔寄生体(デモンパラサイト)”が付着している可能性があるようだ。

大馬:で、巨大植物てのはどうなったんだ? オープニングの導入場面に出てたアレでしょ?
GM:ここで時系列的にオープニング場面の後につながるわけです。巨大植物はビスマルクによって華麗に葬られたのだった!戦闘場面は進行の都合上、割愛っ(汗)。
ビスマルク:ふっ…、あれくらいお前の手を借りる必要はなかったがな。
大馬:さりげなくかっこいい演出してんじゃねーっ。『衝動』の蓄積とかエナジー消費してねえのかよっ!
ビスマルク:細かいことは気にするな。

大馬:ふふん、まあいい。そのセラフィムってのはなんだい?会社に安西とかいう女性からわけのわからない電話がかかってきたぜ。
ビスマルク:なんだ安西の奴もう連絡済みか。セラフィムってのは俺たち<マイト>(良い悪魔憑き)同士が強力しあって<ヴィシャス>(悪い悪魔憑き)が起こす”悪魔憑き”事件を解決するNPO法人だ。俺たち”悪魔憑き”が事件の解決に協力する代わりにセラフィムから援助も受けられる。まあ相互扶助の関係だな。今回の件は”悪魔憑き”事件としてセラフィムで解決する事になってな、俺とお前で持ち去られた石を回収する事になった。今日の夜、目黒にあるセラフィム本部で安西と会うことになってるんでな、予定を空けておけよ。
大馬:”岩城工業株式会社”の住所なら会社に戻れば分かるから調べとくぜ。じゃあそのセラフィム本部とやらで落ち合おう。

GM:「ビスマルク〜、ダメじゃない!通りがかりの人に迷惑かけちゃ。スミマセン、この犬、私が面倒みているんです。なにかご迷惑おかけしてないでしょうか?」と先程まで警察官と話していたペットシッターの女の子がビスマルクの元へ戻って来た。
大馬:ペットシッターの女の子もACT1に引き続き登場だね♪いやいや迷惑なんかしてないよ。君もこんなデカイ犬の散歩大変だな。あばよ。


■セラフィム

GM:大馬は”岩城工業株式会社”が目黒区目黒本町にある事が分かりました。セラフィム本部の近所ですね。では、場面はセラフィム本部です。大馬はセラフィム本部のドアを開けた。広い事務所にいくつか事務机があり、奥の応接スペースには革張りのソファも置いてある。ソファには黒いコートで身を包み、帽子を目深に被って煙草を吸っている怪しい人物が座っている。

大馬:ふーん、ここがセラフィム本部かい。ビスマルクは…?はっ!?煙草?ま、まさかお前ビスマルク…か?
ビスマルク:ふふふ。遅かったな大馬。とその怪しい人物である俺が喋る。
大馬:お前その格好で来たのかっ?鏡さんは?
ビスマルク:あいつも忙しいからな。ちなみにここに来るまでに40分。『衝動』4点蓄積だ。
大馬:無駄に『衝動』蓄積すんなーっ!
ビスマルク:ふふふ。ネタ衝動だ。ちなみにさらに10分延長するので『衝動』1点追加で蓄積だ。
大馬:セラフィム本部で”悪魔化”する必要性を感じないのは気のせいだろうか…?
ビスマルク:待て、これで『衝動』が第1段階に突入だ。(ダイスを振って)出目9は副作用は「前兆」。悪魔的特長が一瞬目立つ。部屋中に煙草の臭いが充満する訳だ。変身中なら影響なしだが状況は一緒だな。俺は今煙草吸ってるからな。これで経験値10点獲得か。
大馬:戦闘でもなんでもない場面で副作用起こすなよ。

GM:では本題に入りましょう。事務所の奥の部屋から腰まで届く栗色のロングヘアの美しい女性が現れ、大馬に声をかける。「および立てしてゴメンなさい。伴大馬さん、よく来てくれたわね。私は安西東子(あんざい とうこ)。ここのエージェントよ」「そこの犬から既に話は通ってるのかしら?貴方たちにはある”石”を回収してきてほしいのよ。報酬は、そうね…1万円でどうかしら?」。

大馬:頭をポリポリ掻きつつ、無骨だが愛嬌のある顔に逞しい笑みを浮かべる。なるほどね、セラフィムと俺ら”悪魔憑き”の関係はなんとなく分かってきたよ。やるぜ、俺は金に興味はねえが、”悪魔憑き”事件は放っておけないんでね。
GM:「で、そっちの犬は?」と安西。
ビスマルク:よかろう。だが、俺はしっかり報酬は貰うぞ。
大馬:せっかく変身しているのに犬呼ばわりだし(笑)。
GM:「じゃあ決まりね!で、”石”の在り処については目星はついてるのかしら?」と安西。
ビスマルク:俺は黙って大馬を見る。
大馬:よし、行くぞ。
GM:「へぇ〜、いい相棒を見つけたわね」とビスマルクに向かって微笑む安西。

GM:「ところで犬、最近、正和(鏡さん)は相変わらず忙しいの?」と安西。
ビスマルク:それはお前の方がよく知っているんじゃないのか?最近は毎日連絡取り合ってないのか?ニヤリ。
GM:「ふ〜ん、そういう態度に出るんだ。そんな冷たい態度だと、今度のペットシッターの娘も逃げていっちゃうわよ。お気に入りなんでしょ?」と安西に悪戯っぽく返される。
ビスマルク:ふん、やっぱり連絡取ってんじゃねぇか。鏡の奴、余計な事まで言いやがって…とブツブツ俺は言おう。気を取り直して、大馬に頷きコートと帽子を取って変身を解く。
大馬:えっ、犬に戻るのか?
ビスマルク:ああ、もう十分煙草を満喫したからな。肉球の手じゃ吸い辛くていかん。
大馬:本当に無駄『衝動』だなー。

裏コメント:鏡と安西はいい仲のようです。



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