第42回  日韓に見るDNA事情

韓国では美容整形手術が大変盛んで、整形美人が多いという噂がある。
ある日のテレビ画面がその噂を実証していた。

韓国の目抜き通りに、美容整形外科医院の大きな看板が軒並みに並んでいる。
大きな通りに看板を掲げるのがステイタスとされているそうだが、
その数は実に300軒にもなるとか。

ある医院の待合室には、韓国の映画界に貢献した功績を讃えて
<韓国俳優協会>から授与された感謝状が誇らしげに展示されていた。
韓国では芸能界の美容整形も当たり前に捕らえられているようです。

日本の芸能界は、整形美容疑惑は深刻である。
テレビや週刊誌でスターの整形美容を暴露する際は、
イニシャルやピーという雑音を入れて芸名をかき消している。
感謝状どころか訴えられかねない状況である。

日韓両国の母親が娘の整形手術について、それぞれ取材を受けていた。

まず、韓国の母親が娘の美容整形について感想を述べた。
「娘がキレイになることは母親としてとてもうれしいです」
母親は満面に笑みを浮かべ、心から喜んでいる様子が読み取れた。

一方、日本の母親は、深刻な表情でじっと一点を見つめ、
今にも泣き出しそうな表情である。
必死に耐えている感じがありあり見てとれる。

同じ国民と間違えるような顔つき、漬物やご飯等に見る食習慣。
日本と韓国は数多くの共通点が見られるけれど、、
文化や考え方の相違を強く認識させられる面もあります。

たとえば、日本では茶碗を持ってご飯をいただくが、
韓国では茶碗を置いたまま食べるのが作法にかなっているようです。
ゆえに手に持って食べるのは、お行儀が悪いとみなされる。

娘の美容整形に表れる母親の心境の違いはどうなのでしょう?

日本人の美容整形に対する後ろめたさの代表は、
「親からいただいた大切な体にメスを入れる」の、ウエットさからくるものなのか?

日本の母親の嘆きは「私が与えたDNAを娘は拒否したがっている!」と捕らえ、
自分の存在が最愛の娘から否定されたように感じてしまうゆえの悲しみなのか?

一方の韓国は、「きれいになれるのなら、こだわることなんてないわよ」と、
かなりドライで合理的?

韓国の母親は、テレビの前でも堂々と宣言する。
「娘はきれいになってお金持ちと結婚してもらいたい」

いずれにしても、日本の母娘はテレビに顔を晒して登場していた。
以前なら顔にボカシを入れていたはずだから、
日本の美容整形に対する意識も変わりつつあるのだろうか?

同じ番組の最後に50代と70代の日本の母娘が
500万円をかけて美容整形をした様子が画面に流れた。
施術後の母娘はとても満足げで、傍目にもうれしそうだった。

50代と70代が500万円の美容整形!

日本も変わったのね。


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