第40回 凶師や狂師もいる教育現場

子供たちが荒れている。
日本の将来はどうなるのか? との声が巷で聞かれる。
子供の非行は家庭問題が取り沙汰されますが、
学校、地域社会の三者が一体となって努力しなければ難しいようです。
 
今、一番気がかりなのは、学校における教師の資質です。
13年度の調査結果によると教師の病気休職者は5228人。
そのうちの47.99%にあたる2503人が精神疾患で過去最高だった。

ある日の読売に「こんな先生、失格」の特集があった。

指導力不足教員と認定された以下の例下がある。
・我が強く他人の意見を聞かない
・厳しく乱暴な言葉遣いで子どもを萎縮させてしまう
・仕事などでプレッシャーがかかると仕事を休む状態が続く
・アルコール依存症で授業ができない
・ビデオやプリントだけに頼る学習が多い

子供教育のために日夜時間を惜しんで懸命に努力をなさっている、
多くの素晴らしい教師がいらっしゃるのは言うまでもなく頭の下がる思いです。
その反面、信じられないような仰天教師が存在するのも、また事実です。

・勤務中の中学校に、爆破予告電話を9回もかけた39歳の男性教師
・小学2年生に頭からバケツの水をかけた42歳の男性教師
・教諭に必要な学力に欠けるとして免職になった45歳の男性教師
・男児のわいせつ画像をインターネットに流した56歳と46歳の男性教師
・教室で少女のヌード撮影をした44歳の男性教師
・教え子の児童に「汚い血が流れている」等のいじめを繰り返した46歳の男性教師。

教師の呆れた言動は最近ではもう特別ではなくなった。
指導力不足を問う以前の人間性に欠陥があるのではと思えるケースが多い。
一般人でも不道徳ですが、これが教育者となると問題は深刻です。

過去の事例では福岡の小学校のイジメ教師に対して
停職6か月の懲戒処分を行った。
その他にも問題教師が停職処分や懲戒処分を受けたことが報道された。

しかし、わたしは疑問に思う。

問題教師を停職処分にするだけで本当に問題は解決するの?
上記のそれぞれの教師については、教師としての自覚がないばかりか、
人間性にも問題があると思えるのです。

彼らを懲罰で停職させても真の問題は放置されたままである。
本質的な問題が解決しないかぎりそのまま復帰させるのは、
子供の教育環境に望ましいとは言えない。
問題教師には懲罰も必要ですが、
人間性をリハビリすることこそ必要ではないかと思っています。

教育者としてふさわしくない教師の年齢が、
若い世代よりもベテラン世代に多いのが大いに気になります。
この年代になると、少しばかりのリハビリを施したところで、
生来の性格がすぐに是正されるとは思えません。
あまりにひどい教師に対しては、
不適格との理由で懲戒免職の方法を多用しても良いのではないの。

会社勤めでも前述のような罪に問われたら、
会社を辞めさせられるか、居づらくなって自ら辞めることになると思う。
大切な子供とその将来を託すことを考慮すると、
たとえ教師であっても、いや教師だからこそ、
その立場にふさわしくない行動には
もっと厳しい処罰が望ましいのではと思っています。

児童をいじめた福岡の教師は6か月の停職処分を不服として、
市の人事委員会を訪れて不服申立書を提出したようですが、
自分を反省するチャンスを放棄しているかに感じた。

教員たちの組織は団結力が強いことで世間に知られていますが、
あまりにも多すぎる教員の不始末をどう捕えているのかを知りたい。


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