第15回 近ごろの男女同権 近年、これまで差別されていた女性の地位の向上を図るべく、 意識向上のための広報活動に努力が払われてきた。 行政では<男女共同参画事業>の名のもとに、 毎年なにかしらのフォーラムやら会議等を全国で催しているはず。 なぜならこれは国家的事業であり、 全国の各県にはそのための予算がつけられている。 その成果の現れか、IT事業のような新規産業分野では、 女性の起業家の活躍が目だっているとか。 しかし、従来からの企業組織の中の男女差別は、 まだまだ払拭されたとは言い難い状況のようです。 一方、社会的な風潮を眺めると<女尊男卑>の気がしてならない。 <女性は大歓迎><女性専用会員><女性に限って割引> <女性専用フロア(ホテル)><女性のみ無料> 列挙したらきりがないくらい、この手の女性優遇は多く存在する。 つまり、男性側からすれば差別的と思われるものです。 わたしはそういったものは男女同権云々などと捕らえないし、 個人的にはどちらでもでもかまわないと思う人種です。 それは経営者の営業方針であり許される範囲のものと解釈しているから、 あまり堅苦しく捕らえたくないと思っている。 (外国人の入居お断りのような 基本的人権にかかわる営業方針は別) それゆえ、以前話題になった事件を想起してしまう。 男性専用を営業方針とする名門のゴルフ場で、 当時の女性大臣がプレーを拒否された。 女性大臣は「男女差別だ!」と猛烈にゴルフ場に噛み付いたことがあり、 新聞に大きく報道され、いちやく時の人となった。 ホテルの営業方針で<女性専用フロア>があるのなら(わたしは母親と利用した) ゴルフ場にだってその手の営業方針は許されるはずだから、 <男性専用>があってもおかしくないと思っています。 わたしは、女性専用のサービスが大好き。 特に女性だけのランチサービスなんて食いしん坊には嬉しい。 まだ機会はないけれど、有名旅館やホテルの女性だけのサービスプランは 気の合う友人といつかは利用してみたいと思っている。 それゆえ、男性専用のゴルフ場があっても、 大目にみてあげなくちゃ不公平かなと思う。 これまで、体力的に男性に向いていると思われた分野へも、 男女同権の御旗のもとに女性の進出は目覚ましい。 女性は望みさえすれば、今や参加できない分野などないくらいになっている。 あの伝統的な相撲の世界でさえ、 望みさえすれば叶うのではないかと思えるほどである。 上半身を裸体でもよしとする勇気ある女性がいるかどうかは別として、 そのうちに、ルールさえも衣服着用に変えさせるかもしれないけれど。 一方では<女性専用車両>なる電車のサービスも現れた。 これまで体力的に厳しいから男性の分野とされてきた分野へも、 女性は進出しを果たした。 そのときの女性の言い分を思い起こすと「女性専用車なんて女性差別!」と、 大ブーイングが起こると思ったら、 意外にも「とてもうれしい」「よく利用しています」とのこと。 これって変じゃない? もしこれが反対だったら・・・ 男性専用車両、男性だけのランチサービス、 男性に限っての宿泊サービスプラン、男性は無料・・・ 絶対に女性群は黙っていないはず。 もちろんこのわたしだって。 つまり、女性は既得権はしっかりキープした上で、 重箱の隅々まで男女同等を実現したいということですね。 でも<権利>には<義務>が <男女平等>には<既得権の放棄>が前提のはずですよね? ちかごろめっきり元気をなくされている男性のみなさま、 ぼんやりしていると男女同権を飛び越えて、 時代は一気に<女尊男卑?>へと突入しますよ! 漢字変換機能では、まだ<男尊女卑>しか変換できませんでしたが。 HOME TOP NEXT |