第232回 あるドラ息子の教育

わたしの目下の重大関心事は消費税がいつ10%になるかということである。(2002年当時)
以前のコラムで、3%の次は5%だったから七五三のゴロ合わせで次は7%か?
などと書かせていただいたが認識が甘かったようである。
すでに10%が約束されているかに思える。

たとえ1%でも消費税があがるのは反対。
これまでの税金の使われ方を見ているとよく恥ずかしげもな
く消費税率をあげる>など言えるものだと感じているから。

消費税が導入されてからかなり時間が経過しているにもかかわらず、
いまだに買い物をするたびに消費税の額に目が吸い寄せられ、
そのつど損をしたような気分から抜けだせないでいる。

その理由は消費税の使われ方に疑いをもち続けているせいである。

もう10年以上も前の新聞記事に1世帯あたりの消費税額が掲載されていたが、
28都道府県の364世帯を調査した結果であるが、1世帯18万2千円!

想像以上にすごい金額であるが、これは10年以上も前のデーターであるから、
その後の消費税率アップを踏まえるとさらに増えることになる。
これが10%になるとしたら国家の収入はこれまで以上に莫大な額になる。

それがどのように使われるのか?

政府が国家予算を湯水のように浪費してきた結果が、
さらなる消費税の導入を検討せざるを得なくなったとしたら、
アップした分がまたロクでもない使い方をされるのではと、疑い続けている。

今、日本が直面している子供の教育問題のように
<ドラ息子をこれ以上甘やかさない>

これが消費税10%導入に対するわたしの気持ちである。
その気持ちをドラマのシナリオにしてみた。

タイトル…あるドラ息子の教育
原作・脚本…ネット姫
配役 ママ役…国民 ドラ息子役…政府

ドラ息子「ママ、小遣いくれよ」

ママ「またなの! 何に使うの?」

ドラ息子「決まってるだろ、参考書やら辞書やら」

ママ「ウソおっしゃい」

ドラ息子「なぜなんだよ、今までは気前よくくれたのに」

ママ「ママはね、おまえを甘やかしすぎたようね」

ドラ息子「今ごろになってどうしてそんなことを言うのさ?」

ママ「どうせまたロクでもないことに使うお金でしょ!」

ドラ息子「そんなことないよ、将来のための投資さ」

ママ「今までは騙されていたけど、もう騙されないわ」

ドラ息子「人聞きのわるいことを言うなよ」

ママ「薄々はわかっていたわ、でもいつかは立ち直ってくれると
   今までは我慢してきたけど、もう限界よ」

ドラ息子「じゃあ、ボクがどうなってもいいんだね?」

ママ「もうその手には乗りませんよ!」

ドラ息子「いいさ、ママがそう言ったってボクには奥の手があるから」

ママ「(不安そうに)なによ、奥の手って・・・」

ドラ息子「無理やりにむしり取るってことさ」

ママ「まあ、親に向かってなんてことを!」

ドラ息子「甘っちょろいからなめられるんだよ」

ママ「やっとやりくりしている家計なのよ。もうこれ以上
  鼻血だって出ないわ。あんたもすこしは努力してやりくりしたらどうなの」

ドラ息子「そんなこと今さらできるわけねーだろ」

ママ「甘やかしすぎたツケが回ってきたのね。お先真っ暗!」

似ているとは思いませんか?
政府とドラ息子。


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