6月9日 近藤なつ子が一般質問しました。

弁天町3000uの国有地 質問項目
  1. 早稲田南町等の区営住宅について
  2. スポーツセンターとコズミックスポーツセンターの利用改善について
 

早稲田南町等の区営住宅について     ページのトップへ


 早稲田南町等の区営住宅について伺います。
 新宿区の区営住宅は、所有型住宅が16棟644戸、民間からの借上住宅が45棟420戸、合計1,064戸あります。私が活動している地域周辺には、所有型で、かつ都から移管された住宅が戸山一丁目アパート、早稲田南町の第一、第二、第三アパート、河田町第一、第二アパートと6棟145戸あります。そのうち、現在、エレベーターがついているのは、河田町第一アパートの1棟30戸だけです。都営住宅のようにエレベーターをつけてとの切実な声に、ようやく戸山一丁目アパートにエレベーターが設置されることになりました。今年度は設計、来年度は建設という計画です。住民からは決まったことはうれしいけれどももう少し早くできないのかしら、もう限界でという声が引き続き出されています。この件については急いで説明会を開き、住民の声を聞き、実施設計を行った上、補正予算を組んででも早急に設置していただけないでしょうか。まず、お答えください。  そのほかの住宅でも、エレベーター設置が切望されています。階段の上りおりは年とともにつらくなります。脳梗塞などの病気で足腰が弱くなると外出できなくなり、ヘルパーなどの人手をかりなければ生活できなくなっている方も少なくありません。
 今、これらの区営住宅に住んでいる名義人の平均年齢は60歳を超えています。早稲田南町第二アパートでは71歳です。早急な設置が求められています。しかし、区が調査を行ったところ、戸山一丁目以外の住宅はそもそも既存不適格等でエレベーターを設置できないことがわかりました。以前、私のエレベーター設置を求める質疑では、区は建てかえまで無理と答弁をしましたが、そうなればどれも現在築約30年ですから、少なくとも10年から20年は我慢しなければなりません。
 そこで提案です。早稲田南町のお隣の町、弁天町には御存じのとおり、国税庁と参議院の宿舎跡地と物納物件、合わせて約3,300平米があります。
 昨日、あざみ議員が関連質問をしましたが、私どもの調査では、国はこの土地を2010年までに売却する方針を持っていることがわかりました。以前より住民の皆さんからは、区がこの土地を購入して区民のために活用してもらえないだろうかという声がありました。今こそ、その時期ではないでしょうか。
 この土地を活用すれば、早稲田南町の区営住宅の戸数を上回る新規区営住宅を建設することができるはずです。この場所なら住民の皆さんも生活圏を大きく変えることなく、エレベーターがなくて困っている世帯に引っ越してもらうことができますし、10年以上も待たせず、もっと早く解決できるのではないでしょうか。3,300平米もの広い敷地でもありますので、区営住宅の建設だけではなく、要望の高い高齢者や各障害者のためのグループホーム、榎町児童センターや弁天町保育園などでも必要とされている広場なども一緒に整備することができるのではないでしょうか。
 そうすれば、漱石公園と一体の敷地に建っています早稲田南町第三アパートについてはそっくり移転することができ、公園の抜本的なリニューアルができるはずです。もちろん、その他の区営住宅についてはそのまま残し、特に若い世代の入居を促進すべきと思います。このことは、昨年11月より行われてきました漱石公園リニューアル検討会で出された、長期的には漱石終えんの地として、山房を含め整備してほしいという要望や、地域の方からの、今のままでは公園としては死角が多く子どもたちを安心して遊ばせられないなどという声にこたえることになると思います。
 区は、来年の漱石誕生140周年に当たり、新宿の地から漱石の偉業を発信するための庁内プロジェクトをつくるとも聞いています。区長、これらの要望、意見を受け、直ちに新宿区としての計画を具体的に作成し、一石三鳥、四鳥となる弁天町の3,300平米の国有地購入のために交渉を開始すべきではないでしょうか。見解をお聞かせください。

◎都市計画部長(平山博) 
 まず、戸山一丁目アパートへのエレベーター設置についてのお尋ねです。
 今年度につきましては、本件工事に関する入居者の合意形成に努め、設置箇所の具体的な要望等を調整の上、エレベーター設置に伴う実施設計を行う予定です。したがいまして、設置工事は平成19年度以降となります。

◎企画政策部長(猿橋敏雄)
 次に、直ちに区として弁天町の国有地活用計画を策定し、国有地購入のために交渉を開始すべきとの御提案です。
 弁天町の国有地を活用した施設整備計画につきましては、区全体の施設のあり方や施策を検討する中で整理すべき課題であると考えております。そのため、弁天町の国有地購入につきましては、土地の取得が真に必要かどうかを慎重に見きわめていく必要があると考えています。


 

スポーツセンターとコズミックスポーツセンターの利用改善について     ページのトップへ


弁天町3000uの国有地  次に、スポーツセンターとコズミックスポーツセンターの利用改善について質問します。
 この4月からスポーツセンターは民間事業者の東宝サービスセンターグループに、コズミックスポーツセンターは財団法人新宿区生涯学習財団に別々に指定管理者として委託されました。両施設ともこの機会にリニューアルされ、利用されるスペースがふえたり、ロッカーの月貸しを始めたり、よくなった部分もあります。しかし、利用者からサービス改善を求める声が寄せられていますので、以下、2点についてお聞きします。
 第1に、利用のための周知活動や使い勝手についてです。これまで両施設については、新聞折り込みもされる「OH!レガス」やホームページ、両施設共通版の1カ月ごとの予定表などが出されていました。しかし、4月以降、コズミックスポーツセンターのことは「OH!レガス」で毎月引き続き周知されていますが、スポーツセンターについてはこれまで1回しか広報紙は発行されていません。予定表も各施設に出向かなければよくわかりません。ましてや、両施設のメニューが調整されていないのです。
 いつだったら、どの場所でやりたい種目ができるのか、以前よりわかりづらくなったという声が聞こえてきます。区はコーディネーターの役割を果たすべきです。各指定管理者とそれぞれ運営会議を年2回以上行うことになっているようですが、本来ならば区を交え、三者での協議をすべきではないでしょうか。また、区はこのような実態をどのように把握し、どのように対応しようとしているのかもあわせてお聞かせください。
 また、7月から利用区分、料金などが変わります。それに伴い、メニューも一定変更されると思いますが、今度こそ区民、利用者の声をしっかり聞き、混乱のないよう対応すべきと思いますが、いかがでしょうか。
 第2に、利用料についてです。これまで両施設については共通のプリペイドカード、1,000円で1,200円分利用できたカードがありましたが、これが廃止され、両施設別々の回数券になりました。プリペイドカードは知的障害者の方にも使いやすいと好評で、存続してとの声が今でも多数寄せられています。販売機そのものは同じものを利用しているのです。両施設共通版のものとして復活すべきではないでしょうか。お答えください。
 また、昨年7月5日以降、購入もしくはチャージした未利用分のカードについては、全くの無効扱いにされています。私ごとですが、私も当施設を月に2回ぐらい利用してきました。しかし、ことし2月、突然、足の手術をすることになり、3月末までに利用するつもりで買ったプリペイドカード、結局、1,600円分も使い残してしまいました。何らかの理由で私と同じように使い残している方は少なくありません。そもそも金券なのです。せめて今からでも区の責任で回数券に交換すべきではないでしょうか。お答えください。
 また、たくさんのメニューができていますが、これらに参加するには利用料とは別に受講料が1回当たり300円から800円、もしくは月額で3,000円余りが必要です。民間のスポーツクラブとどこが違うのかと思うほどです。そもそも新宿区のスポーツ施設利用料は、他区と比べても高いと言われてきました。両施設とも、高齢者や障害者、高校生、大学生などの利用料金を減免するなど、スポーツ、健康づくりにもっと多くの区民が参加できるよう、改善を検討すべきではないでしょうか。また、障害者の団体利用は交流事業も含め、従来どおり無料にすべきではないでしょうか。教育委員会の所見をお聞かせください。


◎教育委員会事務局次長(今野隆)
 教育委員会に対する御質問にお答えいたします。
 スポーツセンターとコズミックスポーツセンターの利用の改善についてです。
 まず、運営会議はそれぞれの指定管理者と区で行うのが原則ですが、スポーツセンター、コズミックスポーツセンター、区の三者による協議についても必要に応じて実施してまいります。
 次に、実態の把握と対応です。
 事業周知の不足など、制度導入直後のことで、指定管理者も試行錯誤の中で運営している面もありますが、改善すべき点につきましては協議してまいります。
 次に、7月からの利用区分、利用料金等の変更につきましては、両施設とも広報紙等により、区民、利用者へ十分周知していくよう、各指定管理者に指導してまいります。
 次に、利用料についての御質問についてお答えいたします。
 まず、スポーツセンター、コズミックスポーツセンター共通のプリペイドカードを復活すべきではないかとの御質問ですが、今後の検討課題とさせていただきます。
 次に、カード残額の回数券への交換についてですが、プリペイドカードの廃止については昨年7月5日以降長期にわたり券売機への掲示、「OH!レガス」、区広報紙等により繰り返しお知らせしてきました。したがいまして、回数券への引きかえは御容赦いただいております。
 次に、高齢者等の基本料金を減免し、スポーツ、健康づくりに多くの区民が参加できるようにすべきであるとの御質問です。
 条例の範囲内で料金を設定し、減免を行うことは指定管理者の裁量ですが、現在のところは妥当な設定と考えております。今後は、スポーツ、健康づくりなどにおいて利用者ニーズに合ったプログラム提供を行う中で、より多くの区民の参加を図ってまいります。
 次に、障害者団体との交流事業についての御質問です。
 このような事業について、今後とも多くの障害者の方がスポーツを楽しめるよう、減免の件も含めて指定管理者と協議してまいります。
 以上で、答弁を終わります。

◆23番(近藤なつ子) 自席より発言をさせていただきます。
 御答弁をいただきありがとうございました。
 戸山一丁目アパートのエレベーターの設置につきましては、私も重々知っている立場から重ねてのお願いをしたわけです。その手続をぜひ早めていただき、設置を急いでいただきたいということは繰り返し要望しておきたいと思います。
 それと同時に、弁天町の土地の購入につきましては慎重にというお話ではありました。しかし、今、漱石公園のリニューアル計画の話も進んでいる、または、住宅の老朽化の問題もある、そういう中で総合的に考えたときに、私がおこなった提案は、決して区民の皆さんの理解を得られない提案だというふうには思っておりません。この点については慎重にはしていただきたいと思いますが、ぜひ、積極的に検討していただいて計画を策定しなければ、もし、国が売ると言ったときに、もう買えないという事態になりかねませんので、その点はぜひ抜かりなくやっていただきたいというふうに思います。
 スポーツセンター、コズミックスポーツセンターのことにつきましては、大変簡潔な御答弁だったというふうに思いますが、ぜひ、7月からの問題については混乱のないようにというところでは御答弁がありましたけれども、やはり、区民や利用者の声を聞いていないと、そこが反映されていないということが4月からの混乱の最大の原因だったというふうに思います。そこを徹底して行っていただきたいというふうに思います。
 そして、プリペイドカードのことでありますが、復活は検討していただけるということですが、使えなくなったプリペイドカードの問題ですけれども、周知していることは、使っている方、皆さん御承知なんですよね。わかっていても、何らかの原因で要するに残してしまったという方がいるということもぜひ知っていただいて、そこはやっぱり最後まで責任を持っていただきたいということをお願いします。ぜひ、その他の要望も引き続き私どもは要望していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 ありがとうございました。
     
                          ページのトップへ

    

メニュー

  1. ようこそ近藤なつ子HPへ
  2. 無料 くらし・法律相談のご案内
  3. きまぐれ日記・写真

弁天町国有地、スポーツセンター等の運営