打倒 コントラバス!(その3)
3月31日

 今日は久々に部屋の大掃除。ついでにと言っては何だが、楽器の中も大掃除するか。というのは、なんか昨日持って帰る時に、楽器の中からカラカラカラって乾いた音がしたんだよね。なんだこりゃって気になってたからさ。ちなみに音の正体は、指板削りの際に出たと思われる木屑でした。

 とは言ったものの、楽器のf孔から掃除機を突っ込んで吸い取ることができるわけじゃない(第一f孔自体そんなに幅が広いもんじゃないです)。楽器をゆさゆさ振ってf孔からゴミを落とすんだよね。そんなわけで部屋の掃除がてら、楽器の木屑も床に落として、一緒に掃除機で吸い込んじゃおうと目論んだあたし。さて−
 もう想像つくよね(笑)。よっこいしょと全長190cm、重さ15kgの楽器を横抱きにしてf孔のある面を下にし、左右に振り振りするあたし。
 木屑は面白いようにf孔から落ちて来て床にはらはらと舞いおりる。しかし
”あ゛ー、重てー。腕いてー”
腕がプルプルしてきた瞬間

 がん!

 うず頭がタンスの引き出しにぶつかってしまった。タンスの引き出しにはベッコシ傷跡が
”あああお約束ぅf^_^;”
・・・もう少し周りをよく見て行動しようあたし。


4月26日

 今日は弘前へ夜行列車「はまなす」でおでかけ。それでいつものごとく、お泊まりの荷物をかついで出勤したのであるが、今回は、いつもは持って行かないものが荷物として加わっている。

シャキーン!

・・・巻尺です。


 いずれはコントラバスを「はまなす」に積んで運ぶことになるはず。それで、楽器を置けるスペースがあるかどうか、あったとして、幅や高さは大丈夫か。それらをチェックするための巻尺なのだ。

 それで電車に乗りこんで荷物を置いた後、おもむろに車輌内をあちこち歩いて、適当なスペースがあるいかどうか物色しはじめる。

 ほどなくそれは6号車のミニロビーの横に見つかった。
”おおー。なんかいいなこの空きスペース。まさにコントラバスのために作られたサイズみたいに見えるぞ”
てなこって巻尺を取り出し、あれこれ測りはじめた。その時
「あのー恐れ入ります。」
車掌さんに背後から声をかけられた。
「ハイ?」
振り向くあたし。
「お客様は乗車券・・・お持ちですよね?」
持ってるよ失礼なf^_^;あたしってばよっぽど挙動不審に思われたらしい。それで
「5号車に乗ってますうー後で切符お見せしますうー」
とかなんとか言ってじきに疑惑は晴れたが−

 うーん、こんなところに思わぬ罠があるとは思わなかったぞ。

 で、その後さらに計測を続け、どうやら入りそうなことが判明。よっしゃ、11月の前夜祭には持って行けそうだね。がんばるぞー。

〜続く(・・かどうかは不明)〜