2001年夏。大阪の旅 編(その1)
 苦手な物は気配り・節約・早起きという最悪な3拍子そろったあたしが実質2時間睡眠の中、頑張って朝4時に起きた。そして軽くシャワーを浴びて新千歳空港に向かう。ちなみに荷物はバッグが12kgでギターが6kg。うう、ヘルニアになりそう・・それはさておき、朝7:50発の関空行きに乗り込んだ。フライト時間は約2時間。でも関空行きだからスーツケース持った人ばっかり。あたしのような普通の旅行バッグにギターかついでる人間はほとんどいなかった(笑)。

 やがて関空に到着。東京の羽田はたびたび着陸しているが、関空は初めて。珍しくてキョロキョロしていたら、いきなり後ろから声をかけられた。

「あ〜、なつきさ〜ん」
振り向くとそこにはみえやくさかをはじめとした北大・藤女軍団およそ8人(くわしい数は忘れた)。
「おんなじ飛行機に乗ってたんですかあ?」「そうみたいだね。」「これから練習ですか?」
「あ、ああ、うん・・」
「がんばってくださいねー」

 ってなこって、北大一行とは別れ、ターンテーブルで荷物が出て来るのを待つ。んにしても、何で出くわすかね?これじゃ札幌を出たのにまた札幌に逆戻りした気分だ。おまけにあたしのこの無愛想な受け答え。いくら朝早くて眠かったとは言え、これじゃまるで男だよ、ったく

 やがて出て来た荷物を受け取り、南海電車の「ラピート」に乗って生演隊のみなさんとの待ち合わせ場所であるなんば駅ロケット広場へいざ!
30分程して南海なんば駅に到着。さて、待ち合わせ時間まで5分ほどあるから荷物をコインロッカーに預けるかな。でもケタ外れに荷物が多いので、あまりロッカーを探してあちこちウロウロはできない。この近辺で探さなきゃ。で、2ヶ所ばかり見つけたけど、両方とも利用時間は7:00から22:00までとなっていて、24時間OKなわけではないらしい。なんだ、いつでも出し入れ自由なところがよかったのに。まあいいや、もう時間ないし、ここにしよ。

 そんなわけでロッカーに荷物を預けて、待ち合わせ場所へ向かう(実はもうこの時定刻から2分ばかし過ぎていた)。えーと、ロケット広場ロケット広場・・そうやって駅ビルの2階スペースをあちこち歩き回っているうちに、いきなり吹き抜けからスペースシャトルの頭がニョッキリ出ているのを発見。
”ををっ?ロケット広場ってもしかしてここ?”
思わず吹き抜けから下を見下ろすと、やたらに背の高い人とメガネかけた人の2人連れが。
”あー、いたいた”
あたしは大急ぎで下に降り、その2人連れに声をかけた
「キャオさん村重さんお久しぶりですうー」

−やがてほどなくしていっしーさんも現れ、それでは音合わせの場所として、村重さんが予約したカラオケ屋さんに行こうと言うことになって、ロケット広場を後にした。めざすカラオケ屋の名前は「えんか座」。えんか座ぁ?もしやそこは・・・

 想像したとおり、そこは演歌曲ばかりを集めたカラオケ屋さんだった。フロントのある階には美空ひばりをはじめ、北島三郎や藤あや子といった大物(もちろん若手のもあったけど)歌手のパネル写真とサイン色紙が、ショーウインドウのようなガラスケースの中にずらりと飾られていた。おまけに部屋の名前も有名な演歌のワンフレーズを取って付けられていたし(具体的には忘れちゃったけど)。たぶんカラオケの本も演歌一色なのだろうが、なんかこわくて中を見ることができなかった。でも、今になってよく考えたら別にこわくもなんともないよね。なんであの時中を見ておかなかったのか?ちょっと後悔・・。それにしてもうーん、村重さんてばなんでこんな味わい深いカラオケ屋を見つけて来るかね(笑)。しかし、部屋に入って一番最初にしたことは、カラオケを歌うことじゃなくて楽器やミキサーのセッティングだった。それもびっくりするぐらい手捌きが早い!まあ時間が押してたから仕方ないんだけど。んにしても、あたしらカラオケ屋に何しに来たんだとこの時だけは常識人に戻って考え込んでしまった(別にいいじゃん。今時カラオケBoxをどんな目的で使おうとさ)。まあいいや。ウエイトレスのお姉ちゃんのメイド姿に免じて許そう。んにしても、なぜメイド姿なのか?そのあたりのセンスからしてもうすでに意味不明。その意味でも素晴らしいカラオケ屋だ・・・
 
 そうこうするうちに、飛行機の時間の関係で待ち合わせに間にあわず、カラオケ屋に直行することになってた菅谷さんが現れ、フルメンバー5人が集まったところで本格的に音合わせ開始!まあ、これはOKでしょうみたいのからこんなんでほんとに大丈夫?みたいのまで様々あったけど、取りあえず削る曲はなしということで、一通りの音合わせはおしまい。だが、ここにいたるまでに部屋の利用時間を何度となく延長を重ねたので、最終的にカラオケルームを出たのは午後1時を回っていた。当然パーティーはもう始まっている。あたしらは急いでカラオケ屋を出て、タクシー2台に分乗して会場に向かった。

 ちなみにあたしの乗った方の車は、途中郵便局に寄ってもらい、あらかじめ家から送らせて局留にしていたギターアンプetcを受け取って、それから会場入りした。すみませんお手数かけて・・・
 
 会場にはもうかなりの人がいた。
”おおー?HPの参加見込者数では60人ちょっとって書いてあったのに、これ60人どころの騒ぎじゃないじゃん”
 これだけ多くの人の中で生演奏をやらせてもらえるのは緊張するけれど、半面とても光栄なことだなと思った。だけどふっと壁プロに目をやると、もうかなりの曲が流れ終わっている。
”あぁ、あれもこれも踊りたかったなあ”
 でもこればっかりはしようがないやなどとと物思いにふけっていたら、後ろから声をかけられた。
「あ、すいませ〜ん、受付お願いしま〜す」
「ああ、ごめんごめん。どっかに名前書くの?」
「えーと、石○あ○こさんですか?」
「・・・は?」
「あれ、違うんですか?(動揺してる動揺してる)」
「いや、あたしは弘前大9回の小○なつき・・・」
「あ、すいません(動揺してる動揺してる)・・」
何でか知らないが、あたしはいっしーさん夫人に間違えられたらしい。なぜだ。

 それはさておいて、とりあえず受付を済ませ、あとおひるがまだだったので、いっしーさん夫妻とキャオさんとあたしの4人で近くのカツカレー屋さんに行って遅い昼食をとることに。そしてその席上キャオさん宅に「舞踊団ざん」の入団申込書が届いていないことが判明し、恐縮しながら再び郵送することを約束してカツカレー屋を出た。そして会場に戻れば休む間もなくセッティングの準備&着替え。と、その時R.D.の「Could I have dance〜」がかかった。何気なく踊りを見てみると、これからあたし達が生演奏で演る「You only you」とフィギュアがもろ同じ。思わずあたしはキャオさんに
「キャオさ〜ん、この踊りユーオンリーユーとフィギュアかぶりまくってますよ〜。生演でユーオンリーユーやんのやめましょうよ〜」
とわめいてしまった。
 でもこの曲をやりたいといって楽譜まで書いて来たのはあたしなのよね。もう後戻りは出来ない・・
 
 さて、生演の準備の間の話に戻るけど、菅谷さんはあたしの楽譜を見るからあたしらは隣同士とか、配線が絡むからこの人とこの人は別とかっていろいろ並べ替えていたら、あたしがど真ん中で両サイドに男性を2人ずつしたがえ、しかもあたしの両隣は菅谷さんとキャオさんという、恐れ多いことこの上ない配置になってしまった。ひえー。ほんとはこういう紅一点状態の時って、ど真ん中でもなくはじっこでもない端から2番目が気分的に一番納まりがいいのよねぇ←でも飲み会の席で「男性に混じってど真ん中でギターバリバリ弾いててかっこいい」って言ってくれた女の子がいました。ありがとねo(^-^)o


       ※管理人、夏のOB会初参加の雄姿。んにしてもみなさん若い!