前回はわりと重めのお話だったので、今回は”おバカネタ”で行きます。てなわけで、今月のお題はこちら。
な つ き の C 級 グ ル メ 大 百 科
というわけで、今回の読み物ではあたしの独断と偏見による”おいしいもの”や、食べ物にまつわるお話をいくつかレビューしていきたいと思います。ただし、
タイトルが示すとおり”C級グルメ”なので、雑誌やフリーペーパーでよく見かける
”○○亭のラーメンがうまい”
的なお話にはしません。
※ ※ ※
みなさんはポテトチップを袋ごと食べていて、最後に粉々に砕けたポテトチップの残がいを一気に食べてしまうことに無上の幸せを感じたことはありませんか?
あるいはミルクココアとかを飲んでいて、最後にカップの底に溶け残ったココアの粉をスプーンですくってなめることにささやかな楽しみを感じたことは?
または、クノールカップスープとかカレールーの溶け残りとかでは?
・・・・こういう人は絶対あたしだけじゃないと踏んでいるのですが、最近フリーターの知人と電話で話をしていて
「お金なくって食べられるものも家の中に何もなくなってさ、仕方ないからコーヒーに入れる粉末ミルクをそのまんまなめたんだけどこれが意外においしくてね。
でもって調子に乗ってパカパカなめてたら気持ち悪くなって寝こんじゃったんだよね〜。」
という話を聞いてから、あたしのネガティブ知的好奇心(?)に火がついてしまいました。
コーヒーミルクってさ、ココアとかと違って溶け残ったりすることはほとんどないけど、もし仮に溶け残ったとしてそれをそのままスプーンでなめたりなんかすると
意外に美味しそうなものではあるよね。
てなわけで、「階」編集部がその総力を結集してお送りいたします以下の特集、とくとご覧くださいませ。
Mission1〜粉のまんまなめたらおいしいコーヒーミルクグランプリ
・・・・と思って勢いよく書き始めたものの、よく考えたら粉末になったコーヒーミルクって全部で3つしかないじゃん。クリープとマリームとブライト。まあいいや。
せっかく書き始めたことだし、このまんま突っ走ちゃおっと。
Creep(森永乳業製)〜これら3つのコーヒーミルクの中では一番甘みが強かった。甘党にはぜひお勧めである。また、”コーヒー飲むなら砂糖もミルクも
入れたいけど砂糖入れ過ぎたら太っちゃうし・・・・でもお砂糖を全く入れないのもいや”みたいな人にもイチ押しかと思われる。ただ、なめる時の注意事項としては、
他の2つが顆粒状なのに対して唯一これだけが細かいパウダー状なので、気をつけないとすぐむせる。ご注意を。
Mareem(AGF製)〜甘みは普通。ただしミルク臭がかなり強い。乳製品が苦手な人だとそのままなめるにはちょっとつらいかも。ただ、逆に言えば
ミルク臭が強いというのは粉末にする前の生ミルクに一番近いということでもあるので、手軽に”本格コーヒーミルク風味”を楽しみたい人にとってはお勧めである。
Bright(ネスレ製)〜この3つのうち一番あっさりしているのがこれでしょう。そのままなめてよし、コーヒーに入れて飲むもよし。また、上の2つは
適量を入れないと甘くなりすぎたりミルク臭くなりすぎたりで風味が悪くなってしまいますが、ブライトならば少量入れてもたくさん入れてもおいしく味わえます。
あたしのイチ押しです。
というわけで独断と偏見により
粉のまんまなめたら1番おいしいコーヒーミルクは
ブライトに決定
・・・・・・・それだけかいっっ!という声が聞こえてきそう。ええもちろん、このまま終わらせるつもりはございません(笑)。
ここまで来たら次はやはりこれでしょう。
※番外編:家の中にある粉末状の食材を片っぱしからなめようプロジェクト
というわけで、まずはどこのご家庭にも必ず1つはあると思われる
ほんだし−かつお風味(味の素製)〜と勇んでスプーンに軽くすくってひと舐めしたものの・・・・
だああーっ!しょっぱーっ!!あたしゃ思わずむせんだ後ぬるま湯をたくさん流し込んで中和しちまいましたよ。
ああしょっぱかった。まあよく考えりゃ(考えなくても)当たり前なんだが。ちなみに味としましては、かつを節を少量の水で練ったのをそのまま口にしたような感じの
かつをエッセンス満載って感じな味でした。そして、しょっぱくなった口の中を水で中和したことにより、あたしのおなかの中はだし汁でいっぱいになってしまったので
あった(笑)。んにしても・・・・取りあえず、味の素のほんだしはそのまんまなめたらだめだ。塩味強過ぎるから。そして、ほんとはこの後こくまろシチューの
ルーとかもそのまんま舐めてみようかと思ってたんだけど、同様の理由でなめるのは止めます。というわけでお次は
フルーツ紅茶ミックスパック(三井農林製)〜普通紅茶は葉っぱになっているものだが、この紅茶は「お湯や水を注ぐだけで手軽においしい紅茶が飲める。」
がウリのため、水に溶けやすい顆粒状。今回のテーマにはもってこいである。のでこれも味見。なおこの紅茶、普通の紅茶ではなくフレーバーティーで、「4種類のフルーツ
紅茶が楽しめます」なのがまたセールスポイントらしい。ちなみにその4種類とは桃、オレンジ、梅、ヒマラヤンシェルパ(ブドウの一種)で、そしてこれが
1パックづつ梱包されているのである。おおう、一挙に4つも味見ができるじゃないか。幸先いいぞ。
というわけで、多少味が濃いのは我慢してf^_^;4つ全部ひとなめしてみました。
が−
違うのは香りだけで、味はみんな一緒のようにしか感じませんでした(笑)。いちお、原材料名を見ると”粉末もも果汁””粉末オレンジ果汁”などとと記載されている
のだが−あたしが味オンチなのか?それともきちんと水に溶かして飲めば違いがわかるのだろうか。でも、ここでやっているのはそういう正統派の味比べではないので、
取りあえず「粉のまんまなめると何が何だかわからない」ということにしておこう。
バンホーテンミルクココア(片岡物産製)〜このあたりからようやくまともな(?)粉末になってきました。というわけでまずはお皿に粉をばーっとあけてみるので
ありますが、このココアはひと目、白い粉と茶色い粉が混じった顆粒状をしておりますね。いうまでもなく、白い粉はミルク分、茶色い粉はココア分なんでしょうが(砂糖は
どっちに含まれるのだろう?)。というわけで軽くひとなめ。・・・・・なんか、ほんのりしょっぱい味と甘いミルクココア味が混じったような不思議な味が
します。いえ、もちろん普通にお湯や牛乳で混ぜればおいしいココアになるのでしょうが、はて、何でしょうこれは?
ミルクココア(森永乳業製)〜バンホーテンのミルクココアが出てきたので、ココアといえばやはりこれを外すわけにはいかないでしょう。というわけで味見。
・・・・・うん、なんか、甘さ控えめのチョコレートを食べているような感じである。ブライトと並んで、粉のまんまなめるとおいしい粉末その2かも知んない。
ただこのミルクココア、Creepと同様顆粒状ではなく細かいパウダー状をしておりますので(そいえばCreepも森永乳業製だよなあ。顆粒は嫌いなのか
森永)、気をつけてなめないと固まったココアの粉が歯の裏にこびりついて難儀します。ご留意くださいまし。
あとちなみに同じく森永乳業から最近甘くないミルクココアというのが発売されたので、ちょうどいい機会だからこちらもちょいと購入してきてなめてみたの
ですが・・・・・・
うわ、ほんとに甘くないよ。
なんかよくある”「砂糖不使用」をうたっていながらそれ以外の甘味料を使っているガム”みたいな感じで”甘さ控えめと言っておきながらほんとは甘いんでしょ
あんた”と見くびって(笑)なめてみたら見事に裏切られ、「やられました〜」ってな感じ。ほんと、ココアの粉と粉末ミルクを混ぜ合わせただけみたいな味で、
言ってみれば砂糖抜きのチョコレートみたいな味でした。 ミルク味がうっすら含まれているから粉のまんまなめてもさほど苦さは感じなかったけど、これがココアの粉
の原粉(てゆうの?)だったら苦くてなめられないだろうなー。・・・・いや、さすがにチャレンジする気はございません。いちお、家にはあるけどさ。
砂糖なしココアの粉。
ミロ(ネスレ製)〜ずーっと思ってたんだけどさ、ミロってあれ、なんなの?ココア?それともココア風飲料?取りあえず原材料名をチェックすると−
混合麦芽エキス、脱脂粉乳、砂糖、ココアパウダー、フラクトオリゴ糖、植物性油脂、炭酸カルシウム、レシチン(大豆由来)、pH調整剤、炭酸マグネシウム、
ビタミンC、ピロリン酸鉄、香料、ナイアシン、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンD
・・・・・適当なところでやめようと思っていたのに、結局全部書いちまいました。何か、いろいろ入ってるね。カルシウムとかビタミンとか。ちなみに森永ミルクココアの
原材料はというと
ココアパウダー、砂糖、植物性油脂、粉あめ、乳糖、脱脂粉乳、食塩、カゼインNa、乳化剤、香料
・・・・・要するにミロは「栄養強化ココア」ということか?よくわからんけど。というわけでさっそくひとさじなめます。
−なんか、ココアの味ではあるんだけど、もっとミルク味と麦味が強いですね。チョコレート風味とはかなりかけ離れています。まあでも体にはよさそうです。
と、ここまで書いてきてはたと気付きました。
番外編の方が長い。
・・・・・まあ、それはよくある話よね。「外伝」とか言って本編がなかった伝説のマンガ”セクシーコマンドー外伝 すごいよマサルさん(少年ジャンプ誌
にて掲載)”みたいなモンと思ってくだされば(ほんとか?)。
※ ※ ※
というわけでこのミッションもそろそろ終わりに近づいてきましたが、ひとつ注意事項。
世の中にはいろいろな粉末状食物&調味料がありますけれども、ひとつだけなめ過ぎてはいけないものがあります。
それは「味の素〜うまみ調味料」、いわゆるグルタミン酸ナトリウムです。
我が家では、ほうれん草のおひたしとかを食べる際にかつを節の代わりにこれをパラパラ降りかけて食べるのですが、これが結構おいしいもので、当時中学生の
あたしは、
”このおいしい粉をもっとたくさんなめてみたいなぁ”
と暗い欲望(?)を胸に抱き、ある時親がいなくなった折を見計らってパカパカと味の素をなめまくりました。そしたら数十分後、首の後ろに猛烈なしびれが。
あたしは、
”ああああ、なんなんだこの長時間正座したあとの足のようなビリビリしたシビレはあああ〜”
と制服のまんま首を押さえてしばし居間をのたうち回っておりました。
まあ、30分から1時間ののちにしびれは無事おさまり、あたしはけろりとして親の帰りを待って、親もあたしの身の上にそんなことがあったとは夢にも思わず帰って来、
その時は何ごともなく終わりました。
しかし、それから約半年後、学年があがって新しい教科書をもらうこととなり、その時受け取った家庭科の副読本を見たら
グルタミン酸ナトリウム・・・・摂取しすぎると一過性の痺れを来す。
と書いてありました。
”そうか。そうだったのか”
・・・・・はからずも体を張って教科書の副読本に書いてあったことを実感してしまったあたしなのでありました。
というわけでみなさん、大いに”粉ライフ”を楽しんでいただくのは結構でございますが、味の素だけはそのまんまなめちゃだめですよ。
あと、あまり味の濃い粉はなめすぎると舌が切れます。ご用心を。