ちょうどDreamGirls(ドリームクラブオンリー即売会)に伴う上京で横浜近郊に泊まったのを良い機会として、プレイして以来一度でいいから行ってみたいと考えていた「潮風の消える海に」の舞台探訪にチャレンジしてみました。
鶴見駅での乗り換え改札口を過ぎてすぐ、構内の柱に掲示されている注意書き。
線路を歩いて戻る以外に移動する手段が無いので致し方ないですね。
路線図を見るだけではそんな特別な駅だとは判りませんし。
ちょうど海芝浦行きが来たので乗車して終点の海芝浦駅へ。
途中でどんどん乗客が減っていき、終点まで乗車していたのは十数人ほどでした。
ホームの終端がこのように東芝の工場入口と直結しており、これ以外の出口はありません。
ホーム全景。ゲーム中の視点はもう少し左側(列車停車位置に近い側)に寄っていますね。
海の向こうにつばさ橋を望む。かなり大きく見えます。
海とホームを隔てる柵に近づいて下をのぞき込んでみると、予想に反して水面はありませんでした。幅1メートル弱のコンクリートの護岸があります。
進を海に投げ込んだあと、美潮は「コンクリートの護岸」に立って手を差し伸べているので、それがきっとこれなのでしょう。いくら不意を突いたとはいえ、同年代の男の子をホームから護岸を越えて海まで投げ込む美潮さんすごい。
柵に寄りかかって眺めるつばさ橋と水面。これで煙草があれば進になった気分です。
柵に寄りかかった状態で横を向くと護岸が良く見えます。
ホーム終端から後ろを振り返っての風景。護岸の幅の狭さがよく判ります。
帰りの列車に乗る以外にこの駅を出るには線路を歩いていくしか有りません
俺が乗ってきた車両。
ゲーム中では誰もがそんなもの存在しないように振る舞いますが、線路の向こうのすぐそこは東芝の事務所です。車両の屋根越しに東芝事務所を望む。
驚くほど昼間の列車本数の少ない海芝浦発の時刻表。昼間は1時間に1本すらありません。
海芝浦到着が11時10分頃で、11時25分の列車に乗って帰らないと次は15時25分となってしまい、さすがに2時間をこのホームで浪費するつもりはないので滞在15分ほどで帰りの電車に乗りました。
次は浅野駅です。
電車を降りて向かい側のホームを見ると何か生き物が……
「駅員」こと駅に住み着いている野良猫たちでした。ゲーム中では「3匹の子猫」と表現されますが、俺が見つけたのは2匹の黒猫と1匹の茶色の猫だけでした。
浅野駅のホーム。無人駅の上に周囲に民家もないので平日の昼間では人気が全くありません。
浅野駅近く、例の踏切。
この踏切の所在地について「浅野駅の近く」と言う情報しか事前に得ておらず、しばらく探し回ることを覚悟しながら駅から出てみたらすぐそこにありました。
どのくらい近いかと言えば、踏切の中から横を見れば浅野駅のホームが見えるくらい。近すぎるわ!!
少し離れた位置から踏切を望む。左側に見えるゲートが駐車場の入口です。
駐車場入口入ってすぐの位置から鶴見運河を望む。
遠くに見える螺旋階段付きの塔(?)の位置から察するに、ゲーム中の視点はもう少しだけ右に移動した位置だと思われます。一つ前の写真を撮った位置から右に向くとお馴染みの風景が。
運河はの水面はだいぶ深い位置にあります。
これは突き落とされたら点在する梯子を使わない限り上がって来れないわ…… (そしてもう一回蹴落とされる)
浅野駅・踏切・運河そばの駐車場の位置関係を示すと上の航空写真のようになります。
画像下側に写る踏切が例の踏切、右側に運河がありそのそばの駐車スペースで撮ったのが上で載せた2枚の写真です。
写真を撮り終えて浅野駅の構内に戻ったところでちょうど鶴見駅行きの列車が来たので乗車。
次は国道駅です。
お馴染みの国道駅のガード下。あまりに古びて寂れた風景に今が21世紀であることを信じられなくなってしまいそうでした。
写真ではそれなりに明るく見えますが実際は相当に暗いです。人もほとんど通らないので痴話喧嘩も打ち明け話もOKさ!!
古びたたたずまいと近代的な券売機のミスマッチが強烈な国道駅改札。
当然のように無人駅です。
国道側の出口からでて左右を望めば、道沿いにマンションが建ち並んでいました。
国道と反対側から出れば、うってかわって飲み屋の建ち並ぶ下町の風景がありました。
弁護士の父親とマンションで二人暮らしの進、母親の経営する飲み屋の娘で夜は店を手伝っている莉佳子、という2人の家庭環境がこの風景を見てすとんと胸に落ちました。
美潮が川崎市内の高級マンション住まいというのが「自分たちとは違う世界に住むお嬢様」だというのを象徴していますね。
ここまで回って「潮風の消える海に」舞台探訪は終了。
図らずも電車の接続が上手くいき、鶴見駅を出てからおよそ1時間半で海芝浦〜浅野〜国道と、舞台となった駅を回ることが出来ました。
それにしても、まさかこんなに狭い範囲を舞台にした話だとは思っていませんでした。特に浅野駅周辺は駅から十数秒歩くだけでどこかで見た風景が。
ゲーム中で使われているものと全く同じ風景が目の前に存在するというのは中々に刺激的な体験で、いわゆる「聖地巡礼」に熱を上げる人達の気持ちが少しだけ分かった気がします。
次は早狩武志つながりで筑波(「群青の空を越えて」の舞台)にでも行きますかね……