モーニングライト作戦

レオ・ヒープス著

1978年1月24日、原子炉を積んだソ連の人工衛星「コスモス954」がカナダ北部に墜落した。
そして始まる炉心その他の放射性物質の大捜索。
それが、「モーニングライト作戦」である。
ハーキュリーズに探査機を積んで目星をつけたところにヘリで降下、最後は歩き回って肉眼で衛星の
破片を探すのだが、目印になるものが何も無い地形と過酷な環境でなかなかうまくいかない。
結局この本に記述されている期間内ではもっとも放射能が強いと思われる炉心のゆくえを突き止める事
が出来なかった。
そして拡散した放射性物質は生態系に蓄積し、やがては人間の口に入るかもしれない。
原子炉衛星に反対する人の気持ちも分かるわ。
GPSがあったらもう少し捜索が楽になったんだろうな・・・。

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