SS戦車隊

ヴィル・フェイ著
(ドイツ戦車が好きなら読んどけ)

SS戦車師団に属していた人による戦記の寄せ集め。なので記述に一貫性がない気もするが、 体験談がこれだけ集まるとなかなか重い。
圧倒的な戦力差の中1〜2両でろくに歩兵の援護もなしで防御戦闘に投入されてやられていく戦争 終盤の記述は読んでて悲しくなってくる。スペック的にはとんでもないティーガーUなんかも燃料切れ で自爆しなきゃいけなかったとか。
制空権が全くないから戦闘爆撃機にやられ放題だし。
わざわざ志願してティーガーの無線手に歩兵から転属したのはいいが、正面装甲に連続で射撃を喰らい (ちょうど無線手のあたりに当たった)装甲版の溶接がはがれて外が見えるようになるにいたって、 発狂して戦車の外へ飛び出していってしまったかわいそうな無線手というのもいた。
彼にしたらきっと「ティーガーに乗れば無敵だぜ!!」みたいな気分で志願したんだろうにな・・・。

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