ノモンハン 草原の日ソ戦

アルヴィン・D・クックス著
(長すぎ)

アメリカ人研究者が書いたノモンハンでの国境紛争についての本。
とにかく細かい。大隊クラス以上の部隊の動きが網羅されている。現地での戦闘行動以外の関東軍と大本営の 確執などにも詳しい。とにかく詳しい。そして長い(読み終わるまで2ヶ月かかった)
小松原第二十三師団長の車を追いかける15両の敵装甲車両を三八式野砲で撃破なんてギャグみたいだが 現実にあったらしい(そのとき指揮官は「目をつぶって」随時に撃て、と命令したそうな)
とにかく日本軍上層部の指揮のひどさが目に付く。
常に敵は撤退中でそれを追撃するという独りよがりなイメージで敵情を判断し現実にそぐわない攻撃命令を出し 続ける司令部、異常なほど軍旗に執着する連隊長達、そして停戦後帰還した捕虜達に対するあまりにもひどい 仕打ち(将校は自決を強いられ、兵には徹底的な緘口令が敷かれた。兵の中には営倉を食らったのも居る) 基本的な国力の違いからどうしても装備の質に差が出てしまうのは分かるが、指揮がこれでは勝てるものも 勝てなくなると思った。

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