中里融冶著
いわゆる仮想戦記。ストーリーは太平洋戦争が第一次と第二次に分かれてたり、なんか日本海軍の
艦艇編成が史実と違う(と思う)が、トンデモ超兵器は出てこないし、結局日本はアメリカに負ける。
しかしこの本の凄いところはそんなとこでは全くない。
作中では、すべからく軍艦には少女の姿をした「船魂」という存在がいる事になっているのだが、
越後の「船魂」は着物を着て鞠を持った少女で、アメリカから拿捕した戦艦の「船魂」はブロンドに青い目、
ナイスバディのアメリカ娘。艦名忘れたけどメイドも居た(カフェの女給のような姿、と描写されているが
イラストを見るとどう見てもメガネっ子メイド)
大和の「船魂」は男装の美少女で、武蔵の「船魂」は剣術美少女。
彼女達のイラストもばっちり。特に3巻の巻頭イラストでは十数人の「船魂」たちが揃い踏みしギャルゲーの
イラストを見ているよう。
ネット上のレビューで「萌え系仮想戦記」とよく言われていたが、これこそまさに言いえて妙だと思う。。
「船魂」たちの姿を見ることが出来る人間は限られているのだが(主人公他数名)その中になぜか神重徳
が入っていて、沈むことが決まった艦(「船魂」が艦から降りる)を選んで無謀な作戦に出撃させたりしてた。
この作者、次の作品もこういう系らしい。とりあえず今後に期待。