ボリス・ラヴィンスキー著
ロシアの研究者が書いた千島占領についての本です。こんな物が置いてある鶴舞図書館は偉い。
ロシア人の北方領土観が伺えます。普通の人にとっていいとこはそこくらいでしょう。
管理人的には千島列島の先っぽの占守島での戦い(終戦前後の日本軍の対ソ戦で唯一
日本軍の損害がソ連のそれを下回った)について1章を割いてくれててよかった。
しかし千島占領時に抵抗したのは占守島においてだけでその他の島はあっさり武装解除。
まあすでに日本は降伏していたというのもあるがそんな時に占領してきたソ連はずるいと思うのは俺だけ?
ソ連に留萌〜釧路以北を占領させるというのをアメリカが認めたら(現実にはスターリンの提案を
トルーマンが蹴った)「日本民主主義共和国」なんてのが在ったんだろうなあ・・・