佐藤和正著
(入門としてはいいのでは)
「戦艦入門」というので「戦艦」という艦種そのものについての解説本かと思ったのですがふたを開けてみると
旧日本海軍の戦艦についての本でした。
ちょっと大和誉め過ぎではという気もしましたが。
しかし日本海軍の戦艦たちって本当にかわいそうです。存分に性能を発揮する事が出来た物は数少なく、
航空攻撃で撃沈、ろくに戦う事もなく燃料不足で内地に係留されていてそのまま終戦など。
伊勢・日向なんて戦う事のないまま散々改装を繰り返して最後には3・4番砲塔を撤去して飛行甲板を付け
航空戦艦などという珍妙なものになってレイテ沖に出撃するのですが、もうそのときには載せる飛行機が
存在しなかった(なので飛行機なしの航空戦艦として出撃)なんて悲しすぎますね。
まともに水上砲戦をすればそれなりに戦えたのでしょうがね・・・。
だから仮想戦記等ではこれらの戦艦たちが大活躍するのでしょうね。