「うわあ、こりゃ怖い!」

「ヒイー、ホントに足がないぞ!」

「なむあみだぶつ、なむあみだぶつ」

評判はよく、これなら大もうけは間違い

ありません。しかし母親を怖がる人々を見て

いるとだんだん悲しくなってきました。


そうして一日が終わりました。

「大好評じゃないか。これならすぐにでも

お前の望みはかなうねえ」

母親は言いました。

「ああ……でも母さん。母さんは見せ物に

されて何か得することはあるのかい?」

発明家は聞きました。

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