ゆうれいを見せ物にして大もうけしようという

考えをなぜ母親が知っているのか発明家は

不思議に思いました。

「なあ母さん、なぜオレが考えていることを

知っているんだい?」

発明家はたずねました。

「お前がしていることをあの世から父さんと

いっしょにずっと見守っていたからだよ」

「父さんと?」

「ああそうだよ。今も父さんはお前のことを

ずっと見てるよ。死んであの世に行っても

お前のことが心配だからね。さあ、いつから

見せ物は始まるんだい?」

「うん、じゃあ明日からにしよう……」

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