「おひさまさんまってましたよ。わたしは月に
住んでいますが、おひさまさんが歯が痛いのを
何日もがまんしているのをずっと見ていましたよ。
さぞかし痛かったでしょう。さあさあ早くなおしましょ」
中に入るとさっそくうさぎさんはおひさまの歯の
治療を始めました。
「まあ、すごく大きな虫歯だわ!」
キーンという歯を削る音が響き渡ります。
まさか今日もこの嫌な音を聞かなきゃならない
なんて!しんちゃんは耳をふさぎました。
「さあさあ終わりましたよ。どうですか、
もう痛くないでしょう?」
うさぎさんにそう言われ、おひさまは
ほっぺをそっとさすってみました。全然痛く
ありません。おひさまはうさぎさんと
しんちゃんに何度もお礼を言うと空にのぼって
いきました。