「いたいよう、いたいよう。歯医者さーん」
さっきの声がまた聞こえました。声は
もっと大きくなっています。どうやらしんちゃんの
家の方へ近づいてくるようです。一体だれだろう、
しんちゃんはそっと窓を開け外を見てみました。
あ!なんとさっきから泣いていたのはおひさまです!
昼間のしんちゃんと同じように、ほっぺをさすって
います。どんどん近づいてくるものだから、
しんちゃんの体からはどっと汗がふき出して
きました。熱くてたまりません。目がくらくらして
きました。
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