しばらくしておりてきた笑いキノコ君は、
目がまわったせいか、少しフラフラしながら、
「あっちのほうに泣いている女の子がいるよ、
赤いようふくをきているし、きみとはぐれて
しまった子にちがいないよ、はやくいってあげよう」
 

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 子犬はおおいそぎで走りだしました。
笑いキノコ君がおいついたころには、子犬と
女の子はだきあってよろこんでいました。笑い
キノコ君はうしろで幸せそうなふたりをみつめ
ながら、よかったね、これからはもうはぐれない
ようにねと、ひとりでそっとつぶやき、
歩きだしました。