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「エーンエーン」
「おや?こんどはいったいだれだろう」
 泣いているのはでんちゅうです。見ると
でんちゅうのあしもとには、山ほどたくさんの
あきカンがすててあるではありませんか。
「どうしたんだい?」
 笑いキノコ君がたずねると、
「どうしたもこうしたもあるものかい、ぼくは
ゴミすてばじゃないんだぞ!それによっぱらいに
オシッコまでひっかけられちまってもうさんざんだよ、
これじゃあはずかしくって、ひとにかお見せられないよ、
エーンエーン」
そうはいってもでんちゅう君は歩けないんだし、
ひとにかおを見せないわけにはいかないよなあと、
笑いキノコ君はちらっと思いました。
しかし、それにしてもゴミの山はたしかにひどいもの
です。笑いキノコ君が思わずはなをつまむと、
でんちゅうはさらに悲しいかおになりました。でもべつに、
でんちゅうがわるいわけではありません。ゴミをすてたり、
オシッコをひっかけたにんげんたちがわるいのです。