いっぽうおじいさんに食べられてしまった
笑いキノコ君、キノコ君はともこをおいかけて
天にのぼっていきました。やがてシクシクと
泣きながらのぼっていくともこにおいつきました。
「きみはともこちゃんだね、みんなとわかれて
しまって泣いているんだね、よしぼくがとっておきの
げいを見せてあげよう」
  笑いキノコ君はやきゅうのボールをとり出し、
かさの上にのせクルクルとまわしはじめました。
うまいものです、ボールは落ちることなく、コロコロと
まわっています。それをみていたともこは、やがて
フフフと笑いはじめました。
「ありがとうキノコ君、私ひとりでのぼっていくのは
とても心ぼそかったの、でもキノコ君がいれば
だいじょうぶ。それに、おじいちゃんもげんきに
なってくれたし。私うれしい!いっしょにのぼって
いきましょ」
  笑いキノコ君とともこは手をつなぎ、ニコニコしながら
のぼっていきました。

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