「おじいちゃん体平気なの?」
はやとは心配そうにたずねた。おじいちゃんは
去年の秋ころから体調を崩し、それ以来ずっと
入院していたのだ。
「ああ、平気だよ。はやとは相変わらず元気だ
なあ。これから遊びにいくのかい?」
「うん、でも今日はやめる。早くうちにいこうよ!」
大好きなおじいちゃんに会えて胸がはずむ。
「そりゃあいかん。知らないで待たされている
友達の身にもならないと」
「そっか。じゃあここで待っててよ。すぐに戻って
くるから!」