12:交河故城点描


交河故城はトルファンの市街から西へ約10km、トルファン盆地の西端にあります。東西は最大が330m、南北約1600m、東西を2つの河に挟まれた台地上にあり、天然の要塞となっています。漢代の車師前王庭があった所であり、漢王朝の重要な屯田地として、また辺境防御の任務にあった。麹氏高昌国時代、中心は高昌故城に移ったが、交河故城は軍事的拠点として使用され続けた。

702年には最初の安西都護府がおかれ、唐の西域経営の中心となった。ウイグル王国時代も重要な都市であったが、元代末期、チンギス・ハンの遠征の途中に破壊され、廃城となった。南部は一般居民の居住区であり、北部には寺院や仏塔、最北部には墓葬が存在している。各遺構は唐代の都市建築の特色を残して居るといわれている。