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工事の落書き :室町三井新館(仮称) 千疋屋跡地

 室町三井新館(仮称) 千疋屋跡地には、「江戸の名所図屏風絵」が描かれています。 

 以下『 』 内は壁の落書きです。
 中央通りから向こうをみるとこんな感じです。 左右にまだ広がりがあり、とても1枚に収まりきれません。
 

 上の写真を少し拡大すると、実に細かい絵が壁一面に広がります
  左方向 から右へ眺めると・・・・
 まず案内が有ります。 

『 江戸名所図屏風に描かれた江戸: 
   
巨大都市・江戸の素顔
  江戸の市街や風俗を生き生きと描き、躍動する寛永(1624〜1644年)の江戸を
  今に伝える「江戸名所図屏風」。 日本橋を中心に、右隻と左隻の一双の屏風に描かれています。
  現在の東京の原型をなす江戸初期の街のにぎわい。 
  のびやかに生きる人々の豊かな表情は江戸庶民のエネルギーを感じさせます。』
   

 さらに右へ                        最右端
    


 『 日本橋を行き交う人々  聖と俗、武家と庶民が入り乱れる街道の起点
   幕府は全国の街道を日本橋を起点として整備しました。
   今も「日本橋から○○km」という標識を見ることができるのは、そのなごりです。
   被衣姿の武家の女性、米俵を運ぶ男、木槌を背負った力仕事の男、
   筵に座った勧進聖、馬に乗った若武者など、日本橋の上は街道の起点にふさわしく
   様々な人であふれています。』
    と書かれています。
    

 上の写真の左隅に「日本橋」が描かれていますが、ここを拡大した絵もあります。(下の写真) 
 そこには、橋の上に様々な人が描かれています。 荷物を担ぐ人 馬に乗っている人
 座り込んでいる人・・・・・ 解説文を読んで見つけてみましょう。

  
 
さらに左側の看板には

 『 町屋の建築工事  活気あふれる現場から、働く男たちの息づかいが聞こえてくるようです。
    釘を使わず材木をつなぎ合わせる高度な技術が使われていることもわかります。』
    
 『 三階櫓   日本橋の北端西角に建つ二階建ての大店の屋根には、城郭風の櫓が載り、』    
    重要なランドマークとなっています。 
      
  


   



 上の写真の細長い屏風絵を眺め、今度は、右手側の路地に進むと、芝居の一部の拡大図が描かれています。

 ここには、
   『武家の都の異空間笑いと涙、興奮に満ちた芝居町の華やぎ 』
   『 「江戸名所図屏風」には若衆歌舞伎、人形浄瑠璃、軽業芸の4つの芝居小屋が描かれています。  
    期待と興奮を胸に、つかの間の享楽を求めて集う人々の人間模様が
    鮮やかに描かれたハイライトシーンといえます。
    特に、歌舞伎小屋の役者は一見女のように見えながら、頭髪の中央部をそる中剃があることが 
    わかるなど、当時の風俗も現代に伝えています。 』
 として芝居の絵がひっそりと有ります。
    



いかがでした?  工事は2004年に完了。それまでにぜひ眺めて見てください。

仮囲いにパンフレットが有りました。 以下に紹介します。


『 【ストリートアート】  
よみがえる大江戸パノラマ  
 2003年は江戸開府400年に当たります。日本橋ではこれ
を節目として、地域の活性化に寄与すべく、江戸以来の歴
史・文化・伝統を発信するさまざまな記念行事を行って行き
ます。 
こうした事業の皮切りにあたって、関係各位のご協力により、
現在中央通りで工事中の仮囲いを江戸のにぎわいや華やぎ
を感じられるタイムトリップスペースとして整備しました。  
お仕事やお買い物の合間のひと時、江戸の情緒と魅力を楽
しんでいただければ、幸いです。 
 (主催) 名橋「日本橋」保存会  
日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会 
国土交通省東京国道事務所 


 『江戸名所屏風の世界』 
〈江戸のエンターテイメント〉 
会場:室町三井新館(仮称)仮囲い

 市街や風俗に力点を置き、躍動する江戸を描写した《江戸
名所屏風》。 作者不詳であるが、三代将軍徳川家光の政治
下の江戸寛永期(1624−44)の成立が定説になっている。 
この屏風には、絢爛たる時代の芸能、風俗、諸職人の生活、
建築の細部などが綿密に描かれているため、東京の原型を
なす草創期江戸の伸びやかな生活実態を追体験できる貴重
な作品となっている。ちなみに、《江戸名所屏風》には、大
小十四の橋が描かれているが、日本橋はもっとも大きく、人
や物の往来も、もっともにぎやかに描かれている。
 (出光美術館所蔵) 

 裏側には横文字が並んでいます。

『 [Street Art]
Panoramic View of the Great Edo Reviewed
The year 2003 marks the 400th anneversary of the laying of the Edo shogunate
foundations. The community of Nihonbashi-plans to use this as an opportunity to hold
various commemorative events communicating the history, culture, and traditions of the
Edo period and beyond, in order to contribute to revitalizing the community.

Ahead of the start of such events we have converted the temporary fence surrounding the
construction site on Chuo-dori Avenue into a time trip zone to communicate a sence of
the vibrancy and glamour of the city of Edo with the support of various parties.
We hope you will enjoy the atomosphere and allure of Edo in your spare moments from
work or while shopping.

(Sponsored by)
The Famous"Nihonbashi Bridge"Conservation Group
The 100-Year Planning Committee for the Nihonbashi Area Renaissance
Tokyo National Expressway Construction Office,Ministry of Land,Infrastructure and
Transport


"The World of Famous Places of Edo on Folding Screens"
<Entertainment in Edo>
Ventue:Temporary fence for the New Muromachi Mitsui Bldg.(temporary name)

"Famous Praces of Edo"depicts lively scences featuring the streets and manners of Edo.
Although the painter is unknown, the accepted notion is that it was painted in the Edo
Kan-ei Perod(1624-1644)under the regime of Iemitsu, the third Tokugawa Shogun.
The folding screen is valuable in that detailed depiction of public entertainment,
manners, lifestyles various craftsmen, buildings, etc. inthe glorious era allow viewers
to experience the relaxed lifestyle of the pioneer days of Edo, on which Tokyo is modeled.
Of the fourteen bridgees, large and small, depicted in "Famous Places of Edo", the
Nihonbashi Bridge is the largest and most crowed.
(Owned by the Idemitsu Museum of Arts)
 

 


http://www.iijnet.or.jp/ynp/edo400/index.html  をごらんください



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