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鉢伏山 300名山

2018.11.03−04 

朝一の始発で村井駅に向かう。 予定通り9:31頃着。標高630mH(以後、mHは標高を表す)

駅前のそば屋でニシン蕎麦を。ゆず皮が無く刻みねぎで我慢。
9:51駅前から真っ直ぐ東方に進む。
道の左右には建物が密集していて、前方の筑摩山地南部の丘陵の全体が見渡せず。途中で道を折れて見晴らしの良いところで撮る。

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10:00 東方の緩やかな稜線 鉢伏山から南(右側)は太平洋−日本海の分水嶺 

鉢伏山が判りにくかったが、一番高い所を撮ると、天望台が確認でき、同定可に。そのうち川を渡る。
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左:9:40ニシン蕎麦    中:10:07川から北方(下流側)を 右:10:01鉢伏山頂と展望台(黄矢印)

655mH神社、山の神・石仏群(655mH)を通り、道はじわじわと登って行く。
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左:10;21小池神社 謂われと本殿        右:10:27山の神・石仏群   

10:41緑壁の郵便局(約690mH):南西の辻には県道289号線 東西南北の行き先を刻んだ石柱。
「東牛伏寺ニ至ル 北寿村ヲ経テ松本市ニ至ル 西寿村ヲ経テ村井駅ニ至ル 南本村ヲ経テ塩尻町ニ至ル」と。

10:54 県道63号線の交差点は六道の辻と呼ばれるらしい(745mH)。
ここにも辻石があり、錆びた「謂われ」解説看板も在る。
それには、(右)このかたしほしり、(左)このかたまつもと、(裏)このかたうしふし とある。
これから進む方向は「うしふし」。牛伏寺(ごふせじ)の在る方向。
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左:10:42郵便局と辻石柱?   中:10:55六道の辻石    右:10:55六道の辻 全体像

辻の北東の角には「ファーマーズガーデンうちだ」という農産物販売(直売?)所。
直径12−3cm8個入りリンゴの2300円成りを送ってもらう。送料込みで410円超/個。結構高い送料だ。少々休憩〜11:05。
 
少しずつ傾斜が増し、11:28牛伏寺の立派な石柱と山門(815mH)。ただ「御参拝の方は800m先の駐車場を利用のこと」の看板も。
云われるままに車道を登り、登山道(尾根筋道)口に11:41着(935mH)。
ネット上では牛伏川沿いの登山道は通行止めとあった。 が、ここの登山口にはその案内がない。フランス式なんたらも気に掛かるので偵察がてら車の終点:連岳橋駐車場まで行って様子見することに。 
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左:11:28ソバ屋近くの立派な石柱  中:11:43−800m先の看板1「しののめのみち」                                     右:看板2「見学コース案内マップ」
その途中の眼下にはダム湖。その延長上には北アの山(尖った△は常念岳、その左手に雪を被った山も)。
12:00−05途中の水遊びの広場で餌補給。沢の左右&底に石積みが見える。
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左:11:50 ダム湖と北ア    中:11:51目立つ△ =常念岳 左側に白い部分 右:12:01階段工の石積み 

12:10ついた駐車場(975mH)には通行止めの案内無し。で、このコースを詰めることにする。
登山ルートは、牛伏川本流水路(沿い)〜杉の沢〜松建小屋〜日影沢〜地獄谷〜極楽平〜地獄谷石切場〜ブナの木権現〜車道出合いと在る。
駐車場からすぐ上流に「フランス式階段工」と名図けられた明治初期からのの治山工事。
いろいろ看板が並び、まともに読んでいると時間ばかりがかかるので写真に撮って後から確認。
内務省一〜五号堰堤、杉の沢五段堰堤、張石水路などの赤字が並ぶ。
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「フランス式階段工」左:12:14その流れ 中:12:15流路の解説図                           右:12:14重要文化財「牛伏川階段工」設置の歴史案内

「フランス式階段工」は、代表例として、標高約990mHから1017−8mH(標高差27−8m)の長さ141m間を19段の階段状流路があり、例に、フランスの技術導入で作られた四十基を越える石組みの流水路。と、開設(上記写真中参)にあり。
石と石の接する面は面取り(隙間ができ無いよう)&谷積み(四角い角の一つを下側に置く)とし、石の下にある土砂が洗い流されないように工夫。
水に接する石の表面は、四隅より真ん中が飛び出していて、しかもランダムに出っ張っていて、左右に分かれた水が互いにぶつかり、勢いをうち消されているようにも見える。
また、今のコンクリの堰堤とは違い、水を垂直に落下させるのではなく、斜めにスライドさせる構造(下記写真右参照)。
流路左右の岸にも1.5mほど積み上げて、その重さで川床の石積みが動かないよう押しつけ、増水の際に流されないよう工夫されているらしい。
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左:12:14 18段目と19段目の水の流れ  中:11:12:09枝沢からの流路の石組み                                      右:12:30 第二号堰堤

12:27これら工事の設置の理由・歴史が書かれた看板「牛伏川砂防施設マップ」。
牛伏川の源:横峰の西斜面は9割が崩落し、土石が多量に流出したようで、この看板には次のことが書かれている。
以下一部抜粋『 』内。
『江戸の昔から現新潟県下の信濃川で災害多々発生。主たる要因の土砂供給源として長野県の水源地帯:中でも牛伏川にあるとされた』
『明治18年から内務省が5年かけて5基の堰堤を空石積み技法で建設。現在でも役割を果たしている。』
『明治31年からは長野県が工事を受け継ぎ、横断堰堤工事、河床及び河岸安定化工事、山地崩壊防止工事として17種にも及ぶ工種を採用し施工された。』
『大正5年、フランス・サニエル渓谷の階段工を基に「フランス式階段工」が施工』とある。

もっとも、解説がいろいろあり過ぎて消化しきれないが。
12:34内務省第三号堰堤(写真は第三号石堰堤 と表示)通過。
12:39内務省第四号堰堤(写真は第四号石堰堤 と表示)通過。
12:40泥沢分岐。橋を渡るとすぐ松建小屋着(1100mH)。 

一般観光客は20分ほど進んだ辺りで引き返しているらしく、ここまで来ると観光客は皆無。
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左:12:27牛伏川砂防施設マップ    中:12:40松建小屋    右:12:40「林相転換事業」解説 

小屋の左横には「林相転換事業」についての説明書きが有る。
これは、林をいくつかの区画に分け、樹木の種類・数を調べ、この区画にふさわしくない樹木は伐採する事業。
この事業のおかげで1時間後にルート選択を誤ることに。

12:43杉の沢一号堰堤通過。
12:49アブラチャン(油瀝青)の木が現る。傍らに張り石水路も。
12:52鉢伏山まで4.0km(フランス式階段工経由牛伏寺まで2.0km)の標識通過。沢の左右に道があると表示あり。
     道中、傍らにある道標は牛伏寺〜鉢伏山までの6.0kmを分割して表しているので判りやすい。
12:54堰堤確認(名前不明)
12:57日影沢四号堰堤通過、12:59日影沢五号堰堤通過。
13:01美ヶ原高原トレイルの標識と対岸から道が合流。上流側に堰堤が見える。
13:01−05餌補給。周りを見渡すと、西側に平べったい尾根が見え、現在地を確認出来た。
13:19堰堤確認(名前不明)
13:22鉢伏山まで3.6kmの標識 日影沢右岸側に薄い道が分かれる。
     小さな橋(日影沢本谷1230mH当たり)を渡るが、上流側には倒木に被われた堰堤がある。
     左岸側の取っつき(地獄谷と日影沢本谷の分岐点)にこの先の案内看板が2つ。
     その@『極楽平まで300m20分 石切場まで900m50分』と、
     そのA『君の〜行く〜道は〜”地獄”へと〜つづく〜〜 この先200mは地獄谷の急登。
         登りきったらそこが極楽平。・・・・・』
     で、案内通り急登。傍らの地獄谷は倒木と破石の谷。
     まあ20分なので、標高差100mだが、あえぎあえぎ。朽ち果てかけた木段や、山体崩壊防止の石組みがあったり。
13:42案内標識 鉢伏山まで3.3kmに着く(1400mH)。すなわち予定調和で着。着いた極楽平は、平地とブルーシートの借宿風。
左手方向に展望台とあるので行ってみたが、薄い踏み跡。尾根筋に立つが、樹木が邪魔して眺めは良くない。 かろうじて常念岳を確認。

元に戻るが、ルートは右手側なのに左手上部に側に赤目のテープを巻いた木々が多数。こっちがルートかとテープめがけてショートカットするが、テープ付近に道なし。あちこちうろつくが道を見つけられない。
  後で宿の主人に聞くと、「林相転換事業」で伐採する樹木にマークを付けたはいいが、
  伐採されないまま数年放置されていると。

道が判明しないので、再び元の極楽平に戻り、はっきりした道&マークに従って進む13:52。
木には赤目のテープに加え、青のテープ巻きも。
しばし青に従って谷あいを登ると、青が消える。落葉で見えなくなった道を登り、そのうち出てきた明瞭な踏み跡に従って右手の尾根に向かうと3.0kmの標識14:12。
尾根に上がり、すぐに2.9km標識14:16。
しばらく登ると、道は山腹を巻き、下り気味に進むと石切場跡地に出る。14:23(1550mH)
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左:13:23地獄谷と日影沢本谷の分岐点 中上:13:42極楽平標識 13:52極楽平:正規の登山道の図 
右下:14:12鉢伏山まで3.0km ようやく半分の標識 右:14:23石切場の眺め 

石切場跡地からの眺めは良し。牛伏寺下のダム湖付近で眺めたトンガリ山の左に白い槍ヶ岳を眺める。
ところが、案内標識に従って西進すると、ブルーシートハウスが現れたが、この辺りから急に道が薄くなる。
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左上:14:24跡地らしい石組み 左:14:24見晴らし全景  中:同左拡大     右:14:25鉢伏山2.7km ←鉢伏山の「横向き矢印」表示が「左斜め上向き矢印」だったら良かったのに・・・  

一度、引き返して踏み跡を確認したが、見つけられず、やむなく西進する薄い踏み跡を進む。
どうも、ブルーシートの辺りから、上手側に登る道になっていたようだが、まったく気が付かず。

尾根筋を回り込んで進み、前方に牛伏寺尾根道を見つけてほっとするが、最後は道無しとなり藪越え。14:35一息ついて出発。
登りを5−6分でブナノキ権現に着く14:42。ここには牛伏寺への案内標識もあり、幅1mほどの道が石切場にむかっていた。
そこから5分ほどでスカイラインの車道に着く1610m地点14:50。しばし休憩〜15:00。鉢伏山2.5km標識
ここから車道経由するのかと調べていたら、稜線沿いの登山ルート案内有り。
山中ガサゴソのルートであるが、車道をショ−トカットするので時短にも。
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左:14:42ブナノキ権現  中:14:50車道からの牛伏寺分岐点  右:15:00 山頂まで60分の案内 

ジグザグ車道を避け、ショ−トカットのルート選択。笹が多いが膝上ぐらいの登り。
15:09車道に出るがすぐに山道へ。15:20山頂が見え始める。
15:23車道におり鉢伏山2.0km標識通過、再び山道へ。

宿の西にあるピークの手前から車道に降りる。西ピークへのルートはロープ張りで入ること出来ず。それらしいルートも見つけられない。  宿の小屋人の弁によると:植生保護らしい。

車道の傍らに駐車する方に聞くと「唐松の黄葉」狙いとか。まあ、見下ろすにちょっと遅かったか。
宿西のピークを南西から東に1/3周回ると今宵の小屋が見えてくる。なんやかやで5つぐらい建物がある。
私有地の看板を見て近くの小屋に近づくと小屋人が出迎えてくれる16:00 1820mH。
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左:15:20山道から車道と山頂を  中:同左・山頂拡大 展望台が見える                                    右:15:51もうすぐ山荘(中央青屋根)

駐車場の管理小屋(=軽食可)に案内され、宿泊小屋(=青屋根の大きめの家)に移動。
今宵の宿泊部屋を確認後、夕焼け撮りに山頂を目指す16:10発。5〜6分後、小屋人に教えて貰った日出観望所に立ち寄り、16:32山頂に着く1929mH。2等点を確認し、展望塔に陣取る16:37。
3人ほどの自転車ツアーがたむろ。
展望台で夕景を撮るが、御岳に纏う雲に邪魔され、日没は得られず、雲間の明かりのみ。〜17:01
肉眼では薄くて判りにくかったが、写真では北アのシルエットが見えていた。 山頂の神社から碑経由のルートを下る。碑付近で「ケーン」の声。仰ぎ見れば鹿2頭。
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左:16:32山頂&三角点 中:16:44夕景    右:17:07−8碑と鹿   

宿に帰り、まずは風呂へ案内される。風呂後夕食。今日は1人なので当方の時間に会わせて風呂、食事を設定してくれる。 ベース8500円+ビール1000円 和式の水洗。浴衣は無し。

小屋人とおでんを食しながらダベリング。
昨日はパイプが凍結し修理に大変だったとか。凍結するとこの宿は閉鎖らしい。水は山体から涌きだしており、味は良し。
町(諏訪)の灯りが見えなくなるとガスに包まれた証拠との話。
小屋人の経緯、ある方への精神鑑定のあり方、乳ガンの新検査技術・・・。ビールを飲みながら。
薪ストーブは終日燃やしておくとのことで、シュラフカバー・インナーシュラフを使うことなくゆっくり就寝。

翌日は5時頃起床。星空を確認して出発。
当初予定の展望所(=小屋人に教えて貰った徒歩10分のピーク)には行かず、前鉢伏山に移動。
これが有る意味、正解。

朝露除けのスパッツを履き、山頂に着く。暗い中ヘッドランプで三角点確認。
見晴らしの良いところは風が吹き、少々寒い。やむなく、シュラフカバーに潜り込み(立った状態で)風よけ。
前方右手は鉢伏山山頂。時々ヘッドランプの灯りが点滅。
日出は正面の蓼科山付近(ガスはなく晴れている)であったが、だんだんと霧が発生。
まず右手の鉢伏山山頂が隠れ、さらに左手にある「小屋人推奨の日出観望ピーク」を覆い始める。
日出時には蓼科山方向の尾根にもガスが覆い、何も見えず終い。諏訪湖の為せる業だそう。
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左:5:42 3等三角点    中:5:36日出方向(蓼科山)    右:6:14蓼科山方向  

最も、反対側の北アルプスは、山のすぐ上に黒い雲が浮き、青空が無い欠点はあるが、条件付良い眺め。
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6:18 北ア 爺〜唐松〜白馬の眺め   

立山の頭は雲の中。そこから北の針ノ木・蓮華〜鹿島槍〜白馬は、日出を全身に受け、時間と共に赤→赤茶→白に。
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左:6:16 立山    中:6:16 雲洩れ日の眺め    右:6:17東空は相変わらず 
ちょっと拡大すると、いい感じ。
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写真上:6:22ガスを被った立山〜針ノ木〜蓮華     写真下:6:22唐松〜白馬鑓〜白馬   
残念ながら、立山から南の山々(餓鬼〜常念〜乗鞍)は雲が掛かり稜線はまったく見えず。
が、雲の切れ目から当たる帯状の朝焼けは見応え有り。ものの10分ほどの出来事。
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6:30餓鬼岳以南は黒い雲の中、それ以北は一応雲の下、雲海上に帯状の朝焼け   
北東方の爺・鹿島槍、南西方の山々、東方には平べったい山のシルエットを久しぶりに見る。
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左:6:22 爺、鹿島槍    中:6:24 南西方の近場の山々    右:6:24 東方の荒船山 

朝日の赤みはあっという間に消える。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:6:41立山〜針ノ木〜蓮華は雲の中に  中:6:41爺〜唐松     右:6:41五龍〜 白馬  

6:55頃帰宿。 7時から朝食と言うことで、寝床の荷物をまとめ、食事場に移動。
正直、朝のパン+洋食は閉口だが、入れたてコーヒーはありがたい。
8:25出発。周りはガスの中。少し下るとガスが上がる。往路と同じスカイライン沿いの山道を下る。
牛伏寺分岐9:00−15。
ここからは舗装された車道歩き。基本見通しのきかないほぼ水平の上下道。所々見晴らしあり。
そこからは山仲間が眠る中山霊園も見下ろせた。
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左:8:25鉢伏山荘    中:9:33見晴らしから爺〜白馬    右:9:37足元に中山霊園 
1時間弱で横峰。踏み跡をたどり、山頂へ9:56。すっかりガスが上がり、鉢伏がはっきり。
10:20 前方に高ボッチの平べったい山也と送信塔が見えてくる。 10:26−29崖の湯からの車道合流点。ちょい休み。高ボッチ・鉢伏開発記念碑があったりする。
この先で50mHほど登り、高ボッチ山の駐車場に着く10:45−48。
売店もなく、ビジターセンターも閉鎖中。飲料の自販機は電源OFF。
ここから20mHで高ボッチ山頂10:57−1115。リモコングライダーで遊ぶ人、ドローンを飛ばす人。
今日歩いてきたルートもよく見えるが、宿は稜線に隠れて見えない。
諏訪湖をながめる人。当然男女2人づれも。
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左:9:57横峰山頂。草の上に鉢伏山    中:11:00高ボッチから鉢伏山    右:11:13諏訪湖俯瞰   

帰路は別ルート。当初予定のルートは廃道になったらしく立入禁。1本手前のルートを下る。
車道に近づくと別ルートが草原を横切っているがその入口はなぜかキジ場になっている。
ドンドン下り、登り返すと車道に。
車道の向こう側の高見に標高の高い1番〜3番(=富士・北岳・穂高)を眺められる場所がある。「3大標高に愛を誓うビュースポット」だと。
その南にただ広い平地の更地がある。キャンプ場? その先にトイレの建物と草競馬場。
広場の東には10mほどの小山があって登るルートがある。下山ルートはここかと思い、まずはちょっと寄り道してトイレで用をたす。
11:43草競馬場南西の位置で車道に出て、車道なりに高ボッチ側に戻る方向に進むと、車道は90度左に曲がる。すぐに右手に柵で囲われた道の入口がある。看板はあるものの何処に行けるかは何も記載無し。

そこを過ぎ、登るルートのある小山に近づくと、登るルートとは別に小山を巻く踏み跡がある。
小山に登ったが、山頂周りをぐるりと木柵+ロープが取り囲んでいて、下り道が判らないし、柵の外にも下る道が見あたらない。
小山を巻く道もすぐに踏み跡が薄くなる。
やむなく、300mほど高ボッチ方向に引返し、下山道が無いか詳細に確認しつつ小山下に戻ってきたが見つけられず。

ひょっとしてと、先ほど見た入口に踏み込むと、地図に合う緩い登り道。
150mほど進んで緩い下りになり、本ルートと確信。腹ごしらえ15:08−15。結局20分ほどのロス。

最初は緩い下り、ただ草に被われ、ルートがはっきりしない所もある。所々ある布・テープがたより。
12:27傾斜が急になると、葉っぱに被われて道が判りにくくなり、足元が滑るように。
12:52ようやく荷直峠1405mH着。足が疲れて少々気落ち。
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左:12:05荷直峠への入口    中:12:10湖を眺めつつ休み    右:12:46荷直峠  

ここからはほぼ水平林道を進む。ダート道の石ころは膝に来る。
東山をぐるりと半周し、地図上に在る大きなショートカット道は所々廃道OR立入禁止になっていた。
一番の大回り(=1.3km)を600mでショートカットするルートは送電線巡視路。
2系統の送電線が平行する所が入口(1315mH)。そこは草某々だが、鉄塔の脇を抜けると、その先は整備されていて難なく下れる。すぐに別の明瞭な道が左に別れる(これも送電線巡視路)が、真っ直ぐ下る。少し急だが、明瞭な道なので安心して下る。
出口(1190mH)は林道がUターンしているすぐ近く。地図上にあるルートと100mほどずれている。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:40送電線鉄塔下の道    中:13:42しっかりした送電線巡視路   右:13:57巡視路出口 

Uターンを終えると、左手に少し登る道を分ける。
この辺りに次のショートカット道が書かれているが、痕跡無し。まあ、「適当に進め」と植林帯に入る。
しかし、植林を抜けると、いばら(木イチゴ)の原っぱ。これを迂回するためトラバース気味に谷(水少々)渡り。 さらに植林帯をトラバースすると幅1m程の道につき当たる。
ここを直滑降するように下ると、すぐに林道に出た。しかし、現在位置が判らない。とりあえず右手に進んで見るが、登り道。
予定の道は右に行くと下りなので、確認のため引き返す(下る)と2分後ゲートが現れる。
何のことはない。隣の林道に降りていた事に。

林道はいつのまにか舗装道になっていた。400m程進むと先に大きな家が現れる。塩嶺野外活動センターか?
その先で車道に平行する山道を見つけたので、こっちに移る。400mほど進み、再び林道歩き14:35。

3−4分で駐車している車がある「塩嶺 御野点 公園」着。天望台が在るので登ってみるが足が重い。
明治天皇が野点した所とのことで、記念碑もある。笹子峠にも野点の蹟があったし。
ここも「富士(赤矢印)・北岳(黄矢印)・奥穂高(青矢印)が山岳標高ベスト3が眺められる所」と案内看板に書かれている。
ただ、いまは雲りでいずれも望めず。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:14:44展望台案内    中:14:40諏訪湖方向 赤・黄矢印 右:14:39地図プレート諏訪湖方向   
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:14:42 西の空    中:14:41地図プレート塩尻方向 矢印    右:野点記念の碑 
膝がますますゆうことを聞かなくなる。原色の紅葉トンネルを潜り、15:05塩尻峠に着く。
国道の横断歩道を渡る途中で雨が。ついた国道南側の広場でスパッツを着けつつ休みつつ考える。この先約150mHの登り。
その先、小野駅までは2時間以上かかりそうだし、足も不安。ということで20号線を下り、岡谷に向かうことに。
15:28峠に戻り出発。このころまでには雨は降り止み。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:15:00塩尻峠 横断歩道    中:15:01塩尻峠入口脇    右:15:03案内石碑   

車はブンブン飛ばしているが、道脇の歩道は幅2mちょいと広く問題なく歩ける。
2つ目の右カーブを過ぎたら、歩道幅は60cm程に。すぐに下におりる道が現れたので、20号を離れて集落の中を進む。
道なりに進み、20号線+有料道路を潜った先で右折。「この先通行止め」の標識を無視して進むと15段ほどの階段。痛む膝をいたわりつつ必死で下る。

交通量の少ない裏道を選んで進む。しばらく行って酒造蔵の脇にある六地蔵の前で7−8分へたり込む。
そうして駅前横のビルの裏手に到着。
人の流れからこの先に駅があるとみてビル内を通過。見込みどおり、16:50岡谷駅に到着。

次の電車は17:08 急いでトイレに駆け込み、上半身の着替え&足拭き。
切符を買おうと券売所に行くが、先客が結構時間が掛かっている。先にkioskでビール調達。
だが券売所には同じ人物がまだ購入中。時間は17:03。やむなく自販機で近場の切符を買い、ホームへ。
ホームでは5分遅れのアナウンスを聞き、この間に靴下を履き替え、車中で切符を精算・帰途についた。


  村井駅−1.40−牛伏寺駐車場−0.20−駐車場−0.35−松建小屋−1.50−車道合流点−1.00−鉢伏山 計:5.25
1日目 実績:
村井駅−1.53−牛伏寺駐車場−0.26−駐車場−0.31−松建小屋−2.09−車道合流点−1.32−鉢伏山 計:6.41(内休憩=1.12)

2日目コースタイム: 
鉢伏山荘−2.00−高ボッチ−0.30−荷直峠−1.30−塩嶺野外活動センター−0.20−塩尻峠−1.10−岡谷駅 計:5.30
2日目 実績:
鉢伏山荘−2.22−高ボッチ−1.55−荷直峠−1.35−塩嶺野外活動センター−0.48−塩尻峠−1.43−岡谷駅 計:7.25(内休憩=1.57)


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