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十石山 高い順に146番目

2018.08.04−05 

早朝の電車を乗り継ぎ、9:35松本着  
前日に、あるタクシー会社Bに『白骨温泉に行きたいので予約したいが、最寄りのバス停は?』と尋ねると、『「沢渡岩見平」。そこにタクシーが留まっているのでそちらが利用できる。』との返事。

アルピコ交通松本のバスターミナルで切符を買うべく窓口に行くと、『上高地方面は自販機でも買える』との仰せ。
で、自販機の画面を開くが、そこには「沢渡BT駅」はあるが、目的の駅名が無い。再び窓口で聞くと『有るはずですが』に「画面に無い!」で、画面を見て貰って『無い』のを共有。
『お調べします』のやりとりで数分待ち。
やがて『「沢渡石見平バス停」は2駅手前の「沢渡BT駅」まで(1600円)でOKです』と。

バスターミナルで、タクシー会社Bに再び予約電話すると、『バス停に着いてから電話を!』の返事。
着いた「沢渡岩見平」。タクシー会社Aの車はいたが、タクシー会社Bではないので3度電話すると、「そこにタクシーいません?いないなら、タクシー乗り場にある(連絡用ボックスの)ボタンを押して下さいの返事。
ということで、タクシー会社Aに乗る。約10分ちょっと1700円で白骨温泉につく。

このタクシー騒動:翌日も続く。

白骨温泉着11:52。食事のできる&日帰り入浴できる煤香庵・球道の前で下ろして貰う。
まずは腹ごしらえで、バスターミナルで買ったおにぎりで腹をみたす。

が、なんか調子が今一。車道を進み、2万5千分1地図にある登山道に向けて温泉街?を進む。12:20発
大きな「白船グランドホテル」の脇を抜け、「白船新宅旅館」の間の水平道をやや下るように進み、
「白骨えびすや」を過ぎると、右手にそれらしき登山道入口が見つかる12:28。
入り口付近の草は狩り払われていたのだが、10m先で草ボーボー。
その先に「←私有地立入禁止・十石山→」標識もあったが、十石山を示す方向に道は見あたらない。
20−30mほど当てずっぽうで進んでみたが、ついに道をロスト。で引き返す。12:38

↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:12:30つるや旅館・斉藤旅館方向 中:12:30登山道入口右:12:33 15m登り「十石山」標識  


白船グランドホテル前の天然記念物(=白骨温泉の名前の由来の憤泉丘)の穴を眺め、
12:46再び林道を進む。やがて12:57頃登山道入口に着く。
2人連れがくつろいでいて、降りてきたばかりとのこと。
「入口はここですね」の問いに「そうです」の答えを聞きながら、なぜか林道をさらに進んでしまう。
案内標識の赤い矢印の向きが、何だか「林道を進め!」と言っている様な向きにあったのがそうさせたのか。

結局5分ほど進み、通行止めのフェンスまで行って引き返す。その間、登山道入口は無し。
なので、先ほどの登山口標識まで戻る。
よく見ると別の黄色い矢印は山腹に水平に着けられた道を指し示している。
実際に登る道は、直ぐ上がる方向に細いながらしっかりした踏み跡。
そこを5mほど登ると、幅60−70cmほどの左手斜めに下る道があり、先ほどの水平道に合流している。
登山道の標識の在るところから水平道を進み、10−15m先から右手の道を進むのなのかも。
餌補給して13:28出発。結局ここに30分ほど居た勘定。

↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:12:57途中の後400m 中13:06登山口看板 赤矢印は林道(右方に向く)右:13:06登山口下の駐車場


ゆっくり目に進み足元のセンノウを撮りつつ山腹を巻く・・・。
その先に「林道まであと400m」のなぞの看板。足元の山道に、太めの送電ケーブルが「現れたり隠れたり」を
不審に思いつつ200mほど進むと分岐点標識13:49。
よく見れば、地図上には直進する破線があり林道に向かっていた。もっとも、林道方向は草に被われはっきりしないがともあれ、ここでやっと現在地を確認。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:33緩やかな巻き道 せんのう多々咲く 中:13:44不思議な案内標識と送電ケーブル 右:13:49十石山分岐

ただこの分岐点標識より先は、目印になる標識や目印は皆無。道の傾斜具合と進行方向でおおよその位置を推定せざるを得なくなる。

まずは左に折れ、なぜか送電ケーブルがぶら下がっていたりする道。250mHの急目の登り。
長めのトラバース気味の登りに辟易。汗がブワーと出る。
急登が終わり、少しずつ緩くなってやっと休めるところに。ザックを投げ出し大休止。お茶がいくらでも入る。
直ぐにブワーと汗も。時に15:03 1770m付近。登山口から標高差300mを1.5Hr要した勘定。
残り900m差なので、4.5Hr=19:30着か

熱中症になったのか、どうにも頭が回らない。引き返すべきか思案するが考えがまとまらない。
今夜は雨は無さそうなので、最悪はビバ−ク覚悟。登れば気温が下がるし、夕方になれば気温が下がる・・・
などなど考えて。 ブナの樹林帯なので、直射は無いが、風が通らない。ウチワで扇ぎつつ休憩。15:18発。

道はしばらく水平に進み、傾斜がきつくなってきた所(=100mHほど登った辺り)で、15:47−56休み。
北方向の樹間に尾根が見える。この尾根どうも霞沢岳の様。

この先、急登を100mH登った16:23−38休み。
出発に際し、ザックを担ぐが右側の肩紐が切れる。またか・・・・。
切れたのは、ザックの下部から3cmほどのリング状になって、肩紐調整用の金具を固定している紐。
今までは、この3cm長さの紐とザックの間(=縫い合わせていた糸が切れて)外れていたのだが、 今回は、紐そのものが切れていた(金具と擦れて)。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左側:切れたザックの肩紐の付け根       右:切れていない肩紐の付け根  

やはり、水4Lと茶1Lのなぜるワザか? 
いつものようにザック下部にある紐に長さを調整してゆわい付け、先を急ぐ。

が、この辺りは急登&似たような風景が続き、まったく現在位置が判らない。
少し早く歩くとブワーと汗が出てくる。すでに時間は17時過ぎ。さっきより傾斜は緩くなったようだ。
気温も若干下がったようなので、汗をかかない速度で進む。これが好走し、周りを見る余裕が出る。

地図上この辺りは広めの尾根上のほぼ真っ直ぐな登り。周りは笹の有る樹林帯。従って隣尾根の形状が見えず位置同定が難しい。
17:32、2150m辺りと思われる所で一休みしながら地図を眺め、この先ジグザグがあらわれるのでそこで同定しよう。
はたして、2つ目のカーブを2295mと同定:18:17。30mほどのぼった地点で一休み18:30−46。写真を撮る余裕が出来る。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:15:02 1770m付近休み場   中:15:50 樹間に霞沢岳(左のピーク、右はその南稜線上のピーク) 
 右:18:30 2330m付近からの前穂&霞沢 ここから前穂が見えていたとは・・・・帰りも気が付かず。

その内、頭上の樹から幼めの鳥声。3−4分ほど聞く。
見上げればお腹に白斑点多数。最初、鷹の仲間かと思ったが帰宅後調べると、くちばしが真直ぐ。でホシガラスと判明。

 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:18:30夕日に色付く前穂 中:18:38ホシガラスの木(先端の枝のコブ様)右:18:58南東の夕焼け模様

すでにお日様は山陰に隠れ、気温も下がってきた感じ。あと200m弱差。その後、道は右手にトラバース気味に。
19:07谷筋を横断。降雨後は水が流れるのかも。ちょうど日没の時間。
さすがに足元が暗く、道が判りにくくなった。じっくり見ると、それらしき踏み跡が左手高見に有りそう。。
トラバースを止め、高見を越えると小屋の灯りが見えた。先人がいそう。ということで着いた小屋:19:25。

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左:18:58笹のトラバース道    中:19:05 谷筋    右:19:19小屋とランプの明かり

中には4人が憩い中。夜遅くの到着にあきれられる。すでに夕食も食後のアルコールも完食飲。あとは星空を見て寝るだけの程。

まずは夕食の準備。持ち上げた水の消費活動。
いつもの麺&餅。今日はうどんで。10分足らずで出来たが、熱いので先人らとだべりながら冷ます。
「ビールを持ち上げたが冷やす所が無い」に「氷なら有るよ」で、クーラーバックを利用させて貰う。
お礼に150CCほどのブランデー(果実酒用)を提供。

雑煮が冷めてきたところで、胃袋につめ込む。
以外とすんなり入る。胃袋はばててはいないようだ。
濡れたシャツが冷たくなり、冬用のシャツに着替え、濡れたシャツはハンガーに掛けて干して置く。 
20:10過ぎ、星を眺めてきた方々が帰小屋。で、自分もヘッドランプを片手に付近散策。 
ついでに見晴台と山頂にも。山頂着20:45

21時前に帰小屋。4人はすでに就寝中で静か。入口脇の小部屋を陣取り、温めのビールを飲みつつ就寝。
寒くなると思ったが以外に暖かく、シュラフから半身を出してごろごろ。ウトウトしていると、お腹の中で「ピチ、グル」
の音と振動が。どうも正常に動いているようだ。その内お腹の張りが収まりかけたので再びうとうと。

2時頃目覚め。寝る前の快晴からお月さんにおぼろが掛かっている。そうして4時半、小屋を白いガスが舞う。
5:00頃、山を下り、15分ほどでガスが薄くなり、ガス間に太陽が見え出すが、完全な日出は撮れず。
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左:4:57 2430m付近    中:5:00 一番の赤     右:5:06 まあそこそこ  

昨日は写真取る余裕がなかったので撮りながら登る。

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左:5:17 2470m付近トラバース道から左手に曲がる辺り 中:5:30高見に上がった所 右:5:33 小屋入口  

 小屋横から右手側の見晴台に進み、乗鞍〜笠〜槍〜穂高〜を眺める。

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5:36見晴らし場から南の眺め 左の屋根は十石小屋   丸いピークは十石山  遠くのトンガリは乗鞍岳  


 十石山山頂の図
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左:山頂:20:33 2等三角点 中:7:16山頂から乗鞍への道 右:5:35赤矢印は十石山頂 後方は剣が峰


西−北側は、笠〜奥穂−前穂。
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5:37撮影 笠−奥穂−前穂 槍と霞沢・上高地はガスの中  


 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
5:38撮影 笠−槍−奥穂−前穂    


小屋に戻ると4人組は食事を終えて出発間際。
朝食の用意をする。ドライフーズ(ビーフシチュー)を水で溶かし、今朝3時に消費期限の切れた赤飯の握り飯と餅の残りを入れてぐつぐつ。以外といける味のおじやが出来る。
ただ、食後の鍋拭きは餅の粘りがじゃまして閉口。
小屋の中には水と食糧があれば泊まれるように、シュラフ、マット、羽根服、食器類、プロパンガスコンロ、ランプ(灯油?)が在ったりする。小屋を整備している方々に感謝感謝。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左上:小屋の中 食器類    中上:炊事道具類(土間の図)    右上:膨れたフリ−ズドライ 
 左下:小屋の中 1F東面   中下:シュラフ・マット衣類置き場の図  右:小屋の平面図:2階付


食べ終わる頃(6:30頃?)には4人組は出発。

再び見晴台に行くがガスが巻き何も見えず。山頂側もあまり視界が良く無く、笹をかき分けて乗鞍方向に進んで見ると、以外と歩きやすい。
5分ほど進むと下りになりここで引き返す。
4人組から崖が崩れて危ないところがあると言われていたのでその先には進まず。
十石山の山頂付近も西面は砂質の崩れが見えている。
小屋の上の広場を歩くと小石で囲ったエリアがいくつもあり、その中にはコマクサが在った。


  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

7:50小屋発。ガスが舞い、眺めは今一。100mも下ると前方が晴れる。ただ、前穂・霞沢方向はよく判らない。
8:05谷筋通過、トラバースを終え、8:13ホシガラスの木通過2330m。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:05谷筋通過直後前方にトラバース笹原 中:8:10下った道を振り返る 右:8:13 2330mホシガラスの木

これから少しくねくね道を下り、2250m付近からほぼ真っ直ぐ2000m付近まで尾根筋を下る。
2160m付近で一休み8:50−9:00。
9:12ごろ傾斜が増し、道が右折し、9:17前方に霞沢岳を再び見る。このあたりが最大斜度。
この下辺りで登ってきた方と遭遇。「4人組とは登山口の駐車場ですれ違った」様だ。
10:00−10:10 1760m地点で一息。

 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:36この辺りからほぼ真っ直ぐ    中:9:17霞沢岳    右:10:03 1760m地点で休み 


ここから長めの急傾斜、10:47T字路右折、11:00林道(登山道)帰着。 登山口バス停11:23。

下り総時間3H33M。やはりスローペース。

地べたに座り込んで、着替えを引っぱり出し、ザックの再パッキング。珍しいのか旅館に勤めている若い2人が暇つぶしにつき合ってくれる。
山・道・花の写真を見せつつ・・・・見て貰いつつ?か。

近くの湯で汗を流す。4人も入ればいっぱいの湯で、流しは1つ。石鹸シャンプー無し。
そこで、地ビール(穂高)を飲みつつ、タクシーを呼んで貰うが、タクシー会社Aは配車がいつになるか判らないとか。
で、タクシー会社Bに電話するとちょうどいま白骨に運んでいるところとのこと。
で、ゆっくり飲んでいる内に店にタクシー運転手が入ってくる。今着いたとのことで、あわてて荷物をそろえ乗り込む。
結局昼食は不可。

昨日のタクシー事情を話すと、バス料金との見合いで、タクシーの人気が高い。
4人乗れば上高地まで金額が100−200円高いだけでバスより速く行ける。
今乗っているタクシーはお客が5人乗れる(古いタイプの車)なので、もっと割安に。
なのでいまだに予約(需要)が多く、中古車をわざわざつかっている。
白骨へはあまり行かないのだが、予約で今回は来たんだそう・・・・タクシー会社Bは人を選ぶ??
 
沢渡バスターミナルまで行き、バスに乗ろうとすると、「今度のバスは一杯で、30分後の次のバス」なら
予約できるなんだとか。
切符を買って直ぐ、その乗れないはずのバスが着く。バスターミナルのガイドが「乗れる?」と聞き「乗れる」の返事。
まあ、途中の駐車場で降りたのか2/3程度の乗車率。

ここから、新島々までバス1050+電車700=1750円。松本からの直通バス1600円より割高。

松本で墓参準備を整え、近くの駅:平田に移動15:09着。タクシープールには車はなく電話番号のみ。6社ほど。だが、市街番号が書かれて無い。
近くにいた人に聞くと「0163」。で、5社にかけるが「使われておりません」。
それもそのはず、正しくは「0263」駅員に確認。でタクシー会社A〜C3社にかけるといずれも「松本駅に回していて、配車出来ません。」と。
最後の電話で、「松本駅なら乗車できるの?」「多分」。
結局電話代1分100円*8通話=800円使ってタクシー確保出来ず。時に15:20
松本行きはそれから1時間後の電車16:34で松本に帰り、タクシ会社Aのタクシーを捕まえるハメに。
往復6500円也

やはり夏の土日は避けたほうが良い山。
この日は、中央西線の線路異常で、長野発着の特急が軒並み遅延、復旧目処建たず。
あおりを食らって中央東線の特急・各停も10−30分遅延。
長野発大月行きも松本駅定刻50分ほど遅れのアナウンス。JRの判断で、車庫にあった別の車両をセットし、定刻に出発し事なきを得たが・・・。
案の定、特急の遅れに歩調を合わすため終着大月の接続列車(八王子停車有り)には間に合わず、混雑した後続列車に高尾乗り換えのおまけ付き。

コースタイム:行き:3:30 帰り:2:30
実績:
行き:白骨バス停付近12:16−0h40m−12:57登山口13:28−0h21m−13:49T字路分岐13:50−1h13m
   −15:03急登の上段1770m地点15:18−1h05m−16:23 1980m地点16:38−0h54−17:32 2170m地点
  −0h58m−18:30 2330m星カラスの木18:46−0h21m−19:07谷筋通過−0h18m−19:25十石小屋
  計7:09(内休憩&ルートミス=1.22を含む)実質5:50

帰り:十石小屋7:49−0h16m−8:05谷筋通過8:06−0h13m−8:19 2330m星カラスの木−0h21m−
   8:50 2170m地点9:00−0h17m−9:17 1980m地点−0h43m−10:00急登の上段1770m地点10.10
  −0h37m−10:47T字路分岐−0h13m−11:00登山口11:05−0h18m−11:23白骨バス停付近
  計:3:34(内休憩=0.36)  実質2.58



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