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乙女峠〜御殿場〜青少年交流の家 分水嶺の旅 

2017.06.06 日本縦断 ブラッシュアップの旅 

御殿場周辺の分水嶺を行く。
事前調査では「青線」と「くねくね曲がった道」と「青線」が連続している場所があり、「青線」が川または水路、「くねくね曲がった道」が暗きょと考えると納得がゆく。
分水嶺の北側にある酒匂川系河川から、南側の黄瀬川に向けて、分水嶺を越えて用水路が張り巡らされているみたいだし。
苦肉の条件として、水の流れが確認できない所(暗きょを含む)は川と見なさず・・・・。
 
8:15のバスで乙女峠をめざし、8:40頃着。
ナップサックに分けてあった荷物をザックに押し込むこと5分。身支度を整え、バス停の山手側にある「乙女の鐘」に一登り。車道上からは電線がじゃましていたが、高みに登ると解消。
しかし、今日は雲がかかり、富士10景の一つながら山頂は拝めず終い。

 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:乙女の鐘への入口 右:乙女の鐘からの御殿場市街。  

8:48出発。国道138号を御殿場方面に下る。すぐに谷筋(酒匂川水系)を渡るが水無し。
本来は、乙女峠に登り、その南にある1411mピークから西進する分水嶺の尾根を下るのが正道なのだが・・・。今日は車道利用で。

車道分岐に着。地図で見るに、今日の目的の尾根上(分水嶺の尾根)にも送電線の鉄塔が建っていそうで、道は期待できそう。ついた分水嶺(尾根)上に送電線巡視路の標識が見える。路は良く踏まれている。

ほとんど水平の道をドンドン進む。最後は多少の上下はあったものの楽ーに塔に着く。
9:17しばし餌タイム。〜29
150m下の車道(県道401号=裏箱根街道)への道は、踏み跡が薄く、また樹の枝で覆われていて見通しがきかなかったが、1−2m進むとそれらしき跡が左手の尾根(分水嶺)に向かっていた。
忠実に辿ると、だんだん明瞭となり、迷うこと無く県道に降り立つ9:43。左手下方に林道の入口が見える。

ここは、採石場の上部。ここから地図上は、採石場の上手(向かって左手)側に工事用の道があるが、灌木が遮り踏み跡さえ見あたらず。
右手に進むと灌木は切れ、茂みの中に小さな廃屋が見えたが、そこまでの踏み跡は見つからず。

地図上、左下にある林道をに進むと沢沿いに下る山道がある。ただ残念なことに黄瀬川水系の押出川(おんだし)を横切ってしまう。
横切らないためには、当初予定の採石場左手の尾根を進むしかなく、左下方にあった林道に入る。
林道を100−150m進んだ尾根筋から道無き植林帯に入る。左手の(=押出川につながる)谷に入らぬよう右にトラバース気味に下る。
しかし、右手前方に深く削られた谷(=これも押出川につながる)が現れる。
これを乗り越すため谷の上流に進むが、着いた稜線はカヤの生えた痩せ尾根に着くが、採石場のタイガーロープ2本が通行止め。
しかたなく、深く削られた谷に戻り、水の無い谷を乗り越えられる位置から対岸を登る。
高みに登ると樹間から採石場の西にある590mのピークが見えた。ピーク手前がえぐられているので、ピークの手前側も採石中らしい。ブルドーザの音が聞こえる。

湿っぽくなった草ぼうぼうの尾根筋を下り、押出川上流の谷に突き当たる。一端谷に入り、下流に進むと水の流れが右岸になる。
この時点で50m先に車道(目的地:県道401号=今朝のバスで通った道)が見えるのだが、このままでは川を渡ることになる。
右岸を直登できるルートがなく、上流側に戻る様に笹の中を潜り登り切ると、今度は工事中の林道に突き当たる。ここでもブルの音が近くで聞こえる。
やむなく林道下の道無き笹藪をこぎ、下流側に直進する。すると今度は林道の?採石場の?排水用と思われる直径1.5mほどの黒いパイプが通せんぼ。
このパイプは、15mほどの急傾斜の崖を川底まで続いている。引っかかりのないパイプを乗り越えるのは危なさそう。
危険の少ない林道側のパイプを乗り越え、直ぐに県道側の笹藪に入り、10m差を笹を掴みつつ急降下。
10:40音出川の傍の県道に着(下記写真右:信号の斜め右下に見えるガードレールの電柱付近)。

県道を横切ると、ちょっとした広場があり、一休みして、ダニが着いていないかを確認。
  思えば、この間ほとんど写真を撮れず終い。採石場上部の県道からここまで標高差130m、直線距離750mを進むのに50分要した勘定。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:鉄塔からの巡視路   右:県道401号(正面方向)と国道138号(手前の車2台が走っている道路部分)の合流点


交通量の多い国道沿いを下るのを避け、東山湖へと谷の右岸を降りると、谷の途中に有る穴から結構な水が噴き出している。
どうも押出川からの分水のよう。このままでは水のある所を渡ってしまう。
ということで元の一休み場に戻る。
国道沿いに10数秒下ると、今度はYMCA東山荘の看板と分水嶺上の道を見つけ入る。
が、2−3分ほど進むと目的の方向(第2キャンプ場)にはロープが張られ進めない。
再び引き返し、国道138号の車道脇を下り、東山湖に着く。釣り堀らしくアオサギが3羽ほどたむろ。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:YMCA東山荘の看板と分水嶺上の道 中:東山湖 遠くに風車あり  右:アオサギ

ここから、左折し、秩父宮記念公園を1/3周ほど回って駐車場のベンチで一休み11:20−25。
駐車場脇の細めの道を御殿場駅に向け進む。県道401号を斜めに横切った地点で、手打蕎麦の大きな看板を見て、早めの昼食と思ったが、その奥脇に無情の看板「休み」も。
さらに道なりに真っ直ぐと東名を潜り、400mほど先の便船塚の交差点を右に折れ、7−80m先の左手にある細い路地を進む。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:県道401号沿いの蕎麦屋だったが・・・ 中:蕎麦屋の西隣の通路 右:便船塚の交差点先の細い路地から振り返る乙女峠方向

やがて、水路(=黄瀬川に合流)に突き当たる。水路に沿って北に進み、一番高くなった所を確認(通り過ぎて、引き返し)。
駅に直進する道まで戻り、近くに住む老婦人:御年87歳と話しながら進む。
『昔この辺りは一面田んぼ。夏には蛍が飛んでいた。雨が降ると駅のガード下が、20−30cmほど水浸しになっていたのを覚えている』と。
駅の南東面に着くと右手に跨線駅の階段がある。
(この跨線駅階段までは、3ヶ月後の9月14日の分水嶺の旅の帰り:御殿場駅に帰り着いた際につないでいる。)

今日(6/6)は、左手の三島駅方向にあるガード下に向かう。老婦人が言っていた水没ガード下。
ガード右側の歩道を潜ると、脇には勢い良く流れる水路(=黄瀬川につながる暗きょの一部)が宙に浮いたような形で流れ、その下側に下水道が匂いを発してチョロチョロ流れている。
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左:ガード下を南から見る。右手の歩道を歩。右:ガード下を北から。宙に浮いた水路。その下に下水道。

この水路は線路北西側に出ると直ぐに道路下に潜り、暗きょに。
後日地図で確認すると、その先は北西方向にある神社脇を通る水路からやってきたようだ。
?一方、ガードを潜って南東側に出た水は暗きょに入り、その先は地図上では判別できない。
駅前に12:20戻り着く。 歩行時間3.30。


今宵の宿行きのシャトルバスは14:42、
次が15:07発のJRで岩波駅からのシャトルバス。予定の16時の集合時間には十分間に合う。
この2時間を利用して、富士山方向の分水嶺を稼ぐべく調査。
観光案内で、青少年交流の家から御殿場までは8kmの下り道。途中、第2東名の工事で通行止めの箇所あり&中央公園の近くで私有地の道路を通るらしい。
だが、なんとか間に合いそう。で12:40発の交流の家行きバスで、御殿場口登山道への県道23号をすすむ。

13:00終着地点。13:03出発。県道の左手は自衛隊、右手は米海軍の駐屯地。自は1.8kmほど、米は1.3kmほどのフェンスを眺めつつ下る。
13:16自のフェンスが切れた頃、県道を離れ、集落の中を進む。右手足元に黄瀬川が現れる。
13:22再び県道に合流し、しばし下る。
13:29前方に箱根外輪山が見えるようになる。

左折地点が判らず、13:45過ぎに行きすぎたのが判り、陸上競技場入口の交差点まで引き返す。

100mほど先で斜め右(東南東方向)に走るはずの道が判らず、近くを歩いていた方に道案内を乞う。
分水嶺が判っているようで、「間違いやすい所があるので一緒に案内できる」とのことだったが、残り時間が1時間を切っていたので、お礼を言って先を急ぐ。
初めは民家の前の無舗装の道が、すぐに細いながらも車1台は楽勝の舗装道になり、13:57過ぎに林に入る。

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左:13:02終着バス停から米軍基地越しに愛鷹山 中:13:29県道からの箱根外輪山 右:13:57畑の中の道もうすぐ林に。

ところが、林を抜けたとたん、地図にない片道1車線道が左から合流してくる。次の辻では頭上に送電線があったので、現在地が確認できた。
その辻を予定通りに左に折れ、水路(=鮎沢川に流れ込む)手前の細道を右に進むと・・・・そこは第2東名の工事現場で通行止め。
しばし考えて、現地確認出来た辻まで引き返し、こんどは直進(東南東)方向に進む。
この道は、地図上は道が切れている。ただ、40−50mほどなので畦道でも通れば何とかなるだろうと。
第2東名の工事現場では、ロープを張った通路が続き、やはりこちらが正解。そのうち先を歩く人に追いつくが、なんと先ほど道を尋ねた方。
「この道が合っているよ:右手の溝は黄瀬川につながるよ:金時山は雲が掛かっているあそこ:あの大きな看板が246号線の位置」と親切に教えてくれる。なんとも有りがたい。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:14:14田んぼの中の道 遠景の最左端が金時山 右:14:15田んぼと黄色い麦畑の間の草藪が黄瀬川に続く溝


心配していた道は切れることなくつながっていて、無事246号線に到着。
14:22 246号の信号を渡った先で少し引き返す方向に進み、「カラオケ:まねきねこ」の脇の道に入り、すぐに神社脇の道に折れ、中央公園の傍の道を下る。
この先「通行止めの標識」の標識の有る直進道を避けて左折し、次にあらわれた道を右折して下る。

しかし、次の辻に出る前に左から水路(おそらく酒匂川水系小山川から分水し黄瀬川へ流れる?)が現れる。やむなく横切る。
その後、辻に出て南下する道を進むが、右端の暗きょ(先に渡った水路の続きか?)から勢い良く水音が。

「通行止めの標識」の有る直進道に引き返そうとするが、その道を見つけられず。
時間が少なくなってきたので、御殿場駅方向へのドブ脇の歩道を進み、次の辻からやや広めの道を進むと、角に銀行がいくつか。
ここから正面に駅らしい建物が見え、2分ほどで着。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:14:22神社北側の道   中:14:28横切った水路     右:14:37駅まで2分の場所

行きがけに立ち寄った観光案内所でシャトルバス停を確認するがもう出た後。
JRで移動。昔の東海道線の難所であった、富士岡駅からの25‰の急勾配と富士岡駅・岩切駅に残るスイッチバックの堤を眺める。
15:23過ぎ、降りた駅でシャトルバスに乗るため、駅の階段を降りて前方15mの富士急バス停で待っていたが、37−8分頃にやってきたシャトルバスが停まらず通過。

諦めて歩き出すと、15mほど進んだ道の向こう側(駅の階段の右手5mほど)にシャトルバス停が有ったりする。
結果論だが、バスを待たずに駅に着いて直ぐ歩き出していれば集合時刻に遅れることは無かったのだが。
仲間に遅れる旨&迎えの車を期待しつつ留守録。結果は約2.3km33分のアルバイトのハメに。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:15:16富士岡駅のスイッチバック(画面右手)の堤 中:15:23岩切駅のスイッチバック(画面右手の)の堤  右:16:04今宵の宿(ただしホテル部分)

16:14頃、留守録の返信。16:15分過ぎ、宿のホテルフロントで道案内を乞い、今宵の寝床:モンゴルのパオ風の家のある宿泊地までの5−6分が長かった。


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