HOME −−>山行一覧に戻る

不老山−三国山 神奈川−静岡県境

2013年02月03日 
前日の雨上がりの翌日を狙っての県境歩き。
始発の電車にて出発。乗換駅の新松田駅前の麺屋で肉うどんを食べて体力強化。松田駅ホームでは赤富士のお出迎えを受ける。さい先良さそう。

着いた駿河小山:7:20。気温8度。登山者は私1人。昨秋にたどった道をコンビニに進み、餌と茶を調達。
今日も小山町が制定した「富士箱根トレイル」をたどる。このトレイルは、金時山〜須走り口富士山五合目間を結んでいる。全てが小山町内(又は隣の市町村の境)を通り、2009年頃(?)に制定された模様。
そのうち駿河小山→金時山間は昨秋に歩いたので、今日はその続きとして三国山経由三国峠までの予定。
トレイルの案内看板には注意事項としてツキノワグマ、イノシシがいると書かれている。観光協会のサイトの地図にはこの注意はなく、現地で始めて知る情報。合わないようにと期待しつつ・・・・。

                          ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可。地図は1600*1200に拡大可
画像 画像

ちなみに、小山観光協会のサイトとマップは、→ここをクリックし、ガイドマップ(地図)を開く。


西方向には真白き富士が見え、その右手には朝霧の向こうに三国山〜湯殿山が見える。少し歩いた消防団のガレージには、土地柄らしく「くま」とその相撲相手の絵。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:9:16富士の山         写真中:三国山〜湯船山にかかる朝霧   写真右:消防団のシャッター図

県道からの分岐点は、2万5000分の1地形図上では県道に直角に折れていたし、昭文社の登山地図でも「商店の脇を入る」の記載と直角に曲がる赤腺が書かれていたので、その角を探しつつ鮎沢川沿いを下る。
眺めや見所は道路の右側の歩道が良く、鮎沢川を見下ろせるし、振り返ると富士も眺められるし、対岸のフジボーの工場につながる40m以上はある屋根付き歩道橋を眺め(左岸に寮、右岸に工場が有る)、従業員用通用門には暗証番号を打つテンキーロック式の錠があったので、同じ番号だったらすぐわかっちゃうな、などと考えつつ・・・・・。通用門の道向こうに斜め左前方に別れる道があるのは気がついたが、直角折れではないことと、分岐点の電柱に掛けられた小さな看板に気づきもせず通りすぎてしまう。

小沢を渡る手前で間違いに気付き、分岐点まで引き返す。7:52標識を確認した後、斜めに別れた道を20mほど進み、直角に左折し、少し登って沢沿いに進む。約5−6分後、国道246号線の高架の下にある登山口に着く。
ここで右折すれば、トレイルの一部である「不老の活路」と名付けられたルート。登山口には車が鎮座していて通せんぼ。その右横のコンクリートの固まりは246の足(脚)。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:県道から別れるトレイルの看板    写真中:高架下の山道案内     写真右:山道入口の通せんぼ

真っ直ぐ進むと生土林道コースであり、”生土林道分岐点”まで林道歩きで、ここから県境尾根を不老山まで山道。
「不老の活路」は、右折してすぐに尾根沿いの道となり、”生土林道分岐点”までの約1:30ほどのルート。
この道は、小会(=岩田某氏:当時80歳と88歳のコンビ)が、廃道だった県境道を復活させようと、2005年6月に整備・道標設置したらしいが、昭文社の登山地図(2011年版)には生土林道コースや金時公園コースの登山道は書かれているが、このトレイルの記載は無い。

「小会」が設置した看板は、案内なのか意見なのか?・・・次から次と現れる色々な看板を読むと、対立する「NPO法人○○」とのいさかいの賜であるらしい。いきさつが判らないのでなんとも判断のしようがない。
案内看板の忠実な紹介は、ガイドに使った「神奈川県県境一周」のサイトや、 「イガイガの丹沢放浪記」ブログサイトに詳しいのでここでは割愛。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像

8:01『聖域に入る』、8:02『葷酒 山門入ルヲ許サズ』といった看板を横目に登り、白い堰堤が見え始める。8:04『ご注意あれ』、8:05ペンキの空き缶を被った『水道パイプ』の看板を眺めつつ進む。
やがて8:05右手に『登竜門:301段の滝の連続が』の階段道。8:11『油■するな』をすぎて300段ちょっとを数えた8:12、尾根筋に上がりつく。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:8:05登竜門(三百一段の滝の連続が・・・)  写真中:8:06その滝(階段?)の図 写真右:8:10途中の看板

そこから緩やかな上り坂。すぐに8:15送電線の下を潜る。標高390m地点(以後送電線位置は、旧2万5千分の1の地形図で確認)。
雑木林から植林帯に入り8:24『無言坂:明神峠から6時間』の看板を見てまだ始まったばかりと思いつつ(今回、明神峠までの実績は5:10)歩みを進めると、また雑木林に変わり、8:25『北原白秋の歌?世の中よあわれなりけり』、8:26『仙人の絵』、8:27空き缶を被った『上る(赤根沢の源)』と8:28『県境尾根・下谷ルート』といった看板が次々にでてくる。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
 写真左:無言坂付近の植林帯     写真中:赤根沢の源付近。右手下に沢あり   写真右下:No12への東電巡視路

この辺りは金時山に登った時に通過した「万葉の広場」の雰囲気に似ているとの解説もあったりする。
8:31、その万葉集から選んだ『紅はうつろうものそ・・・』の白地に2本赤腺の空き缶を被った看板を通過。裏側にはこの看板の設置者であろう岩田某氏の『住所と氏名、H20.12.22』が書かれていた。
ふと足元を見ると偶蹄類の足跡。鹿かな8:33。
8:35金属製手提げバケツを被った『自然愛語』をチラ見(裏側には2008.11.11 82才とある)。このあたりから再び植林帯に突入。、8:38『不老をめざして』、『切り崩した崖の上』の看板のある484mのピークに着く。ちょっと腰に鈍い痛みが来たがやがて薄らぐ。

後で地図で調べると、ここから不老山南西峰経由で三国山までずっと神奈川−静岡県境。
ここから南方に向かう県境は、今まで歩いてきた尾根の東側の谷に沿って下り、採石場の西を巻いている。先に出てきた『県境尾根・下谷ルート』の看板から下る尾根筋(=No12への東電巡視路)は、川沿いの国道に出るまで県境と合流しない様である。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:『紅』の看板の裏表     写真中上:8:35の看板 写真中下:8:38の看板  
写真右:484mのピークからの下り1分弱のころに撮った写真の○部分・・・何かが写っている。

ピークから下り始めて約1分、左前方5m先の道脇にある藪から、植林帯に動く獣発見。すわ!イノシシ?! 出た!!。
と思ったが、15m程先で立ち止まりこちらを振り返る。カモシカだ。急いで撮るが、カメラがヒステリー。なんともピントが合わない。
木々などで込み入った背景(前景)の有るところや薄暗いところではピントが合わない特性を持つこのカメラ。望遠撮影するもボケのぶれ画像のみ。まあかろうじてそれとは判るが・・・。
立木にカメラを押しつけてぶれだけは防ごうと50cmほど移動したとたん、逃げ出されてしまう。今度は50m程先・・・・。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:8:33の足跡と10:18の足跡  写真中:8:39振り向くカモシカとその拡大  写真右:8:39

諦めて出発。山道上に結構偶蹄類の足跡が続く。カモシカと鹿の区別は付けられないが、不老山から西に進んだ所で、数頭分の足跡があったり、明神峠近くで鹿の現物を見たりする。

ただ、県境道は左右に杉の植林帯があり、周りは何も見えず。町議会で岩田某氏が「杉・ヒノキでなく雑木林に替えろ」と質問しているが、金と時間がないの答弁を見ると残念に思ったりする。もっとも、静岡県側を雑木林にしても、神奈川県側は変わらないので両県への対応が必要であるが。植林の伐採跡や崩壊地が数カ所あり、そこでは眼下の眺めが楽しめる。それ以外は単調な植林帯の中の風景が山頂まで続くので、岩田某氏の設置した看板を撮りつつ読みつつ暇つぶししつつ登る。

484mピークにあった『切り崩した崖の上』看板の通り、8:45神奈川県側崩壊地着。もやのかかった状態だが、このルートでは唯一の神奈川県側の眺め。東名高速下り線の2本の道路が見える。
8:50〜52 「奈良尾山 入口」と書かれた道標があり、左手に踏み跡程度の道がある。道は20mほど先にある尾根筋にわたった後、そこから尾根を下っている。樹木がじゃまして富士の眺めはNG。2万5千分の1の地形図では、この道は「不老の活路」が始まった沢の白い堰堤につながっているが、ほとんど廃道。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:崩壊地           写真中:東名高速の2本の下り線  写真右:奈良尾山入口1分ほど先での富士の眺め

元のルートに戻り、2−3分で『りんどう峠』、8:58風越山 入口、8:58三角搭入口、9:00ポリバケツを被った『道中安全』、 9時ちょうどに、東富士のすそ野からどんどんどんどんどんの音が始まる。きっちり5回。時間をおいて何度か続くがきっちり5回。不老山の方角からもドーンドーンの音が聞こえる。こっちは北富士からなのかも。
9:05『不老賛歌』。足元には静岡県の3級水準点。
そこから3分進むと富士山が木間にちらっと見えてくる。
9:11『カラマツの林の奥も・・・』、若い木が茂っていて薄暗い道を登り、9:16足元には『ぬまたまの君が黒髪霜降れど・・・』&送電線下通過、9:18金属製ボウルを被った『道標完成』の看板を通過。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像

614mピークを巻き終わったところでふりかえると、ピークに向けての道跡らしきが見えたのでちょっと寄り道。前方に送電線と不老山らしきが見えたが、木枝がじゃまして同定できず。
9:22やや下り坂の途中に伐採跡。富士山が正面に見える。周りの木が入らないような所までがさごそ入り込むと、一本杉が重なってしまうし、足場が悪くて切り払われた小枝に足をひっかけて転倒&擦り傷作成の有様。
ズボンで擦れてひりひりするすねを騙しつつ、9:25火の用心と書かれた拡声器を被る『不老の活路』通過。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:踏み跡上から見る送電線     写真中:伐採跡からの富士       写真右:拡声器を被る『不老の活路』


そうして、9:27看板多数の『不老の活路』終点である「生土林道分岐点」着。
ひとしきり看板の写真を撮り、すねの擦り傷の手当と餌補給。
鍋のふたが載っかっている『不老の活路』:内容は看板設置事由&NPO法人○○とのいきさつが書かれている。
もちろん町設置の道標もあるが、半次郎の像を被った『小山町公設 トレイルロード』の看板も。
岩田某氏は、「ここに箱根八里の半次郎を招聘して半次郎と仮称し、番人とする」と書いている。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:『不老の活路』主張看板全景 写真中上:町の標識 写真中:主張の拡大 右の2点:半次郎のモニュメント裏表


ここで電池に赤信号。交換用の電池はこれまた赤信号。
ポケットに入れて暖めれば、電源ONの後20−30秒:1−3枚は撮影できそう。あとは携帯での撮影に賭ける。

15分ほど休憩して出発。やや傾斜がきつくなる。足元には新しめの自転車のタイヤ跡が見える。たしかこのトレイルは、バイク・自転車の通行は禁止であったはず・・・・・。

9:51前方が開けてきて、伐採地につく。送電線がじゃまをするがその先に富士がくっきり。やや黒目の雲が湧いてきた。
ここには迷彩服の先客が2人。聞けば車で「生土林道分岐点」の下まで。林道途中のゲートは鍵を開けて来たそう。
神奈川県側で発砲音。「さっきのは散弾銃だね」と聞き分けて「鳥ねらいかな」とのこと。カモシカの話をすると、「あいつは猟犬が追っかけていても必ず振り向く。角で突かれるので近づきすぎないこと。うちの犬もやられた」んだとか。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:下から                写真中:高見から              写真右:一部拡大


9:54、2人と別れ、ここからしばらく忍の一字。傾斜がさらにきつくなり、ひたすた進むのみの道。
10:24久しぶりに『足を引き不老の山を踏み越えて・・・』の看板。
10:27金時公園経由の登山道分岐着。半分にへし折られた『県境尾根コース』の看板。残り半分は見あたらず。
「神奈川県県境一周」のHPにはへし折られた部分の掲載有り。
10:29−32不老山南西側のピーク着。
ここにも半分へし折られた『県境尾根及び不老の活路へ』や『小会 一推の下山路です』、『不老山南峰』『不老山・・・(筆者注:以下読めず)』などが林立。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:金時公園経由の登山道分岐     写真中:分岐点近くからの不老山南西峰     写真右:山頂の看板 

ここは西側が開けており、富士、三国山、湯船山が見える。
朝と違い、雲が湧いてきている。午後は曇りとの予報であったが的中しそう。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:10:31              写真中:10:31     写真右:10:52   

一応、山頂である200m東側の不老山ピークに向かう。雪が若干残っていたが、10:37問題なく到着。約20人ほどがお食事タイム。 こけの絨毯敷きであったが、水分過多ですぐに濡れてしまう。やむなく不安定な倒木に腰掛けて一休み。

10:50南西のピークに戻る。富士はわずか20分間で更に雲に覆われてきた。手前の三国山は遥かに遠く見える。あそこまで8.7kmか。
山頂の人混みを避けてきた山ガールが湯沸かし中。聞けば東側から登り、「不老の活路」を下るのだそう。
いろいろ話をしたい気分であるが先は長いと10:54出発。ここからは少し急目の下り。樹間には、これから進むルートが見える。峠の100m手前にある三角点標識を見のがすも11:14世附峠着。

ここにも岩田某氏の看板多数。『世附峠〜明神峠間の案内看板』、『町設置の道標』、『湯船山ハイキングコース』、『不老山○○、湯船山ハイキングコースについて』、『自然環境保全特別指定地』・・・・等々。
看板は、四角だけでなく、木のコブを巧に利用して山(不老や湯船)を表していたりする。


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:木のコブ利用の看板         写真中:平成6年版の看板       写真右:明神峠への道

この先にお勧めの見晴らし台があるそうなので先を急ぐ。

11:22着いた見晴台は、もともとは「蘇峰台」と呼ばれていた所らしく、「樹下の二人」というのは小会の方が名付け親。
一方で、富士箱根トレイルの案内標識には「サンショウバラの丘」の記載が。この辺りにも多数あるらしいのだが、この時期、花も葉っぱもないので木の形から判断するにはまったく自信なし。木によって山椒のようなとげが有ったり無かったり・・・・。
場所的には、南側の眺めは良く、箱根が一望(のはず。ただ、今日はもやっていてはっきり見えず)北〜西は西丹沢から山梨−神奈川の県境の山並みが並ぶ。

ウェブサイトで、「樹下の二人」の看板を探してみると、・・・・・・・2003年11月製の昔の看板の写真がいくつかあった。
これから推測するに、この丘の名前は、○○(元の名前は調査できず)→樹下の二人(2003年11月)→蘇峰台(2006年頃)→樹下の二人(2008年頃)と変わってきたらしいことが判る。
また、2003年頃のルートには花が豊富だったのか、サンショウバラだけではなく、ミツバツツジ、フジザクラの名前が書かれており、ひおうぎ、ヤマシャクヤク、リンドウやホテイソウ(みたいな)花のイラストが並んでいるが、同時に「年々消えつつある」「ドロボー」「山を守もらんと・・・」などの文字も並ぶ。

今は、樹下の二人・別名「蘇峰台」と変わり、サンショウバラのイラストのみに変わり、枯木の根元に横たわっている。・・・・木の根元の形は2008年の写真と今とで似ているので、おそらく同一。2008年頃にはあった樹下のベンチも朽ち果てて無い。時の成せる技か。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:見晴台に向かう道すがら。中央に見える三角の山(白くらの頭)の左横に見えるはずの富士はすでに雲の中 
写真中:看板2種 町が設置したサンショウバラの丘の道標、岩田某氏が設置の『樹下の二人の看板』  
写真右:サンショウバラの木

ここから振り返る不老山は大きくて立派。
11:26出発。サンショウバラの小径と有る看板の横をぬけ、バラ(?)のトンネルみたいな所を下り、悪沢峠29分通過。神奈川県側は植林帯に変わる。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:見晴台からの不老山         写真中:サンショウバラの小径看板    写真右:11:30悪沢峠の看板

進む途中から植林帯に突入。11:40峰坂峠通過。神奈川県側に林道ができていて、登山道とつかず離れず。さすがに登山道が高見に進むと林道は大きく山を迂回し、次の峠で再び合流するが、白くらの頭の手前のピーク(峠から高低差120−30m)に向けて植林帯を登っている最中に林道をロスト。西丹沢の沢歩きが好きな方のサイトによると、この林道は神奈川県の谷から尾根沿いに上がってきて県境の神奈川側に作られていて、白くらの頭中腹近くで止まっているらしい。

ピークに来ると雑木林に。住み易いのか餌があるのか、さすがに偶蹄類の足跡や糞が多くなり、これが明神峠まで続く。
道が西向きから南西向きに変わると階段付きの急登になり、ヒイコラいいながら登り切るとやっと白くらの頭につく。
12:21しばし休憩。ほぼ55分ノンストップだとさすがに腰に来る。

画像
写真左:11:40峰坂峠          写真中:12:09白くらへの急登     写真右:12:21白くらの頭

今日は登り初めて30分頃に違和感が合った程度で、腰痛は比較的少なかったが、ここに来てしんどくなる。まあ、しっかりコルセットしているので関節への影響は少ないと思うが・・・・。
10分ほどして出発。ほぼ水平に近い、葉っぱが落ちて明るい尾根沿いを20分で2等三角点のある湯船山着12:51。
見晴らしはあまり良く無い。進行方向に三国山が見えるが、まだかなり遠そう。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:12:33湯船山への稜線道       写真中:12:51湯船山と2等三角点    写真右:12:55三国山遠望

13:08、80mほど下った先に唐草模様の缶を被った『ごんぐ(欣求)のベンチ』があった。
少し下って後、ゆるい高見を巻く。ピークが明神山のようだがそこへの道はない。13:17途中には天然林であろうツガの林が広がる。
13:21『ご入山御心得』の看板がお出迎え。目の前には送電線鉄塔の広場。この送電線は新富士変電所経由で今朝通過した3つの送電線につながっている勘定。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:13:08ごんぐ(欣求)の休み場   写真中:13:17ツガの林          写真右:13:23送電線の鉄塔

広場から1分ほど下ると「30m先にサンショウバラ大本あり」の案内がある。ついでにと進むと50m程先を4−5頭の鹿が横切っていった。ケーンという鳴き声も、ドドドという地響きも無かったが。
そういえば、大本とは?。大木の間違い?。もっとも大木と言うよりは根元から枝分かれしていて大きな株になっているので、大株が正しいのかも。
そこから4分後の13:33明神峠にようやく着く。結構足腰にきた。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:13:24サンショウバラの大本の案内 写真中:13:27サンショウバラの大株 写真右:13:33明神峠登山口


車道を少し進むと、階段があり、その上にベンチがある。とりあえず仰向けに寝て5分ほど背中を伸ばす。甘栗を詰め込み一休み。
目の前にコンクリの真新しい土台があった。この土台は、小山町会議の2011年3月の議事録にトイレを設置するとあるので、その春に設置されたらしい。実際、「富士箱根トレイル」のlogを見ると、春に設置・冬期の撤去を行っており、今は撤去中の模様。

13:45ここから緩やかな坂を登るが足が重くなかなか進まない。ところどころ雪が道をふさぎ靴の中に侵入を始める。
14:00高見に着き、ベンチで10分ほど横になる。眼下には富士スピードウェイが見え、モーター音が聞こえる。思い返せば不老山に登っている最中から聞こえていた音。見晴らしは良いもののもやではっきりしない。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:箱根〜御殿場〜富士スピードウェイを俯瞰              写真右:富士スピードウェイの一部拡大


14:18出発。14:21三国山東登山口通過。ここから雪はさらに深くなり、凹んだ登山道では20−30cmほど。登山道外は10−15cm。できるだけ小枝の通せんぼのない雪の浅い場所を選んで進むが、10分も歩くとじんわり腰にくる。スパッツを着けて高見を目指す。
足元には6本爪のアイゼン跡が1つあった。先ほどの登山口にくだった様である。
ひたすら登り。14:45尾根上の三角点に着く。そこから更に登り、15:05ようやく三国山山頂につく。
                                                 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:高見への登り道           写真中:三国山東登山口の風景     写真右:三国への登り道と4等三角点


三国境である赤ペンキの道標もある。甲斐の国、相模の国、駿河の国、御料地境界点の3面をもつ甲第一号。
良く見渡せば辺り一面足跡だらけ。この山頂までは10人程度の人数が登ってきたようだ。
ひとしきり写真を撮るがすぐに電池切れ。携帯の解像度を1600*1200にセットして10枚ぐらい撮る。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:15:05三国山山頂の図   写真中:道標と神奈川県森林管理署の言い分   写真右:三国境の履歴 

15:10発、足元は一面の雪。考えてみればここは標高1328m。不老山とは400m差である。
アイゼンを着けて下った跡も多々あり、滑らないように慎重に下る。登山道は凹んでいるため30−40cmぐらい積もっているが、深くない所(=登山道ではない所)を選んで下る。凍結しているところはあまり無く、比較的楽に15:26峠着。駐車場に車が2台。一応4時間半ぶりに歩いている人に合う。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:山頂下の下山道          写真中:峠の三国山側         写真右:峠の明神山(鉄砲木の頭)側

次の峠までは1:15要。ここであきらめて下山とする。麓に直接下る山道が有るはずだが、雪でまったく見えず。腰の痛み緩和にガードレールでストレッチしながら車道を歩く。鉄砲木の頭→バス停への下山道が合流する地点までと車道を下る。途中途中の見晴らし場から凍った山中湖を眺めつつ、15:58分岐点着。そこから約12分で三国山ハイキングコース入口のバス停着。そこにはアイゼンを外す3人組がたむろ。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
画像
写真左:山中湖の眺め 富士山は雲の中      写真中:氷結中の湖     写真右:車道からバス停への分岐点

8分後発のバスにて旭日丘のターミナル着。11分後発のバスに間に合うよう、売店で「ふじやまビール」製のピルスナー1000mLを仕入れ、温かい缶コーヒーを飲み干してバスに乗り、御殿場17:20着。23分後の電車で松田経由で20時前に帰宅と相成った。


コースタイムと歩行距離は、富士箱根トレイルの値(三国峠−バス停は推定)  実績には休憩含む     

     JR駿河小山−生土林道分岐−不老山−世附峠−湯船山−明神峠−三国山−三国山入口バス停
コースタイム  :  2:00    +1:10 +0:30+1:55 +0:40 +1:00 +0.50=8:05
実績       :  2:01    +1:12 +0:50+1:37 +0:42  +1:32 +1:05=8:59
歩行距離    :  4.8k    +2.0k +0.8k+3.7k +1.7k +2.3k +3.0k=18.3k 
  



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


HOME −−>山行一覧に戻る