名古屋の栄えに出掛けたときに立ち寄る画廊で、一服の清涼感を湛えた案内状に出会いました。それは芳名帳が
置かれている机のすみに、さりげなく置かれていたのですが、そこに印刷された絵が水彩であること、何気ない木立
を描いた左上の方に、一文字 「風」 という文字があったことが琴線に触れ、その案内状をいただいて帰りました。
何日かして表に印刷された文章に目をやると、春日井市の郊外にある「岳」という名の画廊喫茶で一ヶ月程の会期
で個展が開催されていることを知りました。
「ここではどんな風が吹いているかな〜岳は、田んぼが見える素敵な空間です。のんびりとした時間を楽しんで下さい。」
そんな誘い文句に心が動いて、週末に夫と出かけることになりました。最寄りの高蔵寺駅からバスで10分、あとは
案内状に印刷された地図を頼りに、てくてくと歩くこと10分余り。山を切り開いてできたと思われる住宅街を抜けると
確かに田んぼが見えてきました。そして見つけた画廊喫茶{岳}は、吹き抜けの空間が好もしい喫茶店でした。
幸い作者(伴野重由氏)も居合わせていて、同じホルベイン水彩絵の具を愛用する者として、いくつかのアイデアを
いただくことができました。
恒例の私の作品展も間もなく始まります。まずは、案内状作りからスタートするわけですが、知らない人が手にした
ときに、 「 あ、行ってみたいな 」 と思ってもらえるような案内状が作れたらいい、と思っているところです。
このホームページでごらんになった皆様もどうぞお出かけ下さいね。
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