そ よ 風 の 小 径
第2回 名を知らぬ花 (2008年11月2日)
この頃でこそ、薔薇や芍薬のような艶やかな花、いわば女王様といった風情の花も良く描きますが、絵心が 動くのはどうしても素朴な野の花であることが多いのです。 花との付き合いはもう忘れるくらい長いのに、いまだに名前の分からない花と出会います。そんなときは、 水彩画教室で質問するに限ります。どの教室にも花博士と呼ばれるような人がいて、たいていの花の名前は 即座に答えが返ってきます。 でも珍しく集まった人々の間で、「なんだろうね。」 という話になりました。 かすみ草に似た枝の先端に米粒ほどのピンク色の花を咲かせ、その花の後ろに小さな丸い実がなるのです。 その実というのが赤、オレンジ、赤紫といった具合で、それはそれは可愛らしい。
咲いている場所は駐車場の隅とか、歩道橋の下のゴミ置き場の隣と いった場所なのですが、絵にしてみたら、これがとても良いのです。 手持ちの野の花図鑑には載っていない気になる植物です。 どなたか教えていただきたのですけれど。この植物のこと。