風 誘 讃 花    


          第 38 回   体 を 鍛 え よ   (2018年3月1日)   

  お隣、韓国のピョンチャンで開催されていた冬季オリンピックは、2月に終わりました。日本選手の活躍は素晴らしく、嬉しい

 ニュースがたくさん伝えられました。続いて今月は9日に冬季パラリンピックが開幕します。11日には大相撲春場所が初日を

 迎え、春の甲子園選抜高校野球が23日、プロ野球が30日にそれぞれ開幕します。スポーツファンの人々にとっては待ち遠

 しい3月なのでしょう。

  私はというと、幼少期に病弱だったため、体を動かすのが苦手で、家の中で絵を描いたり本を読んだりするのが好きで、ス

 ポーツとはほとんど関わりがありませんでした。対照的に8歳上の姉は、学生の時から卓球に打ち込み、たゆみない努力の

 甲斐もあって、全国優勝の経験もあり、現在も現役選手として活躍しています。

  東京に住むその姉が、3年前に豊田市で開催された全国大会に出場したので、応援に出掛けました。姉とそのメンバー

 2人の送り迎えの運転をマネージャーである夫に頼みました。豊橋・豊田間の1時間ほどの車中でメンバーの一人でパイプ

 オルガン奏者でもあるAさんが、こんな話をしてくれました。

  芸術の道を目指すAさんに、芸大教授であったお父上から 「 芸術を志すのだったら、体を鍛えよ」と折に触れ言われてい

 たそうです。Aさんはその言葉を真摯に受け止めて、早い時期から卓球を始められたとか。70代半ばにして、音楽家と卓球

 選手を両立できるのは、まさに教えをそのまま受け止められたからにほかなりません。素直なその心持ちに対しても尊敬の

 念を抱いたものでした。

  そんなこともあって、私も体力維持を兼ねて何かしなくては・・・と思っていたときに、マネージャーから卓球を誘われました。

 偶然にも、マネージャーも中学から卓球を始め、高校大学と卓球一筋の青春時代を送っていたのです。

  還暦を過ぎてのスポーツデビューというのも画期的ですが、始めてみると意外と楽しいのです。今は週に1回、近くの体育

 館でマネージャーから手ほどきを受ける程のものですが、良い汗をかくことで、絵を描く生活にも新鮮なエネルギーをもらって

 いることは確かです。よく言われるように今の60代、70代は元気印の人がいっぱいいます。私もその仲間入りができるよう

 日々励んでいきたいと願っています。
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