風 誘 讃 花    


          第 36 回   お 正 月   (2018年1月1日)   

  お正月を迎える花を探しにフラワーショップを訪ねるのは、年末の我が家の行事になっています。

  今回は幾つか買い求めたその中に、桜草の鉢植えが加わりました。

       わが国は 草も桜を 咲きにけり     一茶

 
と詠われるごとく、江戸時代から園芸植物として親しまれてきたこの花は、現在もたくさんの品種が

作られていると聞いています。

 すぐに思い浮かぶところでは、クリンソウ イワザクラなどでしょうか。同じサクラソウ科でも プリムラ

ジュリアン ポりアンサといった外来種は、華やかさが加わって色数も豊富です。どちらも早春を告げる

可愛らしさが特徴で、炬燵にもぐってスケッチをするのに良い花たちです。

 勿論、その先にやってくる木に咲く花{桜}の開花を指折り数えながらのことですが。

    ス ト レ リ チ ア   バショウ科

 お正月の活け花の素材にストレリチアを選んでみました。

 極楽鳥花とも呼ばれ、鳥の形をした鮮やかな大きな花を

付けます。南アフリカ原産ということで南国には、このような

美しい鳥が実在するのでしょうか。

 日本に置き換えれば、さしずめ着飾った鶴といった感じ

です。

 切り花はボリューム感があって、一本でも十分にトロピカ

ルな雰囲気を演出してくれています。

 居間の定位置にあるモンステラと一緒に。
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