風 誘 讃 花    


      第 35 回   紅 葉 の 季 節   (2017年12月1日)   

  「 紅葉を見に来ませんか 」 そんな便りが届きそうな季節です。

  目の前に広がるきれいな世界を誰かと共有したい思いは、皆同じです。でも、なかなかすぐには 「 はい 」 と言って

 腰を上げられるものでもありません。「北国ではもう紅葉が始まったのだわ・・・」と呟きながら、今までに描いた絵を探し

 てファイルを開きます。昨年はイロハモミジをたくさん描いていました。さあ、今年はどういうことになるのでしょうか。

  住まいの近くには、モミジバフウの並木道があります。別名アメリカフウといって、原産地はアメリカです。葉姿がモミジ

 に似ていることから、この名があるそうです。

  落ち葉を拾ってきてスケッチしてみたら、イロハモミジの形状と共通していることが分かりました。すぐにでもパレットに

 色を置いて、描きたい衝動にかられます。

  でも、私の住む街の紅葉は始まったばかり。今のこのときを大切にして、ゆっくりゆっくりと季節に寄り添った絵を描い

 てゆきたいと思います。

  このホームページが更新される二日前の11月29日に、大相撲横綱日馬富士が一連の事態を受けて引退を決めました。

 連日報道されている件については、メディアが詳細に伝えているはずなのに、合点がゆきません。

  日馬富士の取り口が好きで、しこ名が安馬の時から長年見守ってきた一ファンとしては、もうあの相撲をみることができな

 いと思うと、残念でなりません。

  ところで日馬富士が玄人はだしの絵を描くことは、皆さんご承知でしょうか。稽古の合間に絵筆を握ってきたという彼の作

 品は、東京の銀座や上野でも見ることができます。「 僕は悲しいときに絵を描くんです。幸せなときは色が出ない 」と語った

 という日馬富士。どうか今の思いをキャンバスに思いっきりぶつけて下さい。作品展が開催されたら、見に行くから。花束を

 抱えてきっと会いに行くから。(11月30日 記)
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