風 誘 讃 花    


      第 31 回   向 日 葵   (2017年8月1日)   

  夏の風物詩として欠かせない向日葵ですが、原産地は北アメリカということです。観賞用として多数の園芸品種を持っている

 この花は、生活に役立つ有用植物でもあるそうです。

  絞った種子からは良質の油が採れ、その油粕はロウソクや石けんの材料に、花は黄色染料に、葉は飼料にと経済価値も高

 いということですよ。

  豊橋郊外にあるうちの畑でも、春に蒔いた種が芽を出し育ち、見事な花を咲かせています。真夏の太陽のエネルギーを一身

 に浴びて、咲き誇る向日葵の花は、健康的で屈託がなく一輪飾るだけで、部屋の中を明るくしてくれます。

  連日の猛暑にへとへとになりながらも、なんとか絵を描き続けられるのも、オレンジ色のこの花から元気をもらっているからで

 しょうか。暑い日は続きますが、暦の上では間もなく立秋。一年を24節に分ける中国伝来の二十四節気の一つです。秋の始ま

 りを告げる一節で、ちょうど夏至と秋分の中間になります。現在の暦では8月8日ころにあたり(今年は8月7日)、季語ではこの

 日を{秋立つ}というそうです。

  向日葵の花は元気に咲き誇っていても、暑さもその頃になるとそろそろ下り坂。ほんの僅かですが、太陽の輝きも優しくなって

 来るという風に、歳時記には記されています。

  暑さに弱いものとしては、おおいに待たれる時ですが、今はこの季節を楽しみながら、次回のホームページ準備に取り掛かる

 ことにしましょう。

  一年で一番暑さが厳しい折、皆様もお体大切にお過ごし下さい。涼やかな風を思わせる藤原俊之の古歌を添えて・・・・。

               
               秋来ぬと  目にはさやかに  見えねども  風の音にぞ  おどろかれぬる
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