昨年の12月始め、私の手元から天使が飛び去りました。
17年間、ともに過ごした小鳥(ヒナという名のインコ)でした。今思えば、驚くほどの長生きでした。
もっとも数年前から老いを感じさせる振る舞いが目立ってきて、いつか旅立つときが来ることは、予感していたのですが・・・
まず片足が不自由になり、それは人間のそれと同じような経緯をたどって進行していきました。
自分と照らし合わせて、なんだか身につまされるような気がする出来事ではありました。朝ごとに夕ごとに、出来るだけの
気持ちを込めて 「 ありがとう 」 と声を掛け続けたのは、手のひらにのるほどの小さな存在にどれだけ慰めを得たか知
れなかったからなのです。
住人のいなくなった鳥かごは、すぐに片付けました。思い出すのが辛かったからですが、ほどなく知ったのは、その小鳥は
私の中で生き続けているということでした。そう、これがその小鳥なのです。
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