車で30分くらいの市内に6才になる孫が住んでいます。時々遊びに訪れますが、先日彼が帰った後の部屋の中で
どんぐりの実が1つ落ちていました。来た時に大事そうに握っていた手の中にあったものです。
よく見ればそれはどんぐりの中でも、特に縦長の”まてばしい”の実でした。随分昔、自分の子育てのときに出掛けた
海沿いの公園を思い出しました。今頃の季節には木の下にたくさん落ちていて、拾うのが楽しくてバケツにいっぱい持
ち帰った記憶があります。 { もちろん!子供と一緒にですよ }
絵を描くようになってからも、どんぐりのモチーフは好きでよく描いたものでしたが、まてばしいに限ってはバランスが
難しく、ちょっと避けていたのでした。
孫もまた、若い両親に連れられてあの公園に行ったのかしら・・・そんなことを考えたら、懐かしさも手伝ってすっかり
ご無沙汰の海の見える公園に足を伸ばしてみることにしました。
いわば街の外れとも言える臨海工業地帯のど真ん中にポツンとある公園は、どうやらほとんど訪ねる人もいない様
子で佇んでいました。
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